晴れ、ときどき、涙雨を読んだ。今、読んでよかったと思う。あとがきの「あなたの明日に優しい風がふきますように」という言葉も、今は、素直に受け取れる。あーそうなればいいなと思える。いつかはわからないけど。高田さんも思春期の夢を挫折している。でも、とことん、頑張った末にあきらめている。その後、最初から時代小説家ではなかったが、物書きの道に進む。それまで、他の普通の仕事もなさってたようだ。ご苦労もあったようだ。でも、高田さんは、周りの方に恵まれ、漫画原作者から、時代小説家へ、見事な転身をなさった。周囲に恵まれたのも、このエッセイに書かれているような、自分の周りの出来事をよく、観察し、よく記憶し、感謝を忘れないところにあるんだろう。私には、周りを見る余裕がない。すなわちよく観察することができない。自分に起きたことへの感謝は、いつも忘れていないつもりだ。それに、高田さんには、大器晩成を信じて、励ましてくれる、お兄さんがいた。その通りになった。作家高田郁の成功を、お兄さんもさぞかしよろこんで、おられるだろう。晴れ、ときどき、涙雨。
今、読んでよかった。
私にも優しい風が吹くだろうか。中年の私の夢は叶うだろうか?