昨日、トルコ料理を出すカフェでランチをJさんと取った後に、
今までも何度も伺ったことのあるJさんのお宅へ。
1840年代に建てられたという3階建てのお家。
こちらではこういう古い家は珍しくありません。
でも、古い家を維持する大変さをJさん、
嘆いていらっしゃいました。
頻繁に改築、修理、ペンキ塗りを繰り返して、
「そのお金があれば何度ももう日本に行けているわ」と。
Highgateに住んでいた時も年中どこか家の修理、
数年毎に大掛かりな改築が行われていて、
辟易していたことを思い出します。
お義母さんはここ10年程は半ば諦めたそうです。
やると切りがないと最低限に抑えています。
それで、今度住むなら新築の家にしたいそうですが、
新築だからいいというわけでもなく。。。
昨年の6月義妹が新興住宅地に新築の家を買ったのですが、
ご近所の方から水漏れの問題があると聞いてしばらくして、
彼女の家にも同じ問題が起きました。
何年か前にも新しいフラットを買った友人が同じく水漏れの問題があり、
それがなかなか解決せずに困っていたり。
なので、新築であればいいとは言えないところはありますが、
少なくとも古い家よりはメンテナンスは楽なはずです。
でも、困ったことに私は古い家の方に惹かれます。
と言っても、好みではないスタイルのものもあります。
建築ラッシュで建てられた、とある時代のものはどうも。。。というのはありますが。。。
古い家には何とも言えない味わいを感じるからかも?
もちろん実際は何度も改築を繰り返して、
モダン化されて、原形を保っている家なんて
ほとんどないのも分かっていますが。
Jさんのお宅のダイニングルームは天井も高く、
広いので、壁に塗られたこっくりとした赤いペンキも違和感なく、馴染みます。
我が家でしたら、天井がそこまで高くなく、
部屋のサイズも小さいので、
赤のペンキを塗ると圧倒されて、
似合わないでしょう。
ダイニングルームの赤い壁にかかる古い時計には
SEIKOSHAの文字が。
ダイニングルームにある古い日本の観音開きの棚の上に飾られている写真。
ご主人が子供時代の写真とJさんのお祖母様が若かりし頃、
Jさんのお母様を抱く写真。
ダイニングルームに続く広いキッチン。
大きな窓から燦々と太陽の光が入って、明るく開放的。
実はHighgate時代に大家さんが当時よく使っていた
ハンディマンのR(ジャマイカ人のとても気のいい、明るく、よく働く男性)を
Jさんに紹介して、彼が手がけたキッチン。
Jさんは家具にもこだわりがあって、
アンティークの素敵なものを揃えていらっしゃり、
椅子もアンティークのものがズラリ。
椅子のスプリング、カバーの布も何年か前に替えられて、
美しい柄にうっとりします。
Jさん、上手に古いものと新しいものを組み合わせた、
素敵な空間を作られています。
こういう素敵なお家を見る機会があると刺激を受けます。
まだ取りかかってもいないカーテン作り、そろそろ取りかかることにします。