チチ・ロドリゲスに捧ぐ -8ページ目

チチ・ロドリゲスに捧ぐ

I dedicated to "Chi-Chi" Rodríguez


毎年、年末になると
近所へのお歳暮配りを
オカンに頼まれる。


今年もまた連絡があり
とある日曜日、オレは実家へ足を運んだ。

玄関を開けたら
上がり口に正風庵(老舗の和菓子屋)の紙袋が
3つ置かれてある。

取っ手の部分には
行き先の名前が書いた紙が貼付けられていて
相変わらずこういう準備だけは完璧だ。


まぁ、いつも行ってるトコばっかりやし
家に上がるのも面倒くさかったので
玄関先から

「これ、持って行ったらエエんやな?」

と、呼びかけた。

「あ、すいません~、お願いします~」

テレビでも観ているのか、こっちに来ようともせず
オカンのカン高い声だけが返ってきた。


一応、中身がちゃんと入ってるかどうか
紙袋の中を確認してと。。。ん?


包装紙で包まれたお菓子の箱と一緒に
何やら色紙のようなものが1枚ずつ入ってるぞ。

まさか。。。


嫌な予感は的中した。

その色紙に描かれていたのは
まぎれもなくオカンのインチキ絵画だったのである。



続く。