コショウが効いている。
っていうレベルではない気もするけど、「しょっぱい」以外にコショウが効いているとしか表現が働かない・・・。
食べた瞬間に頭が真っ白になって(爆)。
富山駅からは徒歩で7~8分、路面電車だと富山駅から1駅の新富町電停からすぐの駅前店へ行きました。
このときは、「滞在時間4時間。日帰りでこれだけ遊べる富山」を自分の中でテーマにしていたので、本店ではなく効率よく回るため駅前店にしたというわけです。
富山に行くことが決まってやっぱり食べておきたいと思った、富山ブラック。
何度となく行くチャンス、食べるチャンスがあったのにひるんできた一品でもあります^^;
だけども。
いろはは亜流、独自の食べやすさに改善した一杯だということを知っていたので、ここは一つ、本流に行っとこうじゃないかと奮起。
本場なら本場の味を。目には目を。←ちがう
壁を見るとお店の富山ブラックの定義がまるで家訓のように掲げられていて、
1、麺は硬めストレート太麺
2、スープは濃い口、醤油味
3、具のチャーシューは手切り(!)、秘伝の醤油ダレ、荒切りネギ、荒引き黒コショウ
となんともワイルドな仕様!
無造作に手で引きちぎられたであろうチャーシューを思い浮かべる。
男らしい男も男らしい女もすがすがしくていい。料理もきっとそう!
来てびっくり。
スープがうわさ通りの真っ黒です! さすがの私もひるむひるむ(^^;)。
具は書かれてあった通り、ふぞろいのチャーシュー、メンマに荒切りのネギ。上には粗挽きコショウ。
黒い沼に沈み、麺は見えません・・・。
ぐるっと混ぜて一口。
富山ブラックで一番ヤバいのはメンマ! メンマがもう、凶器のようなしょっぱさ!
舌にのせた途端にビリビリと「コレいかんやつ!!」と反応します^^;
一斗缶の塩ででも煮込んだの?と言いたいほどに、ところどころにガリッと塊のようなしょっぱさまでも感じます。
やわらかく適度な噛み応えがあるのですが、やっぱり思いっきりスープを吸ってこの色。
健康診断の前日には食べちゃいけない味。そう思う。
なんとか麺と具を完食してスープを一口すすって、醤油スープの見たまんまの濃さにもう一度一人で苦笑w
醤油ベースのみならず相当黒コショウも効いています。
富山に「富山ブラック」を出す店は数あれど、ここが元祖なだけはある濃ゆさですね。
もう笑ってしまってばかりですが、富山ブラック、笑っちゃうほど最強の「黒グルメ」なのは言わずもがなです!
帰って調べました。
どうやらこちらのラーメンは、富山大空襲の際に街を復興するために集まった肉体労働の若い人向けに、汗を掻いて失った塩分の補給として屋台で出されたラーメンが起源という話。
富山ブラックは「麺」にあらず、白米と食べる「おかず」 が正解だったようです。
(そういえば「大喜」のメニューは、ラーメン、ごはん、トッピング用の生たまごのみ)
旅で出会うご当地グルメには味や独特なその形状にすべてこうした理由があり、背景があり、人々の知恵が生きていて、本当に面白いのです。
長く土地で愛されてきた地場産の食の存在感。
今回の"富山ブラック"も単なるご当地のおいしいものとは一線を画す、存在感光るグルメでした!
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2016.2月 大好きな富山に行ってきました!
http://ameblo.jp/tomocodocomo/entry-12126439436.html
※文藝春秋「CREA Traveller」様に北陸新幹線チケットをご提供いただきました。
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「西町 大喜」
http://www.nisicho-taiki.com/index.html
富山県富山市新富町1-3-8
076-444-6887
11:00~22:00
富山地方鉄道線 新富町駅 徒歩1分
富山駅から徒歩5分