就職してから、最初のひと月はお金がどん底で、
毎日カップめんを食べていました。職場で関わっている人から
「○○さん、ど○兵衛好きですね~」
「やっぱり、○いきつねよりど○兵衛やで!」と強がっておりましたが、
内心、ど○兵衛も卒業したいと思っていました(笑)
職場での仕事は、専門職なので、知識がかなり必要とされます。
私は必要な資格をその職場に入る3年前に、そしてそのベースになる資格を
大学卒業時に取っていましたが、先述のような生活ではほとんど頭に残っておらず、
相当苦労しました(今もしています笑)。
とにかく勉強しなきゃと、専門書を給料の2割くらい使って買ってみるものの、
読まずにただ「安心」を得るためだけに買っていた時期もありました。
最近は「全部読まなきゃいけない」がなくなり、ちょっとずつつまみ食いを出来るようになりました。
あと、一番苦労しているのが、言葉づかい。
丁寧語・尊敬語・謙譲語が全くできない私には、電話対応ではいつも、ボスや上司に
怒られっぱなしでした。「大人のマナー読本」なども買ってみて、うちで一人で
しゃべったりもしていました。
あと、不必要に笑ってしまうことなども。
社会から離れた時期の長さ(ブランク)を日々痛感する日々でした。
そんな中、その職場から初めて「ボーナス」をいただくことになりました。
これまで、ボーナスが出る職場に勤めたことがなかった私はそのお金をどのように使ったら
いいのか、本気でわからず、とりあえずちょっと高いセーターなどを買ってむふふと
喜んでいました。
そんな年末も近いある日の朝、「そーだ、富士山見に行きたい」と思い、布団を干しっぱなしにして
うちを出て、新幹線に飛び乗りました(笑)
朝早い時間の新幹線でした。持って行ったのは財布と携帯だけ(笑)
7時ころ、ついに車窓から見えました。富士山。
伯母さんが大好きだった富士山を、自分のお給料で観に行けたことが、本当にうれしくて
一人、おにぎりを食べながら、感動の涙を流していました(笑)
ほんとにきれいでした。富士山。