ブログに訪問してくださいまして
ありがとうございます。
日曜日、15日は母の日でした。
母の日にちなんだ花がこちらでは水仙。
この日に行ったカフェで(サービスで配っていた)
余っていた水仙を貰いました。
2年前に99歳で亡くなったドイツ系ユダヤ人女性の
友人Lotteについてはこちら→☆ で昨年書きました。
彼女の命日が奇しくも3月11日ということもあって
ここ最近彼女のことをずっと思い出していました。
亡くなってから2年経っても彼女との思い出は
全く色褪せることなく、亡くなったということが
今でも信じられないくらいです。
それだけ印象に残る人だったのだと思います。
そして。。。今更ながらですが、彼女のことが
心から大好きだったのだと気が付きました。
それで、どういうところが好きだったのか?を
ふと考えてみると。。。
とてもハッキリと自分の意志を伝えるところ
だったかも?と思い当たりました。
音楽好きで、私達も何度か彼女のお供で
コンサートに一緒に行ったことがあります。
彼女は80歳以降に片目の視力をほとんど
失ったため、コンサートに行くのは必ず誰かと
一緒に行く必要がありました。
グループで年間のチケットを購入して
一緒に行くお友達が大抵はいました。
ただ、グループのメンバーは年齢層が高いだけに
体調が優れなかったりして、他のお友達の都合が
悪くなったりすると私達にお声がかかることが
ありました。
仕事が終わった後にLotteの家まで行って
そこからタクシーに乗せていく手間を考えると
平日は断ったことも数回。
そんな時は必ず「その日行けないの?」とLotteは
何度か電話をかけてきました。
そういう時のLotteはちょっと駄々っ子のようでした(笑)。
今、考えてみれば、本当に行きたくてしょうがなかった
のだと思います。
私達さえ「うん」と言えば、行けるのに。。。という思いが
あったのだろうなあと分かりますが。。。
主人が「あそこまで強く自分の意志を主張出来るから
長生きもするんだろうね」とちょっと辟易していたのも
思い出します。
でも後には引かないタイプ。
その時はどうしても行きたいから、あの手この手で
言ってきましたが。
そうやってすごくハッキリと自分の思いを伝える一方で
深い思いやりに満ちた人でもありました。
彼女はイギリスが大好きで、永住し、ユダヤ人の
コミュニティに縛られる生き方は全くせず、誰とでも
付き合う人でした。
でも、外国人としてこの国で暮らすことの大変さも
分かるようで、主人抜きで会った時は何度も
「この国での暮らしはどう?」「何か困っていることは
ない?」と聞いてくれたり。
下宿していた日本人の男性(学生)が日本人以外の
お友達を作らずにいること(とても内気なタイプ)を
心配していたり。
最後に下宿していたルーマニア人の学生の男性の
就職の動向についてはよく知っていて、彼の就職が
決まった時には二人で大喜びしたり。
自分の意見はハッキリと言うけれども、愛情にも
満ちた人だったのだと思います。
彼女のあり方はとても自分に正直な人で
時にその勢いにタジタジになったものの。。。
今では一番そのことが懐かしく思い出されて
仕方ないのです。
Lotteとの思い出深いエピソード、まだまだ
ありますので、またいつかご紹介したいと
思います。
最後までお読みくださいまして
ありがとうございました。