毎年、年末になると
近所へのお歳暮配りを
オカンに頼まれる。
今年もまた連絡があり
とある日曜日、オレは実家へ足を運んだ。
玄関を開けたら
上がり口に正風庵(老舗の和菓子屋)の紙袋が
3つ置かれてある。
取っ手の部分には
行き先の名前が書いた紙が貼付けられていて
相変わらずこういう準備だけは完璧だ。
まぁ、いつも行ってるトコばっかりやし
家に上がるのも面倒くさかったので
玄関先から
「これ、持って行ったらエエんやな?」
と、呼びかけた。
「あ、すいません~、お願いします~」
テレビでも観ているのか、こっちに来ようともせず
オカンのカン高い声だけが返ってきた。
一応、中身がちゃんと入ってるかどうか
紙袋の中を確認してと。。。ん?
包装紙で包まれたお菓子の箱と一緒に
何やら色紙のようなものが1枚ずつ入ってるぞ。
まさか。。。
嫌な予感は的中した。
その色紙に描かれていたのは
まぎれもなくオカンのインチキ絵画だったのである。
続く。