前の家はフラットで、キッチンはなかなかの広さでした。そして収納場所もたくさんあって、とても気に入っていました。
今の家は、それと比べると狭くなってしまいました。収納もあまりなく。。。以前使っていたお皿等を全部納めることができず、屋根裏に眠っているものもあります。
このところイギリスでも各家庭のキッチンの広さが大きくなったなあと思います。狭いキッチンを広くする増築も人気があります。
もうちょっと広いキッチンだったらと思う気持ちもありますが、そんな時は数年前のThe Gurdianの付録に付いてきた記事の切抜きを取り出して、読むことにしています。
Size shouldn't matter Cooking in a tiny kitchen has advantages - if you change the way you work (キッチンのサイズは問題になるべきではない 小さなキッチンで料理することのメリット - もしやり方を変えたなら)
と見出しが付いています。
そこにはミシュランスターを獲得したレストランのシェフ(Shaun Hill) の談話から始ります。
彼が最初に開いたレストラン(Merchant House)のキッチンは3メートルX2メートルの家庭用のサイズだったそうです。そこで、彼一人で24人分(4つのメニューから)を素早く料理して、出していたそうですから、驚きです。
彼は「間違いなくa bijou kitchen (小さなキッチン)のメリットはあるよ」と確約します。たくさんの鍋が必要になる料理さえ避ければ大抵のものはこのキッチンで出来るよと。
彼は今は大きな場所にThe Walnut Treeという名のレストランを買い取り、移りました。移る時に、この小さなキッチンと場所を使って、レストランをやろうと勇気のあるシェフは結局現れず、残念ながら現在はレストランではなく、普通の家となっているそうです。
彼については、レストランのサイトでプロフィールを読むことができます。
http://www.thewalnuttreeinn.com/the-chef
他にも小さなキッチンを上手に利用しているシェフ達の言葉が並びます。
置く物を厳選する、レイアウトがいかに重要か、周到な準備、作っては片付け、片付いた後に次のものを作る。。。など等の工夫が述べられています。
昨年から、時々クッキングのクラスのアシスタントの仕事をさせてもらう機会があります。
それによって、改めてこの記事にもあるシェフ達がいかに上手にキッチンを使いこなすかが、キッチンのサイズに関わらず、大事かに気がつかされました。
周到な準備、一品作ったら、すぐに使ったものは洗い始める、片付けて、スペースを開け、次の作業のスペースが取れるようにする。
これらをやっていくだけで、料理の効率はグンとあがるんですね!
今のキッチンでまだまだ出来そうな改良点、工夫できそうなことが見つかりそうです。