第188話 情報<戦略>会議 | 《 ヤ ー の 森 》 アドファン絵本的小説

《 ヤ ー の 森 》 アドファン絵本的小説

この物語は、八ヶ岳に住む森の妖精ヤマネのヒーロー(光る子)
が超能力に目覚め、宿敵ブラックエアーとの戦いに挑みます。
それを 森のレンジャーMr.F が、優しく成長や 活躍を見守り
その数々の伝説を語っていきます。


 指揮官ヤーばあが 地球談話から帰り、すぐに情報<戦略>会議が始まった。


 いつもの指揮官に戻り、しかと目を明け語り始めた。
 それに合わせ<ラーの森>から、ライラムもやって来た。
「 指揮官、遅くなり失礼。情報収集に手間取りました。」
 
これで、メンバーが揃った。
 「 皆揃ったかのう、ホッ~ホ。
  では、これから情報<戦略>
会議を始めようぞ。
  知っての通り、わしは先ほど テラと会い地球談話
を行なってきた。」
 「 テラ(時の使者によると、マクアの数増大してきたとの情報を得た。」

「 では指揮官!そろそろ ・・・?」
ライが、言葉を挟んだ。
「 そうじゃ、戦(いくさ)が始まる やも知れぬ
  むむ これ、由々しき事ぞ。800年の沈黙が破られる、覚悟を決めようぞ。」
全生命体ブラックエアーとの戦いだ。これに負けると生命は滅亡する。
マクアの総数は、ブラックエアーの勢力に比例する。)
「 指揮官、先日我がラーの森にハッフィヒィリィという宇宙人がやって来ました。
 その子は、アンドロメダ銀河・フィッフィ星から逃れてきた追われ人であり
 つまり、地球への<宇宙難民>です。しかも、唯一の生き残りだそうです。
 しかも、なんとマクアに関連しています。」

「 して、ライ。何ゆえ<宇宙難民>となったのだ?」

「 それは、我々が知っているマクア10万年もの間生命体遺伝子操作を行ない
 フィッフィ星人の全滅亡を謀りました。
 その影響で、地球のマクア増大原因となった可能性があります。
  これは、あくまで推測の域ですが。」

なんと、遺伝子操作とは・・・。
 DNA進化の過程に入り込んだ、長期的侵略じゃ。
 十分考えられる、そして、そこまでいっては止める事はできまい。
 それは、地球上でも 起こりえるぞ。」
冷静な指揮官が、驚きを隠せなかった。
「 そうなのです。これは、何としても 阻止しなくては いけません
 まさに、地球生命体の危機が迫っています。地球の未来を守るのです。」
指揮官は、これは重い課題と受け止めた。
地球談話でのテラの言葉が、思い出された。
そして、指揮官の脳裏に、地球六度目の生命大量絶滅文字が過ぎった。



「 あ、あの雲は!!」 いち早く、ヤー坊が気がついた。

「 やっと来たか。」
どうやら指揮官は、待っていたようだ。

間も無く ドラじいとドラちゃは、地面に降り立った。

「 指揮官、ご無沙汰じゃったな。」

「 ば~ば、久しぶり ちゃ。」

「 ホホ、ほんと 久しぶりじゃな ドラちゃ。日本語も上手になったのう、よしよし。」
その目は、完全に孫を見る目になっていた。
「 うん。」

「 ところで指揮官 大変だ、事は急を要す。富士が大変だ!!」
あのドラじいが慌(あわ)てているのを見て、あせった。
な に富士がどうしたと いうのだドラ 。」



何、富士山事が大きそうだ!!
私は、心配になってきた。
(森のレンジャー Mr.F)
つづく