自転車をキコキコとこいでやってきました橋の手前。
二日目の最初のスポットは、ホテルと目と鼻の先なのもありますが、すっごく目立つ建物なので迷うことなく到着できました!
「うちわの港ミュージアム」です。
涼しいのはもちろん、省エネ・自然にやさしいエコ製品であるうちわは、お祭りやイベントの盛り上げ役、昔懐かしい旅情誘うアイテムとして現代においても一役買ってくれてます。
そんなうちわの歴史や製作工程などを学ぶことができるだけでなく、実演も見学、体験までできちゃうのが、こちらの“うちわの総合博物館”通称ポルカ。
まだ開いていなかったけれど、少し付近の風景を撮影しつつ待っていたら開館時間となり、本日一番目のお客として入場できました。
丸亀の伝統工芸品の代表と言えばうちわです。平成9年5月、国の伝統的工芸品にも指定されています。
江戸初期ですでに丸亀うちわの技術は完成されていたのではと言われています。
寛永10年、金毘羅(こんぴら)大権現の別当、金光院の住職であった宥睨(ゆうげん)が、参拝客向けのお土産として男竹丸柄金印の渋うちわを考案、
天明年間には参勤交代で江戸へ行った丸亀京極藩士の内職として流行っていったそうです。
その後、町民にもうちわ作りの習慣が定着しました。
金毘羅参拝客でごった返した丸亀港ではお土産としてうちわが大盛況、持ち帰られたうちわの出来のすばらしさに、ますます丸亀うちわの名声は広がっていき、丸亀の地場産業、日本一のうちわ産地となっていったのですね。
入館すると、いろんなうちわの販売ブースがあり、まずその美しい彩色に目を奪われます。
こんな粋なうちわを甚平に挿したいなせな男性を見ると惚れてまうやろーヾ(。`Д´。)ノ!!ですね(笑)。
壁側にはうちわの歴史や説明が並べられ、奥では職人さんによる製作の模様を見学することができます。
うちわは一つ一つ真面目な手仕事があって完成するもの。
うちわ作りにかかせないものは、豊かな自然の中で真っ直ぐに育った竹と、四十七もの工程を支える誠実な手仕事なのだそうです。
ものづくりへの思いが、優しい風を生むうちわ。
竹、わし、木綿糸、のりといった伝統的な手作業仕上げられ、持ち手の柄と骨部分が1本の竹で出来ているものが多いのが丸亀うちわの特徴です。
職人さんの手のぬくもり、汗、こだわり、思いがすべてこもったその作業は、四十七にもおよぶ骨と貼りの工程があるのだそうです。
凄い手がかかっていますね。
やさしい、やさしい、あの柔らかい風はうちわから届く母の優しさも一緒に届けてくれていたもの。
誰か大切な人に、持って帰りたい美しい文化がそこにはありました。
いつまでも残していって欲しいなぁと思った施設でした。ありがとうございました。
丸亀市港町307-15

丸亀歴女歴メンブロガーツアー★旅程
★①飛んでうどん県へひとっとび
★②丸亀の夕陽に萌える。
★③豪快にかぶりついてこその骨付鳥「一鶴」
★④旅路の始まりはまたも雨だった。
★⑤満腹朝食レストランで出陣の策を練る
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