実に2年ぶりぐらいに訪れた*ナショナル・トラスト所有の

ポールスデンレイシー(Polsden Lacey)。

 

主人と結婚前と結婚後も

主人の実家に遊びに行った時、

よく行っていました。

 

ここは昔からナショナル・トラストが管理している中でも

人気のある場所でしたが、

私達が行っていた頃は

そこまで混みあっていなかったのですが。。。

 

ここ何年かナショナル・トラストは積極的に宣伝に乗り出し、

いまや主人が皮肉を込めて言う

「自らの宣伝が成功し過ぎて」

どこもかしこも混むため、

この人気のポールスデンレイシーから

すっかりと足が遠のいていました。

 

 

 

駐車場がやたらと広くなったのに驚いた2年前。

 

それがトラウマになって、

主人はガンとして行かないと決め込んでいましたが、

主人の家族から現地で合流しようと連絡を貰って、

渋々の主人を説得しました。

 

行ってみると確かにすごく混んでいて、

広大な駐車場のスペースがあるにも関わらず、

着いた時、車を停められるか微妙でしたが、

何とかスペースを見つけました。

 

以前から大好きだった、

グルリと丘に囲まれた、

田舎の素晴らしいロケーション、

美しい景色と秋の花が咲き誇るガーデンも堪能してきました。

 

あんなに抵抗していた主人も駐車場の出入り、

敷地内へ入るのも(建物に入ると混み具合が気になったと思いますが、

行かなかったので)スムーズにいったので、

家に戻るなり「秋の花の見頃が終わる前にまたすぐ行こう」と

言っていたので、驚きました。

 

他にも訪れたいナショナル・トラストの管理する所はありますが

(以前はよく行っていた)、

いつも主人の抵抗にあい、

説得できた場合も駐車場のあまりの混み具合でそこで諦めて、

中には入らず、ユーターンしたことが過去何度も。。。

 

 

 

主人はちょっと古いタイプのイギリス人で、

イギリスの今の急激な変化をよく嘆いています。

 

それがまたいいなあと思うところでもあるのですが、

いつの時代でも変わらないものはなく、

ましてや変化の早い今の世の中。

 

人口の増加、経済の促進等で

急激に変わっていくように見えるイギリス。

 

それとどう折り合いをつけるのか、

難しいですね。

 

 

 

我が家の周りも3年前に引っ越した頃に比べると変わりました。

 

イギリスにはグリーンベルトと呼ばれる

法で守られたエリアが存在します。

 

不適切な開発による都市の不規則な広がりを防ぐ為に、

そこには建物を建ててはいけないと定められた

オープンエリアです。

 

でも以前はグリーンベルトに指定されていたエリアが

そうではなくなっていき、

グリーンベルトの縮小も目に付きます。

 

住宅の不足(投資により実際は購入者が住んでいない住宅が

多数存在するので、本当に必要な数かどうかは疑問ですが)、

経済の促進のためという理由で、開発が進んでいるためです。

 

近くのNursery(園芸店)が並ぶ地区は空き地が広がり、

周りの丘や緑が見渡せ、田舎を思わせる景色でしたが、

数ヶ月前に建った高層ビル

(南ロンドンで都市計画があまりにもひどくて有名な場所)のせいで、

せっかくの景観が台無しとなり、残念に思っていました。

 

 

 

昨日、お料理教室に向った先は

我が家よりも更に田舎の場所。

 

まだ田舎の景色が色濃く残る、

緑豊かな丘を電車の窓から眺めながらの小旅行。

 

小さなプラットホームに降り立った時にすぐ鼻についた、

何とも言えない田舎の空気と緑の匂い。

 

思わず、ほっとする私でした。

 

 



 

 

*ナショナル・トラストとはイギリス最大の規模を誇るチャリティー団体。

歴史的な場所、建物、自然の保護を目的とした民間の団体。