先週は金曜日までは

25度ぐらいの気温が続いていましたが、

週末からお天気が不安定で、

サンダルだとちょっと寒いかなあという

気温になっています。

 

土曜日にお義母さんのご近所さん、

Pのオープンガーデン(チャリティー目的で、

一般にご自宅のお庭を開放)に出かけてきました。

 

今にも雨がザーっと振り出しそうな

空模様が朝からずっと続いていました。

 

幸い、降っても優しい春のような雨で、

傘をささなくても大丈夫でした。

 

Pはずっとお義母さんの家の目の前の

大きな家に住んでいましたが、

ご主人と二人暮らしなのでと、

数年前にサイズダウンして、

そこから程近い現在の家に移りました。

 

80歳を越えても尚お元気で、

こうやってガーデニングを続けているのを

すごいなあと尊敬の眼差しで見つめてしまいました。

 

+++++++++++++++++++++

 

Finsbury ParKでMと知り合った頃しばらくは

同じぐらいの背丈の黒人の男性を見ると

「あれ?M?」と誰もかれもがMに見えてきて。。。

 

フラットメイトのNさんにMを紹介した後、

彼女も同じことを言っていました。

 

個人的に色々な人種の人と

付き合う機会がないと

なかなかジックリと

一人一人の違いを見ることがないもので、

ただ肌の色が同じだと皆同じに見える。

 

実際は、出身のエリアも違い、

人種の違いがあると

それなりの違いがあるものです。

 
 
 

Mのお友達で、Stoke Newingtonの近く、

Dalstonという場所(色々な国からの移民がたくさん住む

エスニックなエリアですが、アーティーで、

お洒落な場所に変わってきています)に住んでいる

アフリカの小さな国から来たFを紹介されました。

 

彼の国では国内で

激しい紛争が絶え間なく起こる危険な国。

 

それで難民というステイタスで、

ロンドンにやって来たようでした。

 

M以上に彼の肌の色は黒く、

濃いチョコレート色でした。

 

Fは当時は区役所の職員として

働いていました。

 

趣味は音楽やモダンアートで、

物づくりをしたり、

音楽のプロデュースも

副職としてやることがあり。

 

それから数年前に

ロンドンの小さな場所で

ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブが演奏した時に

自分がプロデューサーとして手伝ったと話していました。。

 

日本にいた時に

ヴィム・ヴェンダース監督の

ドキュメンタリー映画を観て

ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの魅力に

すっかり魅せられていたので、

びっくりしました。

 

お調子物で、

子供のような彼のスタイル。

 

そして強いアクセントのある英語に

最初は馴染めなくて。

 

しばらくは何だか

よく分からない人という感じでした。

 

でも音楽好きで、

サルサにも時々来て、

一緒に踊ったり。

 

他の人達も交えて

ご飯を食べるようになると、

お人好しで、惚れっぽい。

 

子供のような

面白い人というのが分かりました。

 

 

 

ある時、彼の誕生日に何人かで

彼のフラットに集まって、

お祝いをすることになっていました。

 

私が代表で誕生日ケーキを買い、

ワインも持参で駆けつけるという時に、

その日来る予定だった皆が

ことごとく何かの理由で、

来れなったことが分かり。。。

 

もうケーキもワインも買ってしまったし。

 

寂しがりやのFが

誰も行かないとガッカリすると思って、

一人で行くことにしました。

 

一人でもFはとても喜んでくれて。

 

彼がチェコに住む

チェコ人のガールフレンドからの電話を

毎年誕生日の日に待っていること。

 

彼女は彼が精神的に病んでいた時に

ボランティアで彼が入っていた施設で

働いていて出会い。

 

彼女が彼の回復を

手伝ってくれたこと等を

話してくれました。

 
 
 

Mも実はかつて短期間でしたが、

精神を病んだ話を

してくれたことがありました。

 

Mの場合は、住んでいたフラットが

水浸しになり、

フラット自体もダメージを受けて。

 

彼が作った洋服も全て駄目になってしまい、

保険もかけてなくて、ホームレスになり。

そのショックから
精神のバランスを
崩したということ。
 

路上で呆然としている彼を
収容してくれた施設で、
しばらく過ごした時に
ある日ふと「自分は正常だし、大丈夫。
ここにいるべきではない」と気がついて。

出て、それでもう大丈夫だったと。

 

普段見せる陽気なMの顔からは
そんなことがあったとは
思いも寄りませんでした。