はっきり言って首都圏からの旅先としての候補地に、「豊岡」の知名度は高くないと言わざるを得ないでしょう。
京阪神、とグループでくくっての選択なら十分あるのですが、でも私が思うに3都全部が本当は盛りだくさん、DO ITごとにいくつもルートを設定できるので、本来ならその3ヶ所を一度の旅で済ませるのは至難の業です。
わけて関西へ行く旅プランを考えた時に、豊岡の名は上がるでしょうか・・・?
なぜ?と私なりに考えてみると、やっぱり、各観光スポットのモデルプランの少なさゆえの総合アピール力不足、そして何よりもアクセスの悪さ、に通ずるかと思います。
たくさんの伝統文化、景観美、自然、癒し、グルメ、パワースポットと話題のキーワードが詰まっているのに、総合的認知度が予想以上に低い。
もったいないです。
そしてアクセスが良くないんです。
先日のスパリゾートハワイアンズへ行ったいわき旅行でもそうですが、距離はなんとでもなるんです。寝てようがしゃべってようが、食べてようが飲んでようが―――、要はアシです。足。
観光プランの柔軟かつ強力な提案とアクセスが良くないなら良くないなりの集客ツールがあれば、もっともっと豊岡はメジャーになると思います。
JALの東京直行便に向けてかなりの署名が先日集まられました。
団結力が強く、誰もがまちを愛している、愛土精神をすごく感じる土地なんです。
だから祭や行事がとっても熱い。アイデアも多彩で実現するパワーも潜在している。
なんとか首都圏からのアクセスの問題をクリアーにしてもらいたいなぁと私も思います。
直行便の定期便が難しければ、イベント時や繁忙期のみの就航プランから始めてみてほしいです。
就航するか否かはペイにかかっているのは明らか。
ではどうやったら?
どうコンスタントに集客できる?
ある離島の例を挙げると、
世界遺産に申請しているものの、観光地化し、島が壊されていくことを懸念しなかなか直行便が具現化しないのだそう。
直行便が出れば観光客は増え、お金を落としてくれはしますが、また景観は乱され、環境は少なからず壊されていきます。
壊されたくない、誇りたい、まもりたい環境と、
呼び込みたい、知って欲しい、見せたい世界。
難しい駆け引き・・・絶妙なバランスがとっても必要なのかもしれません。
それでも豊岡の景色や発見は、経験してほしいある意味日本の財産のようなものでもあると思うのです。
首都圏から向かうとすると、普通は
羽田空港
↓
伊丹空港
↓
コウノトリ但馬空港
約2時間ちょいです。コウノトリ但馬空港は高台にあるので、そこから各観光スポットに車移動って感じ。
でもその神様の意地悪っていうか(笑)。そのアクセスの脆さをまざまざと目にすることになったのが、旅の始まりでした。
私たちはそれぞれが、事務局の用意してくださったJAL便で朝早く羽田を離陸し、予定通りに伊丹空港に着きました。
伊丹はあいにくの雨模様。
ここからまた乗り換えて、コウノトリ但馬空港へ。そこには市役所の担当さんがお迎えに来て下さるとのこと。
ちなみに豊岡市長の中貝さんは空港の命名に“コウノトリ”を入れることに尽力されたそうだ。
そうよね、そうよねー
人の目に付くもの、いたるところでネーミングってとっても重要。
知って、覚えて、使って、愛する。
ネーミングってずっと呼ぶ、そのものの核なんだもん。
でもコウノトリ但馬空港行きってプロペラ機・・・?今まで小松空港だったっけな、プロペラ便に乗ったことはあったけど、やっぱりドキドキしちゃう~
伊丹空港には、菅首相・・・ではなく「せんとくん」。
誕生時、悲喜こもごもがありましたが・・・それも今となってはインパク知(ボキャ天)。
―――で、そろそろ案内かなぁと思ってたらJALのアナウンスで「悪天候で但馬行きは離陸調整中~」って声が・・・
エエ――(゜□゜)――!?!?
どどどうするの?!
慌てていると、その待合席にいたコウノトリ但馬空港行きの乗客は、全員、豊岡大好き応援隊メンバーと判明(笑)。
仕方なく、どうするか指示を待つ初対面のブロガー8名・・・
大阪がこのくらいの雨でも、標高の高いコウノトリ但馬空港では荒れている模様。
待つ、待つ、待つ――― が、一向に飛行機が飛ぶ気配がなく・・・
私はこの旅、子供たちをばば様に預けて見てもらっていた。
そのためにはかなりの根回しや家のこと、準備、旦那へのご機嫌伺い・・・ありとあらゆる下ごしらえをして。やっとの思いで来させてもらった。
そう、「旅に来ちゃった♪」ではなく「旅に来させていただきました」の思い。
楽しみに来ていたし、そこまで勝手を許してもらうには覚悟も必要だった。
だからここで、「はいおしまい~チャンチャン!」では困る・・・
困るのよ・・・(_ _。)
途方に暮れる初対面グループ。なんか一気に気が抜けてしまった・・・。
大和田さんと古旗さんに来た電話で、担当さんがバスを用意して、伊丹まで来てくれることになったらしく。
ほっと一安心
そろそろお昼を回っているので、ぽっかり空いた時間に食事もしなくちゃねということで、私たちは腹ごしらえをすることに。
伊丹空港内の551蓬莱のショーケース。どれもおいしそう!
ほっとしたら、お腹がすいた・・・
おーなーかーがーすーいーたー
お な か が す い た。
店舗で食べるか、しばし悩む・・・
だが、事務局さんがそろそろ到着するかもしれないので、テイクアウトすることに。
みんなは肉まんを買っていたようだけど、猛烈お腹がすいた&ご当地メニューを食べたい私は、元気一発! お弁当を購入。
待合いすで頬張ると、肉まん、シュウマイ、八宝菜など何もかもめっちゃウマイ(///∇//)!
ところが・・・。
間が悪いことに、途中で、担当OさんKさん到着。バスへ移動というお知らせが・・・。
でもめげずに、中華のニオイをプンプンさせながら車中でいただきましたけど(笑)。
初め、心細い私たちの胸は不安でいっぱいでした。
見知らぬ土地で足がない―――。これは怖かった。
ですがトラブルが人を強くし、トラブルが絆を結ぶ。
トラブルで始まった私たちは、目に見えない縁を感じ、親近感を抱く流れとなりました。普通に集まっていたよりはるかに早く打ち解けたと思います。
幸か不幸か、初対面で緊張するという旅の不安はなくなりました。
いま、豊岡では東京直行便の就航を目指して、まい進中です。
羽田空港でもイベントが行われたそうです。
直行便が飛べば。
コウノトリの翼があれば。
私もすぐ豊岡へ行けるのに。誰でもすぐ行けるのに。
外湯巡りをしたい人や、出石の町並みを散策したい人、コウノトリの姿を一目見たい人、いろんな人が豊岡の地に降り立つことでしょう。
今夏、花巻空港へ行った際には、花巻⇔千歳便が縮小されたりしていました。
このご時世、世論的にも大変なことはわかっています。
だからこそ、手応えある旅を。そこへいざなう翼を。
JAL直行便――。
実現できる日を私も応援しています。
「玄武洞の硬いゆるキャラ、玄さんも応援しとるでぇー!」
(豊岡弁不明)
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