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ありがとうございます。



4年前の今日、朝早くに義妹のJから

「テレビのニュースで日本が大変らしいと

出ているけど大丈夫?」というテキストを

受けて。



慌てて、ネットで日本のニュースを調べて

みると。。。



目を疑うような光景やニュースが飛び込んで

きて。



ちょうどこの日は前の日から日本から仕事で

ロンドンに来ていた友人Cと会うかもしれないと

休みを取っていました。



前日の夜に彼女と会うことが出来たので

この日は会う予定は取りやめて。



休みで家にいたので、一体どうなっているのか

日本の情報をずっとチェックしていました。



同日の夕方日本行きの飛行機に乗るCの

ためにも必要で、彼女と何度かやり取りを

したのを覚えています。



遠く離れた異国で聞く痛ましいニュースは

にわかには信じ難く。



映像のあまりのインパクトには現実感が

伴わず。。。



事実だとは思いたくないという思いも

あったはずです。



昨年の今日、私は東京にいました。



そして夕飯を一緒にしたのがあの日

ロンドンで電話のやり取りをした友人Cと

もう一人の友人Aでした。



何だか不思議な感じがしました。



ふとCから出た言葉が「あの日、日本にいなかった

ことが何だか申し訳なくて」にちょっと驚いて。



いなかった空白の一日はテレビやメディア

そして周りの人達から聞いた言葉で再体験

したものの。。。



直接体験することには到底及ばないと。



彼女はその後まるで追体験するべく色々と

情報を集めたようでした。



そして彼女がお勧めと言った本が「遺体」。

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)/新潮社
¥594
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ロンドンに戻ってからこの本を取り寄せて

読みましたが、内容が内容なだけに

読めるだろうか?直面できるだろうか?と

思いました。



イギリス人の主人にこの本のことを

話すとギョッとして、"morbid"という

言葉を発しました。



morbidの意味するところは悲しみや不快な

こと(病気や死)に対して異常な興味を持ったり

表現すること。



彼にしてみると「日本人は死に対して不健全とも

思えるような興味を持つ」と映ることがあるようです。



もちろん読んでいくと想像するだけでも悲惨な光景が

浮かんできて、胸が痛むところがたくさんあるのですが。。。



日本人が持つある独特の死者に対する深い思いやり

見るに堪えないような遺体にも丁寧に接していく姿に

心を打たれて。



死者への鎮魂歌というだけでなく、それを読む私の

心も慰めてくれる何かを感じて。



これを主人に伝えようとしても難しいです。



言葉に表現するのがとても難しいこと。



恐らく、神道等の影響が知らず知らずの内に

私達日本人の中にあって、理屈抜きにスーッと

分かるような何か。



イギリスに住んでから気が付いたのは日本は

自然災害が多い国だということ。



それだけに災害で命を落としたり、被害に

遭うことが多いのだと。



原発は自然災害の多い国には危険である

ということ。



自然と共存していくこと。



そんなことを改めて感じていました。



最後までお読みくださいまして

ありがとうございました。