ずっとずっと食べたいと願っていた、牛肉があります。
鳥取和牛オレイン55。
前沢牛、松阪牛、神戸牛・・・和牛もいろいろあり、産地で特長を覚えている感じのなか、鳥取和牛オレイン55はちょっとちがう。
オレイン酸はオリーブオイルの主成分で、牛肉の中に多く含まれるほど風味を増していき、食感としてはまろやか。"魅惑のくちどけ"を叶えてくれるのだとか。
しかも"鳥取和牛オレイン55"は、牛脂の中にオレイン酸の含有率が55%以上。
そう半分以上という、奇跡の黄金率で生育された肉牛なのです。
品質を約束されたその和牛のルーツは江戸時代。
古くから産地として有名だった鳥取県は、日本各地のブランド和牛のルーツとなる牛を育ててもいて、その頂点に立った鳥取和牛「気高」という牛がいました。
トップオブトップ。
そんな気高号の由緒ある血統を受け継ぎ、そこに55%以上の豊富なオレイン酸を含んだブランド和牛が、「鳥取和牛オレイン55」。
頭数が少なく幻の牛なのです。
鳥取を旅しながらオレイン55を食べられるお店を探すも出会えず、都内ではお高めでなかなか食する機会がない。
幻は幻のまま消えてしまうの?!
そう思っていた矢先、新橋の食のみやこ鳥取2階にあるアンテナレストラン「トットリーネ」でご用意くださる機会に恵まれ、ランチタイムに特別に提供していただいてきました!!
すっごくうれしぃぃぃぃ!!
まずはトットリーネの名物ともいえる山盛り鳥取野菜のサラダ。
この日は赤軸ほうれん草と梨のドレッシングがいつも以上にマッチ!
一つめのメイン、オレイン55のトマト煮込み
噛むとほろほろっとほどけるお肉の繊維。
その一本一本にしみこんだこの旨みはなに?!

一目見てわかる、均一に上品に脂がのった断面のつや。
やわらかくキメの整ったお肉は、程よい弾力で、そして甘い!!
炙られた表面の香ばしさと内からにじみ出てくる甘い肉汁と・・・
とろけるとろける、牛脂。
ねっとりしたチョコレートのような口どけです。
実家が有名なブランド和牛のまちなので、帰省するとおいしいお肉を口にします。
それでもやはり、他に類を見ないこの肉汁の甘さ、一口めからおいしいと思わずにいられないその肉の弾力の主張。
噛みしめる幸せ、やっと堪能!!
鳥取にそびえる大山という豊かな峰。そこから溶け出してくるミネラル豊富な伏流水。
甘みを生み出すさつまいもを与食べ、血統を受け継ぎながらすくすく育った鳥取和牛は、熟成されたような豊潤な甘さをまとうのである。
甘みはあるのに、締まってもいる。
まさに"美(ビ)ーフ"なオレイン55牛。
お値段は時価ですので、お店で確認なさってね。
ところが、そんなふうに鳥取フードでわたしたち旅人を楽しませてくれていたトットリーネさん。
しあさって12/27に、悲しくもクローズを迎えるのだそうです。
うーん、ショック!!
幻はやっぱり幻・・・
今度はいつオレイン55ちゃんに会えるのかしら(泣)。
東京都港区新橋2-19-4 食のみやこ鳥取プラザ2F

