ロドニー（10話）それでもね…。

だけれども
これだけたくさんの人がいたら
一人くらいは見てくれるかな？

そう思っていたら
少しずつ僕を見てくれる人や
声をかけてくれる人も増えてきた。

この場所にはお花が似合わなくても
忙しく歩く人だからこそ
お花が必要ってこともあるよね。


しばらくして
買物帰りのおばさんが
声をかけてくれたよ。
「がんばってね」って。



うれしかったな。

なんでも、おばさんの娘さんが
僕と同じ様に旅に出たんだってさ。

娘さんが心配なんだって。

ふ～ん。

ロドニー（9話）おかしくはないな。

う～ん。

人はいっぱいいるけれども
なかなか僕の絵を
見てくれる人はいないな？

怒られる事も無いけれども
これでは意味が無いな？

何故なんだろう？



よくよく見てみれば
急いでいる人が多いな。

なるほどね。

さっきいた場所は
景色でも楽しみながら
ゆっくりと歩く所。

ここは次の目的に向かって
まっすぐ進む道。

もともとここには
お花が必要ではなかったんだ。

ロドニー（8話）お元気ですか？

お花の多い所での
偽物の花は不必要。

という事だったので、
今度はお花が咲いていない
場所に行こう！

ヘタクソな僕の絵でも
きっと喜んでもらえるよ♪



お花の多い通りの
一本向こうに
人通りの多い道があったよ。

すぐ隣の道なのに
ここにはお花は咲いてないな。

早速ここに
花の絵を並べてみよう！