リンクシェアさんのご案内で、JALさんの見学会に参加してきました。
ちょうど秋に兵庫に行った際、伊丹空港までJAL機で行きましたが、ていねいなサービスに短い時間も癒されたところだったので楽しみにうかがいました♪



見学会の集合場所は、羽田にあるJALの労組や乗務員訓練所、部品整備センターなどが入った機装ビル。



そこから、新整備場ができるまで使用されていた、旧整備場に移動しました。



今回の見学会は、通常行われているJALの見学会とは違い、保安とサービスに特化したスケジュール。
普段は見ることのできない客室部門の裏側にもお邪魔します♪





こちらの少しレトロともいえる現役の施設で、今も行われている訓練体験に参加させてもらいました。



JALは植木新社長のもと、2年間の再生の中期計画として高い目標を掲げました。


それは「世界で一番愛される航空会社」になること。
選ばれるために何をすべきかを考え、787型の改良導入、安全とサービスの品質向上を常に念頭において営業されているのだそうです。
その両翼を体験させていただけるのだから、うれしーい(^人^) 。
ありがとうございます。

航空業界では離陸・着陸は沈黙の30秒間と呼ばれ、もっとも注意すべき時間なのだそうです。
離陸の3分と着陸の8分に事故が起こりやすいと言われているからですって。
客室訓練インストラクター、サービス訓練、広報、商品開発部の女性乗務員の皆さんの指導のもと、実際に近い形でボーイング767模型機を使った“救難訓練モックアップ”と呼ばれる訓練に参加します。


まずは準備体操。ラジオ体操は外人クルーもいるということで英語ガイダンス。
ビルの2階、8メートルにも及ぶ高さから滑り降りないといけません。グギッとやってしまっては自分の身は守れません・・・。入念に足首などを慣らしました。



CAの皆さんの役割は、サービスを提供するだけではなく、保安要員として乗務することにあります。
訓練をしっかりと行い、トラブルに対するイメージができているかどうかがイザというときに明暗を分けることにつながるのです。
それはきっと乗客も同じです。


JALの訓練の代表的なものは4つ。

①新人訓練
②復帰訓練(4ヶ月以上休むと次の乗務までに受けなければならないもの)
③型式訓練(777、767など型式によりドアの開け方も違うことから)
④定期救難訓練(年に一度筆記と実技)

新人訓練は実際にこの場所で8日間実技が行われるそうです。
DVDでの説明のあと、保安の説明があり実際に緊急避難をしたり、救命胴衣をつけたり。
(DVDのBGMが嵐?だった気がしますが気のせい??)

地上脱出シュミレーション



ところがところが・・・
初めて触る救命胴衣、ケースからなかなか出ないし、開き方さえよくわかりません。刻々と迫る脱出に向け、指先はオタオタ・・・訓練なのに、です!



なんとか被ったのはいいけれど、今度はアジャスター部分がうまく繋がらない。
硬い留め金部分を何度かぐっと押してやっとはまる。これ、本当にトラブル時にできる? 私?!



空気を入れるひもだって結構力が必要。
ううーん、緊張してうまく上手に引っ張れない!



その間も刻一刻とと緊迫感は増し、訓練なのに冷や汗が出てきそう~☆

 



照明は真っ暗になり、ブザーは鳴り響き、訓練といえどなんだか怖くって、自然と心がざわめいてきます。
「足を肩幅に開いて!」
CAさんが叫びます。
端まで聞こえる大声での練習は、たとえ真っ暗になった機内でも聞こえるように、日本語と英語で繰り返されるもの。
「頭を下げて! ヘッドダウン!」



ふだん優しい笑顔のこの上なくていねいな物腰の女性から、罵倒されるような勢いで叫ばれると、ビクッΣ(゚д゚;)
はっきり言って面を食らいます。
しかしながらパニックコントロールには、こういった高圧的な威嚇が功を奏するようです。
そうしないと一気に出口に殺到したり、呆然と何もできなかったり人間の思考能力がストップしてしまう。
パニックを制するためにわざと高圧的に行動を指示するのだそうです。
「大丈夫、落ち着いて!」



そうして前方でオーバージェスチャー、大きく手を広げて前に殺到するのを防ぎます。
「あなたとあなた! 手伝って!!」
人手が足りないときは乗客を名指しして、役割を明確に指示。
「火はないか、スペースはあるか、ドアは・・・」
と、乗務員は一つ一つを声を出し指指し チェックしていきます。
「シートベルトを外して!」
さぁ脱出です!



教わった脱出姿勢は、

①手はこぶしに握り前に突き出す
②足は肩幅に開く 
③前傾姿勢 
④滑り台は持たない 
④降りたら直ちに駆け抜ける
 

といったもの。
前屈みで滑らないと重心が揺らぎ危ないのと、後ろに倒れるとスピードが出すぎて危険です。
滑る際、摩擦で下のシートや手すりは熱くなるので持ってはいけません。実際手で触れたブロガーさんが、「すっごく熱かったですよ。」とあとでおっしゃっていました。

そうこう考えているうちに私の順番が―――!
「荷物を置いて、ハイヒールは脱いで! ノーハイヒール!」
ハイヒールを履いての移動は危ないですし、なにより非難するスリープを破ってしまっては大変危険です。
「脱出! 早く、早く!! 急いで!!」
きゃー! 促されてる!!



でも、でもね。実際はこんな視界。しかも翼が異常だとかエンジントラブルとか、何かあった挙句のこの脱出。
・・・・・・・怖いよ。
訓練だとわかっていても怖い。
ブツブツつぶやいてみます。「足は肩幅・・・手は前に・・・前屈みで・・・」
でも、スロープに一歩足を踏み出したら、エアですからふにゃっとしてたんです。足の感触がふにゃ。
その一歩でなんだかすべてが吹っ飛んでしまって、怖い、けど降りる!というプチ・パニック状態でとにかく飛び出しました。



空気で膨らんだスロープですので軽くバウンドしますし、布地の表面がさらっとしているぶん、滑る速度は予想以上です!
他にも飛行機の型式によってはエンジンがついている場所により微妙にスロープがカーブしていたりするそう・・・。



滑った後に、空気が入っていないものを触ってみました。思ったよりも薄手ではありますが、重いです。

海上脱出シュミレーション

  

続いて海上に不時着した場合を想定した緊急脱出訓練です。
波で揺れるボートに大勢が協力して助け合い、速やかに移動しなければなりません。それも夜だったり、嵐だったりするかもしれない過酷な環境の中で。



揺れる上に滑るボートに、たくさんの人が速やかに移動すること、それも非常事態時のパニックの中でそれを行うことがどんなに大変かが身にしみて痛感・・・。
パニック・コントロール。
いろんなことを瞬時にそしてなるべく冷静にイメージすることが大事なんですね。
それにはやはり訓練を積むほかありません。



ボーイング767の本物そっくりのドア。



これは乗客として乗っている以上は絶対に触れることのないドアですが、立候補して開けさせてもらいました(笑)。
(出口が前後2か所の航空機で、乗務員が真ん中にいなかった場合の緊急脱出時のみ、乗客が手伝うことがまれにあるらしいですが)
気圧に耐えるためですが、レバーが重かったです。



快適に飛ぶために、そして一番愛される航空会社になるためには安全ありき。



安全性とまごころと。
いろんなものも乗せて飛ぶJALなのでした飛行機溜め息


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