朝早い出発だったので、金比羅さん詣りをし、ことひら温泉に浸かった時点でもうかなり眠気に見舞われていましたが、これで一日目が終わっては貴重な時間がもったいなーい、もったいないオバケが出る――とばかりに、夜の街にチャリで漕ぎ出す一人旅の女



さぞや不気味だったでしょう。
というのも、丸亀はあまり夜道に人がいません☆ さすがに怖かった・・・
ホテルのフロントマンさんにご当地グルメのお店をうかがい、駅前だということで来た道を戻っていると、なにやら不気味に浮かび上がる青い閃光



むむーヾ( ̄0 ̄;ノ!
小高い丘の上に建つのは、丸亀城さんじゃないですか―――城!!
地図を持たずに走り出したものの、たどり着いてしまったのは、かなり遠くからでも目立つ青きその姿。不夜城なのか? 
ついつい引き寄せられます。
ちょうど大手門広場で菊花展が行われていたらしく、闇の中の無人のブースに照らされた立派な菊・・・・・
私の目には武士たちが居並ぶ姿に見えるー!! コ、コワイ・・・。



美しくライティングされていますが、きちんと撮れませんでした・・・残念。
大手門に差し掛かると、特に門戸が閉められているわけでもなく、中に入れる様子・・・。
が、肝だめし級に真っ暗で誰もいないので、あまりに怖くてやめましたガクリ 
丸亀城といえば、石垣の美学。現存木造天主12城のひとつ、重要文化財でもある白亜の天主が青く照らされる姿も素敵ではありますが、私としては歴史と英知を感じる石垣を、明るいところできちんと眺めたい。
お城コンシェルジュのご案内のもとでね
ガイドさんをお願いしてあるので、明日ゆっくりと歩くことにします。



ホテルから丸亀城~駅前までが意外と近いことがわかって、ほっとして夕食に向かいます。
これなら明日も帰る時間までのスケジュールが立てやすそうです。



到着しましたのは、丸亀駅のガード下からすぐの場所にある、丸亀名物「骨付鳥 一鶴」本店。1952年創業の骨付鳥専門店で、丸亀名物のこの骨付鳥発祥のお店と言われています。
オークラホテル丸亀で教えていただいた美味なお店ですが、そこへ 自転車で乗り付ける、ジモティーみたいなお一人さま女子旅中の私(私)。
なんだか楽しい( ´艸`)♪



私が入ったときには入り口に20人弱のお客さんが待っているところ・・・・。
ガーン! これは無理かな?と思っていたら、皆さん団体さんだったようで、一人客の私はカウンター席にすんなり座れました。
お腹ペコペコでした、良かった!
店内は焼き鳥屋さんのイメージとは違い、高級店のような雰囲気。カウンター席はこじんまりとした中庭が望め、一人で座りましたが、居心地の悪さはまったくなし。
他のお客さんの目を気にせず、窓に向かいひたすら鶏肉をむさぼれそうではないですか



席には骨付鳥のいただき方が置かれていましたよ。きっと旅行者も多く駆けつけるんですね。
手づかみで豪快に!とあるので、私もそうさせてもらおうと何品かオーダー。



基本はおや、ひな、とりめしなどというシンプルさ。
おやどりは歯応えがあり、濃厚でツウ好みの味付け、ひなどりは柔らかくジューシー、食べやすいため女性やお子さんでも好まれる定番肉とのこと。
濃い味付けが好きなので、おやどり 980円を注文。



一品ものもあって、迷いながらとりめし(スープ付き)450円も。



来ました~!



外の皮はバリバリと香ばしく、身はジューシーに、骨付きの鳥もも肉をまるごとごろっと焼き上げたのが丸亀名物の骨付鳥です。  
ルーツは昭和27年ごろ、この一鶴が提供し始め人気に火がついて丸亀名物になったと言われているメニュー。
丸亀には"丸亀とっとの会"という骨付鳥をPRする会もあるらしいのです。すごいですね~!
私が頼んだおやどりには、食べやすいようにとはさみはさみで切ったかのようなざくっとした切れ目が入れられています。
その間からしたたり落ちる肉汁ー! お皿ひたひた!!
食べてみると、確かに筋があるので、切ってもらわないと噛みちぎれないほど弾力があります。そしておやはとにかくペッパーが効いていてスパイシー。
これは、ビールや酎ハイがどんどん進む味ですね(笑)。



ただ脂のしたたりが凄いので、その口当たりをリセットさせたい意味でも付け合せの生キャベツも進みます。
私たちが鶏になったかのように貪り食べましょう。
それにしてもこんな大きなおやどりを手づかみで豪快に、かぶりつくさまはなんというか原始的!
パリパリの皮は香ばしく、次から次へととめどなくしたたり落ちる肉汁がハンパない~!
ひなはもっとさっぱりして食感も柔らかいらしいので、好みでチョイスしてくださいね。



とりめしは上品で奥ゆかしい薄味。
私としてはもっとお醤油を効かせた味が好きですが、おやどりが濃い味なので、一緒に食べるなら気になりません。錦糸卵が温かければもっとおいしく感じられたかな?



スープは鶏皮から採ったおだしがこくがあり、おいしい!!
鶏肉のうま味がどの料理にも出ていて、チキン好きさんにはたまらなく、それでこんなに混んでいるんでしょうね。


物足りなかったので、むすび 300円を追加。スープがもう一杯付いてきちゃったけど、おいしく残さずいただきました♪
運んできてくれるお母さん(おばあさん)がとことこ可愛らしく、型で握ったおむすびだったけど、お皿が木でできていてほっこり和みます。
ひとりで旅に来たんだけど、アウェイを感じさせない居心地って実は凄く大事。
嬉しくなります。
これから暗い夜道を、ひたすら自転車をこいで帰るわけですが、食欲が満たされただけででなく勇気ももらえたような気がしました。
ちなみに骨付鶏はテイクアウトしておみやげにもできます。地方発送もされてました。
帰ってから知ったのですが横浜駅前にもあるみたい。
ひなどりを食べに行ってみようかな^^


一鶴 丸亀本店
丸亀市浜町317  
0877-22-9111
平日11~14時 16~22時
土日祝11~22時
無休


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骨付鳥 一鶴 丸亀本店鳥料理 / 丸亀駅
夜総合点★★★☆☆ 3.0