チチ・ロドリゲスに捧ぐ -9ページ目

チチ・ロドリゲスに捧ぐ

I dedicated to "Chi-Chi" Rodríguez


そもそも絵画というモノは
自分の手で最後まで仕上げてこそ
意味がある。

いくら上手く描いたように見えたとしても
誰かの手が加わったら自分の絵ではなくなるし
大体インチキじゃないか。

オレの中の
どうでもいい正義感が沸々と沸き上がり
よせばいいのにオカンに意見してしまった。


「せやけどよぉ、最後に手直しなんかしてもらったら
 せっかく自分で描いたのにもったいないんちゃうん?」


「あ~エエねん、エエねん。ココは皆そうしてもらってるし
 そのほうが上手に描けたようになるやろ。バリバリバリ(せんべい喰う音)」


息子の生意気な言葉にもまったく動じないオカン。

オレもここでやめておけば良かったのだが
うかつにも、もう一言畳み掛けてしまう。


「んでもよ、描き直してもらったら
 もうそれオカンの絵って言われへんやん」


その一言でオカンのトーンが一気に変わった。


「ウッサイな!!アンタは!!
 そんなもん描き直してもらえへんかったら
 恥ずかしくて人に見せられへんやろが!!!」


おービックリした、Σ(゚Д゚;)!
ブチキレてますやん(汗)


ハッキリ言って、絵画に対する向き合い方は
完全に間違っていると思うが
これ以上、老人の感情を逆なでるのは得策とは言えない。

オレはそれ以上もう何も言わず
そのまま実家を後にした。



続く。