社長には役目論というものがあります。
一代目には一代目の役目。
二代目には二代目の役目。
三代目には三代目の役目。
・・・
・・・
その役目に適した動きをしているのか?
役割を果たしているのか?
創業年数の長い企業や同族経営の会社に起こりうる問題は
根深いものがあります。
社長である本人の本質や性格もありますが、
会社経営に関しては、その代の社長としての役目、
役割を果たす事が重要であります。
本人の意識と、求められる役割との間に生じる矛盾によって
起こる経営悪化は、社員やその家族にとって多大な影響を
もたらす事にもなります。
創業者、初代社長の役割は、自身が立ち上げた会社を
無我夢中である程度の所まで大きく成長させなければならない。
よって、攻撃的、前進力、闘争的な質がどうしても求められる。
それが役割でもあります。
そういった意味では、体力気力が必要であり、
情的要素が強くなる傾向もあり。
つまり、感情的、感動的、とも言えましょう。
さて、その初代が無我夢中で会社を成長させるために
突進してきたあとには、かならずひずみや矛盾も生じて参ります。
バトンタッチされた2代目の社長の役割とは?
初代の作り上げた会社の経営方針や取引先、企業戦略の見直し、
改革です。
そのような意味では非常に冷静さ、知的さが求められます。
知的な企業戦略によって、これまでの無駄を省いたり、
方向転換したり、新しい企画や改革を打ち出すには、
感情的では務まらないからです。
感情的な初代に対し、冷静さが必要な2代目。
長い会社経営に求めらられる事に、時代背景を熟知し、
時代が求める、世の中が求める企業を目指しながら
成長をし続けてゆく必要があります。
家族経営は、どうしても感情的にもなりやすく、泥沼化もしやすい。
そこに社員は巻き込まれる訳です。
感情をむき出しにしたら負けになります。深い意味で・・・・。