先週の金曜日ぐらいから、こちらイギリスのお天気は不安定になってきています。

 

昨日もにわか雨や強い風が吹いたり、晴れ間が広がったと思ったら、また暴風雨等。

 

 

今朝は気持ちよく晴れた、いいお天気でしたが、午後に急に強い雨が短時間降り、雨は止むと今度は強風が吹いて。

 

 

またいつものイギリスの気まぐれお天気が戻ってきたのか?とちょっとドキドキ。

 

 

最近、すっかり一日中いいお天気という日々に慣れていたところでしたので。

 

 

昨日、雨が降った後に、よく行く近所のナーサリー(園芸場)に行ってきました。

 

 

郊外なので、写真のように周りはこんな感じで、広々としています。

 

 

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土曜日の夜、たいてい主人と私は夕飯の時にワインを飲みます。

 

 

数年前までは今よりも飲む回数は多かったのですが、主人が元々アルコールやカフェイン(お茶類は大丈夫ですが、コーヒーの)にかなり敏感に反応するのと、また喘息もあるので、量が減りました。

 

 

健康上の理由、年齢も上がっていくと自分が飲める量も減ってきていますので、週1回が私達にはちょうどいい量です。

 

 

食事とワインがぴったりマッチするように考えるのも、料理を作る側としても、時々のワインというのはいいモチベーションにもなります。

 

 

そして、週1回というので、以前よりももっと真剣にワインを選ぶようにもなりました。

 

 

とはいえ、実はいつも主人のアドバイスを頼りにが正直なところ。

 

 

彼はこだわり派なので、必ずワインを買うとワイン百科事典を参照しますし、今まで飲んだワインの記録を評価を含めて簡単にですが、付けているので、知識がキチンと整理されています。

 

 

私はその辺りいい加減ときているので、ゆるく覚えていることは覚えていて、システマティックには覚えていません。

 

 

幾ら彼が色々とウンチクを語っても、聞いていてもスーッとどこかにそれは消えていて。。。

 

 

一人でプレゼントでワインを選ぶ時だけ、急に真剣になり、にわかに調べたり、お気に入りのお店に行って、スタッフにあれこれ聞いて、決めて、ラッキーなことに外れはなかったのですが。。。

 

 

この土曜日、主人と近くのお気に入りのお店に行って、主人が私にワインを選ぶようにと言うので、フランス南部のラングドック(Languedoc)の赤ワインを選びました。

 

 

ところが、主人がワインのラベルの説明を読んで、すぐ難色を示しました。

 

 

葡萄をまるまる房ごと容器に入れて、発酵させる製法という文字を目にしたからです。

 

 

伝統的な製法は、葡萄を一粒づつ取ったものを潰して、それを蓋をしない容器に入れて、空気に触れさせながらの発酵。

 

 

このワインの場合は、明らかに伝統的な製法ではなく、以下の方法。

 

 

発酵の時に自然に発生する炭酸ガスが空気に触れないように、発酵時に容器に蓋をして炭酸ガスが容器内にいっぱいに広がることで、人口の食品の甘みとして使われる化学物質が副産物として出来る発酵のテクニック。

 

 

その製法ですとタニンといった渋みが抑えられ、より甘みが出て、フルーティーになり、飲みやすいというのがワイン業界で言われる説。

 

 

主人はそれには懐疑的で、そこで出る甘みは自然の甘みではなく、バブルガムのような匂いがする上、タニンが抑えられると食事に合うワインではなくなり、ワイン本来のキャラクターも失われてしまって、美味しくないと。

 

 

それをお店のスタッフに確認すると「確かにボジョレー地方のワインはそういうケースが多いし、ボジョレーヌーボーはその最たるものだけれども、このワインは大丈夫ですよ。キャラクターもしっかりあって」と彼の個人的な感想を教えてくれました。

 

 

信頼のおけそうなスタッフ(ここはきちんと教育もされている)だったので、試しに買ってみることにしました。

 

 

ところが。。。

 

 

ちゃんとデカンタにワインを移して、1時間以上置いた後に飲んでみたのですが。。。

 

 

主人の懸念していた通りの匂いと味。。。

 

 

バブルガムのような、マニキュアのような匂い。

 

 

味はタニンが消えて、渋みはなく、その代わり妙なシャープさのある味。

 

 

そして、ワインに使われているグレープのキャラクターは完全に失われていて、どのグレープが入っているのかも分からない状態。。。

 

 

「ああ、これひどいね~」と二人して顔をしかめながら、飲みましたが、その後、久しぶりにひどい頭痛に襲われ、次の日の朝まで頭痛が続きました。

 

 

せっかくの週1度のワインだっただけに、ガッカリでした。

 

 

あまり期待せずに選んだり、もう少し安い値段のものを選んでいたら、そこまではガッカリしなかったかもしれません。

 

 

でも、自分なりには価格に関しても、そして自分が期待する価値も「これだったら」という思いで選んだだけにそのガッカリ度が強く。。。

 

 

でもそうやってこだわって選んでみて、結果がそこに付いてこなかった場合、「次はそうならないように」という思いが湧いてくるもので、俄然、次回は満足いくものを選ぼうという気持ちが強くなり。。。

 

 

急にワインについて調べ始めたり、ちゃんと知りたい、学びたいという欲求が高まっています。

 

 

最近、お友達になった方のブログでお勧めのワインショップと紹介してくださった、カーヴ田中屋さんのブログの読者登録までしてしまいました。

 

 

笑顔が広がるワインカーヴ田中屋 ブログ 

http://ameblo.jp/cave-tanakaya/

 

 

お友達のブログは、今井香さんちゃんと私であること というタイトルからしてググっとくる、瑞々しい感性に溢れた文章と「意識的に」生きることの楽しさを教えてくれる、香さんワールドが詰まったブログ。

 

 

 

カーヴ田中屋さん、さすが香さんのおメガネに叶っただけのことはあります。

 

 

農薬を使わず、自然な農法で作られた上、収穫量を徹底的に減らし、エキスが凝縮した完熟したブドウだけで作る生産者を選ぶというこだわり。

 

 

そこまで恐ろしく手間のかかる丁寧なワイン作りをする生産者を見つけることの大変さ。

 

 

また見つけてもそして買い付けにこぎつけるまで、生産者との間に信頼関係を築くということにも時間がかかるとのこと。

 

 

そんな奇跡のようなストーリーのあるワイン(マキコレワイン)を販売していらっしゃる田中さん。

 

 

田中さんがそれぞれのお客様にピッタリの好みのワインを提供したいという熱い思いがブログから伝わってきます。

 

 

そこに人とのコミュニケーションを大切にされる姿勢を強く感じました。

 

 

今回のこのワイン選びの失敗が勉強熱に火をつけただけでなく、元々興味のあったこと、自分がいいと価値を感じることが一気に繋がった感じです。

 

たまには失敗も悪くないですね♪