くろネコのトモロウとロドニー達 -5ページ目

お手紙(後半)

手を差し伸べてくれなくても
輝いてさえいてくれれば
その光を目指して
あの人に近づく事ができる。

目をつぶっていても
感じる程の強い光。


でも見えているのは光だけ。

そこに何が有るかは解らない。

偽りの輝きかもしれないし、
ただ美しいだけかもしれない。


それでも良いんだ。

優しくされる事を
望んでる訳ではないよ。

今はただ、
近づく事が目的だからね。

$くろネコのトモロウとロドニー達-聞いた事が有る。

お手紙(前半)

あの人は
優しくはないから
甘える事はできない。

もし、優しかったら
今と違う答えを出していた。


なぜあの人は
僕にとって
優しくないんだろう?

優しくはないのに
僕にとって
魅力的。

向こうで輝いているが
手を差し伸べてくれることもない。

今は、ただそれだけ。

$くろネコのトモロウとロドニー達-うろたえる

ロドニー(11話)この章おわり。

言われてみれば
そうかもね。

大好きな人が
旅に出るって聞いたら
心配するよね。


そう言えば、
僕は旅に出掛けることすら
誰にも言っていなかったな。
$くろネコのトモロウとロドニー達-解ってもらえるかな?


え~と。

僕がいなくなったら
誰か心配するかな?

…。

うん。

やっぱり帰ろう。



父ちゃん
心配してるかな!?