日曜日の午後のいけばな展の後は
クロイドンの中心近くにある公園
Park Hill (パーク・ヒル)に行きました。
もう何年もここには行っていません。
クロイドンは南ロンドンの大きな町ですが、
町の中心が都市計画がきちんとされないまま
1965年以降の開発により激変して、
以前の面影を見つけるのが困難な場所。
それ以前がいかに素晴らしい町であったかという話を
お義母さん、そこで育った女性、
昨年亡くなったドイツ系ユダヤ人の友人のLotteから
散々聞かされていたものの。。。
中心を離れるとまだ素敵な住宅街や通りも
見られるのですが、
中心となると。。。
ロンドン市内への通勤には
とても便利な場所なんですけれどもね。
さて、今回訪れた公園はクロイドンで生まれた、
有名なイギリスの挿絵画家、
児童文学作者であるCicely Mary Barker (シシリー・メアリー・バーカー)を
記念したハーブと花のガーデンがあります。
シシリー・メアリー・バーカーについてはこちら☆
ガーデニングを始めてから、
彼女の描く「花の妖精」シリーズの本が
大好きになりました。
植物の描写がとても正確なだけでなく、
子供達がとっても可愛くて。
私が持っているのは古本屋で見つけた
「Flower Faires of the Countryside」(田舎の花の妖精)。
見開きのページの左側に
The song of the Red Clover Fairy (赤クローバーの妖精の歌)等、
右のページに描かれた植物の歌と称して書かれた言葉がとてもいいのです。
確か彼女のお姉さんが幼稚園の先生をしていて、
幼稚園の子供達をモデルに
この花の妖精シリーズが描かれたということだったと思います。
都会の喧騒の中、しばしそれを忘れて。
そして次に移動したのは南クロイドンにある教会。
St Peter's Church (聖ペトロ教会)。
ヴィクトリア時代のゴシック・リヴァイヴァルの建築家として有名な
Sir George Guilbert Scott(ジョージ・ギルバート・スコット)が
デザインした教会。
彼の手による有名な建築物はたくさんあるのですが、
セント・パンクラス駅のSt Pancras Renaissance London Hotelとして
生まれ変わる前の元々のホテルMidrand Hotelや
アルバート記念碑等が挙げられます。
地域のランドマーク(目印)としても教会の存在感が強かった時代を思いました。
この辺りにはまだヴィクトリアン・ヴィラも幾つか残っています。
こんな素敵な家もクロイドンの中心にあったのかなあ?と想像したり。
Lotteが北ロンドンに移ってからも、
当時、路面電車がParliament Hill(パーラメント・ヒル)から
クロイドンまで走っていたので、
週末にしょっちゅう訪れていたクロイドン。
その楽しい記憶が彼女の中で
結晶化していたようです。
彼女が語るクロイドンは憧れと懐かしさに
満ちたものでした。