ロンドンで最初に住んだ場所は

北ロンドンにあるFinsbury Park駅が最寄り駅という所でした。

 

この駅はTransport for Londonが

名づけたゾーンで言えば、ゾーン2。

 

地下鉄のラインが2本通り、

地上を走る電車も止まる駅。

 

バスの路線も豊富で、
深夜バスもたくさん走る、
とても交通の便のいい場所でした。

 

名前の通り、

近くにFinsbury Parkと呼ばれる公園があり、

住んでいた時はよく公園の周りを歩きました。

 

なぜこの場所に住むことを決めたかは、

私が見た物件の中で一番中が綺麗だったこと。

 

日本人の大家さんとフラットメイトも

日本人の女性だったこと。

 

そして交通の便がよく、

まだ場所が決まっていない学校が

どこであっても大丈夫だろうと

踏んでのことでした。

 

ロンドンに住む前に、

Derbyからロンドンに遊びに来たことがあったのですが、

実はその時ちょっとしたショックを受けました。

 

それは「ロンドンの通りは汚い」ということでした。

 

当時住んでいたDerbyは通りにゴミが落ちているという光景は

あまり見かけることはなく、清潔な印象でした。

(もう10年以上も前なので、

今は変わっているかもしれませんし、

エリアによっても違うかもしれません)

 

あちこちにゴミが捨ててあり、

Finsbury Parkのフラットの周りの芝生にも

紙コップやまだ残っているチップスが入っている袋が

ポーンと捨ててあったり。

 

でも、「まあ、これがロンドンなのかもしれない」と思って、

受け止めることにしました。

 

そして、Finsbury Park駅に降り立ち、

外に出た時に見た光景が今でも忘れられません。

 

確か夏の熱い日で、

アスファルトからムーンと煙が立つのも

見えるような日でした。

 

びっくりしたことに、

通りで見かける人々が

とにかくアフリカ系やカリブ系と思われる

(その時はその区別も付きませんでしたが)

人達でいっぱいで、一瞬「え?ここはハーレム?」と

昔NYで見た風景を思い出したのです。

 

Derbyではイギリス人や白人の人達が多く、

その中にインド系の人達が混じっている印象があり、

黒人の人達を見かけるのは稀でした。

 

同じイギリスでもこんなに違うのか!と

驚きました。

 

ちょっと圧倒されたのですが、

間違って反対側の出口に出てしまって、

迷ったので、道行く人に声をかけて、

道を教えてもらい、「ここにも親切な人はいる」と

何だかホッとしたのを覚えています。

 

ロンドンはゴミゴミしているとしても、

ここの埃っぽさや汚さは。。。とちょっと思いながら。

 

何も知らない私はそれでも

こんなものかもしれないと思い直したのでした。