入院翌日 | 逆境を逆手に

逆境を逆手に

脳腫瘍の夫と、小学生兄弟育児日記

次の日の朝

まだ次男の高熱続いている。そして相変わらずたまにでるあの動きと、常にあるこきざみ震え。
ベッドで寝ている次男から目が離せない。
寝返りのたびにビクッとして、泣いて起きる。

高熱でしんどそうだったが、解熱剤で楽そうな時は会話ができた。だいたい良くわかっていたが、呂律がまわってなかったし、週に一度は会う私の姉、彼にとってはおばだが、名前を言っても誰かを思い出せなかった。
やはり頭になんかあるんじゃ?
すぐに先生に訴えた。
先生は「呂律も気にならないし、今MRIをとってもなにもうつらないから」
と仰っていたが、親の私からみたら完全に呂律は回ってないし、この子が姉の名前を忘れるはずはないと、無理を言ってとってもらった。

その後MRIの結果が出て、やはりなんの所見もないとのことで、一旦は安心した。
ただ、脳症で二相性のものだとしたら、今はきれいは脳でも、1週間後にとると異常がでるものなのだときいてゾッとした。


テレビもつけず、音のない病室で、一日中次男の様子を伺っていた。その間もまだビクつきと震えは続いていた。

その日の夜中、となりで添い寝した私は、次男が寝返りを打つたび心臓がバクバクとしていたが、
なにもなく寝返りを打つ回数が増えてきた。
朝が近づくたび、その回数は減っていった。