今日も朝から雨が降ったり止んだりのお天気です。
昨日、一昨日は金曜日と土曜日の嵐のお天気から一転して、
穏やかなお天気に恵まれて、ほっと一息つきました。
庭のあちこちに芽を出していた球根(以前住んでいた人達が植えたもの)の内、
クロッカスが花を咲かせています。
ガーデニングの際に、うっかり球根を掘り返してしまい、
その度に他の場所に植え替えているので、
どこに何の球根が埋まっているのかが実は分かりません。
これからの季節、何の花が咲くのか楽しみです。
こちらは花壇の中で可愛らしい花を咲かせてくれた、紫のクロッカスです。
そしてこのクリーム色のクロッカスは庭の石畳の通路の側にひっそりとたたずんでいます。
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土曜日の朝、Rから前の嵐の晩にMが亡くなったという知らせを受けました。
RとMとは以前住んでいた北ロンドンで通っていた教会で知り合いました。
Rがちょうど1週間程前に我が家に遊びに来た時、
「Mに8ヶ月程前、ガンの診断が下って、
あまり具合がよくないみたい」
「でもアクティブな人だから、
少し前にパリに一人で旅行に行ったというから、驚いた」
と話してくれたのを聞いた矢先のことでした。
Rの話によるとその前の週の日曜日にも
Mは教会に来ていたそうです。
Mはロンドンのある大学の主任講師でした。
知的な好奇心に満ちた、アクティブな女性で、
年の頃は60代初めだったと思います。
私が彼女に最後に会ったのが
昨年の4月の中旬を過ぎた頃。
教会に通うLの90歳の誕生日のお祝いに招待されて、
久しぶりに教会に訪れた時でした。
その時のMは少しスリムになったなという以外は、
いつもの元気な彼女でした。
数年前に生まれたお孫さんのことを
嬉しそうに話していたのを覚えています。
あれからまだ1年も経ってもいないというのに。。。
人の命の儚さを思いました。
Rに電話でMの訃報を知らせてくれたのは
Mの2人のお嬢さんの内の上のお嬢さんで、
電話からもショックの様子が手に取るように伝わってきたと聞きました。
あんな激しい嵐の中で逝ってしまったM。
好奇心旺盛な彼女のこと、
まだまだこの世でやりたいことが残っていたんだろうなと思うと
何とも言えない気持ちになりました。
Mの姿が鮮やかに蘇ってくるので、
彼女がこの世にもういないということが
まだ信じられないところもあります。
それでも時間が経つにつれ、
「物理的な肉体は無くなっても、彼女と過ごした時間、
その思い出は私の中にいつまでも生き続けてくれる」
ということを感じて、そこにある種の慰めを覚えました。
そして彼女に「この世で出会えたこと、
ご縁があったことに感謝しています。ありがとう」
と心の中で伝えました。