昨日、朝から冷や汗をかきました。

 

朝起きてからお風呂に入って、お湯を抜いて、シャワーで流そうとしたところ(*イギリスに長く住んでいても、イギリス式の身体についた石鹸を流さず、タオルで身体を拭いて出るのではなく、いまだに日本式です)、お湯が出てこず。。。

 

よくあることなので、「ああ、またか」ぐらいで、いつも取る3つの方法でお湯が出ないかどうか試してみましたが、うんともすんとも言わず。。。

 

セントラルヒーティングをオンにするとボイラーが作動し、暖房は入るのですが、お湯側の水道の栓をひねってもボイラーのイグニッションが反応してくれないのです。

 

「ああ、とうとうこれは修理?」と青くなりました。

 

夫に告げると「明日はお葬式(叔母の)があるから、明日エンジニアは呼べないし、今日呼ばなきゃ。今日呼ばないと来週になる」と言い、「君が用事をキャンセルして、すぐ予約して」と言われて。。。

 

私はどうしても今日出かける用事をキャンセルしたくなかったので、困ったなあと思って、気持ちがザワザワ。

 

最終的には、夫が何度かボイラーのプレッシャーを少しづつ上げて(一気に上げると水がパイプから漏れる可能性もあるので)、お湯が出て、

ホッと安心しました。

 

もちろんいつまで正常に作動し続けるのかは分かりませんが、しばらくは大丈夫そうだと分かって、とにかく良かったと。

 

イギリスに住む日本人の方達(短期で滞在の方達は別として)でこのボイラーの問題に遭遇した事がないという方はほとんどいないのではないでしょうか?

 

セントラルヒーティングとお湯のシステムを司るボイラーは、簡単に言うと2つタイプがあります。

 

古いからあるタイプはタンク式と呼ばれ、タンクに水が溜められ、それがタンク内で温められてお湯になります。そして、タンク内のお湯がなくなると再度水を溜め、温められるまではお湯が出ないタイプ。

 

タンクが空になって、再び水を溜め、温まるまでに1時間かそれ以上かかるという難点があります。

 

そして最近のタイプはスルーフローシステム、コンビネーションシステム(コンビ)と呼ばれる、タンクなしの、お湯をひねれば即お湯が出るタイプ。

 

どちらのシステムもセントラルヒーティングはラジエーター内の水が熱くなって、循環し、室内が暖まります。

 

両方、いい点も悪い点もありますが、古くからのタイプの方がシステムが単純ということもあって、クオリティーの高いボイラーであれば、パーツの磨耗したものを取り替えていくだけで、かなり長い間持ちます。(ある程度大きな家になるとコンビは選べず、これになります)

 

事実、夫の実家で使っているボイラーは50年もの。まだ健在です。

 

ところが、今時のシステムのボイラーは複雑なためか、そして取り付けるエンジニアの腕も関係すると思いますが、長持ちしませんし、トラブルは多いです。

 

散々、以前住んでいたフラットで、大家さんがこの類いのトラブルを積極的に処理してくれるタイプではなかったので、私が直接エンジニアに連絡して、ボイラーについては色々と学ばざるを得なくて、皮肉にもそれが役立っています。

 

日本では考えられないような、こちらの日常では珍しくないトラブルの一つに、間違いなく、このボイラー問題はリストに上がるはずです。

 

また別の機会にボイラーについては詳しく書くことにしますね。