昨夜は久しぶりにスパゲティプッタネスカを作りました。

 

はい、有名なあの「娼婦風」のソースを使ったもの。

 

 

以前の記事、新しい出会い で登場したイタリアンデリのカフェ、その後も土曜日は毎週のように通っています。

 

 

すっかりお馴染みになったのはカラブリア出身のオーナーだけでなく、何人かの常連客の方々とも顔なじみに。

 

 

そしてここ最近、オーナーのAntonioからチョコチョコいただきものをします。

 

 

小さな農場を田舎で営んでほぼ自給自足で暮らしているご両親が手作りのものを送ってくれるそうで、そのお裾分けに預かることも。

 

 

上の写真の立派な赤唐辛子。Antonioのお母様が家で取れたものを干したのだそう。

 

 

たくさんあるからと店を出る時に渡してくれて、「ハワイじゃ花のレイだけど、カラブリアじゃ唐辛子のレイだよ(笑)」と軽口を叩きながら。

 

 

せっかくいただいた赤唐辛子を使いたくて、そしてやっぱり作るならイタリアのものをと思って、すぐ思いついたのはこの「プッタネスカ」でした。

 

 

もう彼是4年以上前に日本に帰国した時にブログで見つけて気になっていた手打ち生パスタ教室 Mi pice ミ・ピアーチェ の教室に行って、習ったレシピを使いました。

 

 

実はこの時にブログを通して知った所に実際に行くという経験を初めてしました。

 

 

教えてくださった先生は、教室を始められる前に10年間人気のあった手打ち生パスタのお店をシェフのご主人と一緒にされていました。

 

 

でも突然ご主人が亡くなられたため、お店を閉店されて、いつかお店に行きたかった私はとても残念に思っていました。

 

 

閉店後、1年が経つ前にこの教室を始められたことを知った時はすごく嬉しかったです。

 


日本への帰国がギリギリに決まって、東京にも長く滞在は出来ない、タイトなスケジュールでしたが、どうしてもこの教室に行きたいと思って、連絡を取って、行けることが叶って、ワクワクしたのを覚えています。

 

行きたかった理由は色々とありましたが、一番は私が食いしん坊だ(*^.^*)ということに尽きます。

 

 

イギリスではなぜか普通にパスタが美味しい所は少ないんですよね。

 

 

美味しいカフェやレストランでもパスタだけは外れというケースは多々あります。

 

 

それは期待が高いからではなく、期待せずに頼んでも、そのレベルからでも「ああ、これはちょっとないなあ」というものがいまだにあります。それでも値段は高かったりするので、ガッカリします。

 

 

Finsbury Park辺りは幾つか美味しいイタリアンのお店を知っていますし、他にもロンドン市内で美味しい所を今は知っていますが、郊外となるとまだ見つけていません。

 

 

日本ではきっと珍しくない手打ちパスタもこちらではそうそうなく、イギリスでも美味しいパスタを食べたいと思うともう習うしかないと思ったのです。

 

 

こちらに来てからは「美味しいものを食べたければ、自分で作るしかない」と日本では作らなかったものを作るようになっています。

 

 

他にもとても親しくしているお友達がヴェネチア大好き、(そしてヴェネチア菓子好きも昂じてオーガニックのヴェネチア菓子の修行後、昨年小樽でヴェネチアの伝統菓子のお店、カフェを始めました)、先生も大のヴェネチア好き。

 

 

確かご主人がヴェネチアで修行をされたということだったと思います。

 

 

看板犬の二匹のトイ・プードルにも惹かれていて、そんなこんなで勝手に親近感を覚えていました。

 

 

実際に伺った教室、とっても楽しかったです。

 

 

リラックスした雰囲気の中、手も口もしっかりと動かしながら(お喋りが弾みました)もガッツリと学べるスタイル。

 

 

トイ・プードルの魅力にもここですっかりはまりました。

 

 

そして生パスタ作り(習ったのは手打ち細麺タリオリーニ)があんなに楽しいとは!こんなに気軽に出来るのに、お店で食べるよりも美味しいパスタが出来るのに感動しました。

 

 

「いい加減なイタリア人。だから、きっちりでなくても大丈夫ですよ」と先生が何度もおっしゃってくださって、大雑把な私はすっかり気が楽になって、これは絶対作ろうと思っていました。

 

 

でも。。。日本から戻ってきて、バタバタの後、新しく仕事に就いた後はそれが大変で、生パスタを作る気持ちの余裕すら持てない日々が続き、結局生パスタはずっと作ることはないまま。

 

 

ただ、このプッタネスカのソースだけはよく作っていました。シンプルな具で、教えてくださった材料の配分、バランスがよく、これは主人からも美味しいとお墨付きでした。

 

 

おそるおそる生パスタを作ったのは今年に入ってから。でも見事に失敗しました。やっぱり習ってからすぐに作ればよかったなあと後悔。

 

 

この3月に日本に帰国した時にはこちらの教室に再び伺って、習い直してきたかったのですが、今回はどうしても時間を調整できず、断念しましたが、またぜひ行きたいなあと思っている教室です。

 

 

教室はその後も順調で、とても人気のようです。

 

 

パスタってこんなに色々な種類があるの?と毎月のメニューを先生のサイトを見て、驚いてしまいます。

 

 

さて、昨日作った(生パスタは作りませんでしたが)プッタネスカ、自分で言うのもなんですが、美味しかったです。

 

 

いただいた赤唐辛子(種は外しました)とトマトソースは今回はフレッシュトマトを使ってみたのも美味しかった理由だと思います。

 

 

日本の教室の楽しかった思い出にも浸って(この日の紹介記事→なんと! )、
カフェのAntonioのことも思いながら、温かい気持ちでいただいたので、尚のこと美味しかったのかも。