先週の金曜日、午前中はサセックスの海辺の町に行き、ランチもその町で済ませました。
ランチで行ったのはシーフードのチェーンのレストラン(主人が行く前にリサーチして、なかなか評判がいいということで)。
シーサイドリゾートという土地柄、引退した年配の方達が最後の住処として選ぶというのが分かる客層で、かなり年配の方々を見かけました。
他に、海辺に遊びに来たと思われる家族連れ等もいて、なかなかの人気店のようでした。
数あるメニューからほとんどの人達が選んでいたのはイギリス定番のフィッシュ&チップス。
白身魚(鱈等)に厚い衣を付けて揚げた魚のフライと大量のフライドポテトを添えたもの。
私達はもうちょっと凝ったものを選んだのですが。。。後悔しました。
「食べられるけど。。。」というのが主人と私の感想。
出てきた食事を見て、すぐに「しまった!」と思いました。
添えられていた野菜が茹で過ぎているのが一目で分かる、栄養分は既に存在しないという色合いとクタクタ具合。
イギリスなので、別に珍しくありませんが、それなりにキチンとしたお店では最近はこういう状態の茹で野菜にお目にかかっていなかったので、ちょっと驚きました。
デザートとコーヒーはここで取るのは諦めて、我が家に戻る途中に通るサセックスの村に寄って、コーヒーを飲むことにしました。
とはいえ、田舎とはいえども、「イギリス南東のエリアである影響」(ロンドン近郊、周辺のエリアという意味)で、道が混んでいて、静かな村に辿りつくのも一苦労。
ちょっと前までは居心地のよい、田舎の村であったであろうという面影が残る場所に行っても、ハイストリートの前はひっきりなしに車が通って、落ち着きません。
人口の増加に伴い、田舎の方もどんどん開拓され、新興住宅地や新しい道路を建設中なのもかなり目にしましたし、田舎が田舎ではなくなっていく様子が残念でした。
何とか静かな通りを見つけて、小さなデリのあるティーショップでコーヒーとアイスクリームを食べて、一息ついて。
その後、サウスダウンズが目前にある、隠れ家的なカトリック教会を訪れました。
A.J.クローニンという元医師である(1896年生まれ)人気小説家と縁のある教会ということを知って、行ってきました。
両親が若い頃、この作家の小説のファンで、その影響で、私も彼の本をかつて何冊も読み、興味がありました。
1930年代当時、人気作家で引っ張りだこだった彼は静かに書く時間が欲しいとロンドンを後にし、この教会の神父さんが住む大きな家を買い取って、数年住んだのだそうです。
この教会にも訪れ、教会の中に埋葬されている騎士の墓石(入り口のすぐ側にありました)からインスピレーションを得て、それをタイトルにした小説を書いたそうです。
教会の前の牧草地には干草ロールが幾つか転がっているのが見えました。
そして、納屋にギッシリと納められた干草ロール。干草は冬の間の家畜の保存食です。
イギリスの夏ならではの、のどかな光景です。
運転手の主人は日帰りの田舎行きは、交通量の多さで、「やっぱり疲れる」と、ロンドンの影響のない、遠く離れた田舎のホリデーをゆっくり取る方がいいと。
主人の場合は、子供の頃のいい時代(まだ交通量が少なく、田舎が田舎であった時)を知っているのもあるかもしれません。
でも、私からするとせっかくそんなに遠くない所にある素敵な場所に行かないのももったいないと。
私はこの夏のお天気も手伝って、大いに楽しませてもらいました。
そろそろ、遅くなりすぎない内に、また運転免許を取り直した方がいいかもです。
郊外暮らしは自分も運転できた方が便利ですし、主人にばかり負担をかけるのも悪いなあと。