Bedikat Chametz (ユダヤ教の灰の水曜日)
カトリック教会でいう「灰の水曜日」がユダヤ教では「ベディカス・ハメズ (Bedikat Chamez)」と呼ばれると言っても過言ではないと思います。確かに、火で燃やすのはカトリック教会の「灰の水曜日」では棕櫚の葉(ソテツの葉で代用)ですが、ユダヤ教ではパンくずを燃やします。しかし、暦のタイミング的にはどちらも同じような頃に行われる年中行事です。こちらのYouTubeのビデオでもそうですが、現代ではパンの小さな塊を家具の横などに隠して子供が探すゲームになっています。しかし、大森にあるユダヤ教超正統派シナゴーグではイースト菌が付いているテーブルもベランダに出して家の中から「パン種」を追い出してから、この羽で床をお掃除します。出エジプトで神さまから指定された「種無しのパン」というのは、イースト菌をわざわざ入れなくても空気中というか調理台の上にあるイースト菌が作用して自然発酵される訳です。そして、大森にあるユダヤ教超正統派シナゴーグのラビの奥さまのエフラットさんがおっしゃるには、水と小麦粉を練ってから18分で発酵し始めるそうなのです。だから、出エジプトの種無しパンは18分以内にささっと焼かれたものらしいです。