朝から今日もいいお天気。そして風が何とも爽やかでいい感じ。


日本では今日が立秋なんですね。


さすがに四季がはっきりしている国。


季節を現す言葉がこの国に比べて圧倒的に多く、またその表現が豊か。


イギリスに住んでからそれをとても懐かしく思うようになりました。


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今朝、近くのスーパーに買い物に出て、支払いをセルフ支払機でやろうとした時に、支払機の側に顔見知りのスタッフが見えて、"Good morning"と声をかけると嬉しそうに挨拶を返してくれました。


そういうのって気持ちがいいですよね。


きっと私だけではなく、スタッフの彼女も嬉しかったようで、よくあるセルフ支払機のエラーが出た時に、すぐに来てくれただけでなく、彼女が残りの買い物まで全てスキャンして、買い物袋に入れてくれました。


「え?」と驚くのと嬉しいのが一緒になって。。。


もちろん終わった後には「どうもありがとう」と言い、また買い物袋を持って、出る時も彼女に「手伝ってくれて本当にありがとう」と言うと "Have a lovely day." (いい一日をね!)と笑顔で。


もちろん、私もそれに"You too."(あなたもね)と一緒に満面の笑顔で応えて。

たったこれだけの短いやり取りでしたが、朝からいい気分。


そして、帰りの道も学校が休みの今、子供達を送る車がなくなり、朝のラッシュアワーでも交通量が通常の半分以下になり(それだけ普段子供の送迎の車が多いということです)、このお天気をいつも以上に満喫して、高揚した気分で戻りました。


調子に乗って、今朝のコーヒーのお供は私のお気に入りの、イギリスでは珍しくない、ガリバルディ・ビスケットにして(紅茶にも合います)。


子供の時、大好きだった東鳩のオールレーズン(イギリスのこのガリバルディ・ビスケットからヒントを得て作られたようです)を思わせる味です。


写真は上から、庭に咲き誇っている黄色のバラ


ガリバルディ・ビスケットとコーヒー(カップは日本で最初同僚として知り合った、とても大切な友人に職場で一緒に使おうとお揃いのカップをプレゼントされたもの。彼女とのお付き合いはもう20年以上)。


ガリバルディ・ビスケット(色々なメーカーのものがありますが、ここではSainsbury'sというスーパーのもの)。


そして、今朝、焼き上げたカステラ(お友達のお宅に呼ばれているので、そちらに持参するため)。


カステラ、久しぶりに焼きました。昨年の1月だったか?こちらのお料理教室で習ってから、しばらく何度か焼いていました。


キッチンで、静かに一人で集中して、「美味しくなれ」と願いを籠めて、お菓子を作る時間の贅沢なこと!


こういう時は敢えて大好きな音楽も聴かないようにしています。


普段、私達はあまりにも音の刺激(自然音ではない)に囲まれています。


そうすると音に紛れて、完全に集中することができなかったり、無音の中でこそ発揮する直感だったり、サインだったりを見逃すことがあります。


カステラを焼いている時に、しっかり集中はしていると同時に心地よく流れる思いだったり、過去の記憶だったりが立ち上ってくるのをそのままに任せ、今、ここ、その時を味わっているのを感じました。


不思議とたくさんの幸せな思いと記憶ばかりが蘇ってきました。


そして、ふと「今あるもの、既に受け取っているもの、そこにあるものをきちんと受け取ろう」と。


そう思うとたくさんの感謝の気持ちが噴水のように湧き出てきて。


今ある幸せは私一人だけでなく、たくさんの人がいてくれたお陰だなあという思いに包まれました。