「郊外暮らしも3年」シリーズ、いよいよ最終回です。

(3年前、今の家に引っ越すきっかけ、経緯を振り返っています)


初めて家を購入するに当たって、いっぺんに色々な事に見舞われて、時間が押せ押せになってしまい、事前に下調べをして、明確なイメージを持って探すということもままならないまま購入の手続きが始り。。。


既に2度家を購入した経験があった義弟が7月のホリデー中にもメールで色々な情報を送ってくれました。


そして、購入を決めた後に、お義母さんが何度も車で家の前を通って、外から家の様子を伺ったり、通りの様子をチェックしたりと気にかけてくれていたようでした。


問題は。。。購入手続きを引越しの予定日までに終えること。


これについては、当時住んでいたフラットを出なくてはいけない日が決まっていたので、それまでには何とかしないととかなり焦りました。


本当に有り難いことに、最後は義弟が救いの手を差し伸べてくれました。


実は、義弟家族が2週間のスペインのホリデーに発つ日と次に入居する女性の入居日が同じ日で、義弟が「ぜひ我が家を使って。荷物も全部子供部屋に持ち込んでくれたらいいから」とオファーをしてくれたのです。


これでどれだけ助かったことか!


お陰で、予定よりも1週間遅れて購入手続きが済んだ時も慌てることなく、大家さんに掛け合って、次の女性が入る日と同日の朝早く引越しをすることに同意してもらい、義弟家族の家に引越しをしました。


引越し先が決まった後のもう一つの問題は、荷物をどれだけそれまで減らすことができるかでした。


主人は荷物が少なく、北ロンドンのフラットに引越しをしてきた時も、彼の車で1度で全て運びきることができました。


実家にかなりの本や古いレコード類といったコレクションアイテムは残していったようですが。。。


今の家は北ロンドンのフラットのスペースよりも狭く、収納も少なく、徹底的に荷物を減らす必要がありました。


私の荷物が相当あり、それをどうするか?時間も限られた中で。。。


洋服類、そして本がものすごくたくさん。日本の本はどうしても処分しがたく。。。貰ってくれる友人には貰ってもらいましたが、泣く泣くゴミ箱行きになったものもありました。。。


そして、どうしてもその時までに決意ができなかった、イギリスで勉強していた時に使っていた、たくさんの高価な書籍類を手放すことにしました。


こちらはお友達がAmazonでいい値段で売れることが分かり、彼女に全てを託し、その売り上げは彼女に貰ってもらいました。


英語の本、CD、DVD、まだ着れる洋服類や使えるものは近くのチャリティーショップに寄付しました。


主人が週末ごとにせっせと車に乗せて近所のチャリティーショップに運び、まだ手元に置いておきたかったものも相当ありましたが、この辺りは主人は思い切りがよく、「スッキリ物が少なくて住む方が大事」と容赦しませんでした。


引越しをするがするまで処分し続けました。。。


幸い、家を購入するまでは家具は買わないと主人と同意していたので、それまで自分達の家具は一切持っていませんでした。


こちらでは家具付きの賃貸の物件はたくさんあり、私達が住んでいたフラットも一部家具付きということで、最低限のものは揃っていました。


家具がなかったお陰で、トランジットバンと主人の車に全ての荷物が納まり、義弟家族の家に引越しができたばかりか、その後は主人の車で何回か往復して、今の家に荷物を全て移すことができました。


写真は今の家に住む前に滞在した義弟家族の家です。


9年程前に撮った写真なので、今とは少し様子が変わっています。


現在は庭用のテーブルや椅子があったり、壁の周りにはバラ等が咲いているはずです。


これは家の後ろ、庭側から撮った写真ですが、家の前面はレンガが白いプラスターで覆われているので、また違う雰囲気です。


後に住むことになる今の家に比べるとサイズも大きく、インテリアや建築にこだわりのある義弟の奥さんのセンスの良さもあって、ここでの暮らしはとても快適でした。


夏の日の夕方、この庭のテーブルで夕飯を食べたのも懐かしいです。


洗濯機が地下にあり、それだけは使わないで欲しいと言われていたので、近くに住むお義母さんが一緒に洗濯をしてくれました。(自分達でやるからいいと言ったのですが、結局は一緒だからと)


そして、お義母さんは自分の台所ではないから不自由だろうと夕飯も作ってきてくれたり、家に招待してくれたりして、引っ越してからも不自由を感じることはありませんでした。


そういえば、今の家を不動産屋のウエッブサイトで見つけて、「見てみたら?」と言ってくれたのは、一番下の義妹でした。


思い起こすと本当にたくさんのお陰、主人の家族、そして日本の両親からのたくさんのサポートがあったお陰で、今があるのだといくら感謝してもし足りないくらいです。


今の家へ引越しをした時からの話は、ロンドン生活記を書き終えてからにしますね。


長いシリーズになりましたが、お付き合いありがとうございました。