前回の風邪らしき症状は瞬く間に治り、現在、元気まんまん。桜の開花を待ちながら、温かい日和にほくほく気分です。
母のリハビリを兼ねて、頻繁に散歩に出ています。
これが結構、疲れる。毎日、安眠してます。
起きたて。歩いても歩いても痩せません~。泣けてきます。
映画くらいしか日々を刻むもの無し。
で。
もしかしたら、すごい映画に出会ってしまたかもしれない...
「監禁モーテル」
銀行強盗をしたふたりハリーとミック。初めて組んだ新人の相棒は命を落としてしまう。
逃れたハリーとミックは仲間との待ち合わせ場所のモーテルに辿り着くが、車のトランクに女が縛られていた。更に金が消え、幻覚を見るように...
先ず。オープニングの撮り方に味が有ります。銀行強盗をクレジットに重ね、映像が有りません。始めは「え?映像に出来ないほどの低予算?」と嘆きましたが、実は詳細が分からない事に"おそらく"意図があったと後に気付かされました。
序盤はほど地味に話が進みます。
役者もロケ地も雰囲気は有りますが、秀でてはいない。
しかし、縛られた女。待ち人来たらず。と、面倒が振り掛かります。そして起こる何者かによる盗んだ金の盗難!
誰のせい?誰かが裏切っている?と疑心暗鬼に駆られ、なかなかサスペンスフルで引き込まれます。きっと女だ。謎の女シドが盗んだんだ!と誰もが思うでしょうけれど、そのシドは異常な状態で発見されます。
何もかもが怪しく見えてくる。
如何にも怪しいモーテルの主人、切れやすいミック、シド、現れない仲間、幻覚の男、狙撃手、鼻血...
次から次へと起こる不可思議なことは、まるで「ツイン・ピークス」か「ジェイコブス・ラダー」か?そんな混迷する雰囲気は非常に緊張感があり、同時になかなか恐い。
わからないことばかりで、頭がパニックになるでしょうけれど、巡らして巡らされて、思考と感覚による爽快な時間を送れます。
ただ、相当にひどい目にあいながら冷静さを失わない主人公たちには、ちょっと"?"が付き纏います。主人公が私達の知りたい、解きたい、そんな気持ちを拾ってくれません。
しかし、一番危なっかしく思えたシドが意外にも敵意が無くて、ほっとさせられます。彼女、すごく可愛らしいのも手伝って、ついつい目が離せません。露出ある服装で性的アピールから排尿まで、結構な大胆演技を披露して、魅力に溢れていました。
エヴァレナ・マリー。フィルモグラフィはB映画ばかりですが、勿体無い素材です。
内容はなかなかの挑戦的なもの。先に挙げた作品をイメージすれば不可思議な展開にもたじろぎません。
何しろ登場人物に魅力があり、救われる事を期待してしまうので、感情移入と引き込みが非常に強いです。
やはり、もう少し謎解きに丁寧に向き合ってくれたらワクワクするのですが、消極的で、"奇妙な事件"が"異常な事件"に成ってからは、堂々巡りを繰り返し、更にただただ八方塞がりに...テンポも下がり、ちょっと気持ちが引き始めてしまうのが残念でした。
メインの3人+1が善人では無いにしろ、人間的に悪人では無いところが良かったです。
オチはおそらく分からないでしょう。もしくは近くても当たらないと思います。いえ、明確な答えを提示していません。
そう、まさに「ツイン・ピークス」風。あなたが答えを見出だす作りです。
私の読み解きでは、この話は、あまりに人間臭く、ちょっと難解ながら後味残す素敵なオチ、そして寂しげでも達観したようなエンディングでした。
要は"罪悪感"が真相だと思います。あるTVリポートの中の"3人"や彼等が本当にしたこと、そこで彼等が心残したもの...を気にしながら観ていたら、ハッとすることが有るかと思います。おそらくそれが答え。
決して面白かった映画では有りませんでしたが、胸に残り、心を捕らえた映画でした。
もしかしたら、記憶から一生消えない映画になってしまったかもしれない。
「ロサンゼルス女子刑務所」
一度くらい書いたかも。でも私の心の映画の一作です。:p
長い間、性的虐待にあった少女が正当防衛で義父を死なせてしまい、刑務所に入れられてしまいます。
彼女は涙し人を寄せ付けず、時間と共に絶望して行きます。
刑務所では虐めや誘惑、派閥争い、麻薬...様々なものが彼女を追い詰めます。
アサイラム製作。ですが、思ったより生真面目に作られていて、なかなか目を惹きます。
ただし物語は大道。グループ争いに所長によるパワハラ、独房、性的交流...
もう刑務所や収容所もののお約束が次から次へ。「地獄の女囚コマンド」とかを思い出して微笑んでしまうほどのベタです。
やはり過去作同様テンポが良いので、結構、観られます。
ただしアサイラムの限界か、中盤、喧嘩シーンの重複とドラッグに溺れるシーンの繰り返しで、残念ながら中弛み。ですが、何しろ、堕ちるだけ堕ちる主人公が非常に可哀想で胸が痛くなりました。
その演技と来たら全身全霊で、観ている方が引くほどの衝撃級。怖いくらい堕ちます。
彼女の周りには彼女を堕として利用する者から好意を抱くものまで多様に屯っていますが、同室の子が親しげに接触をしてくるくせに、さっぱり助けてくれない不甲斐なさが、あまりに残念でした。ちゃんと繋ぎ止めて張り倒してでも救い上げて欲しかった。そんな友情の描き方がもっと丁寧に描けていたなら、人の心を描こうとしたラストも活きたと思います。
主人公役はサラ・マラクル・レイン。写真は映画のシーンでは有りません。こんな穏やかなシーンは皆無です。
彼女、タイ出身で、ご覧の通りの美人。私、今までたくさんの焦がれる女優さんたちを挙げて来ましたが、トップクラスで大好きです。
「シャークトパス」「ジュラシックシティ」などアサイラムあたりのB、C映画に多数出ていますが、メジャータイトルにも最近は顔を出しているようで嬉しい限りです。
先日紹介した「ゾンビワールドへようこそ」にも出ているらしいので、blu-rayを引っ張り出して再見。imdbによるとフルネームの役名が登録されているのですが、エンドクレジットにも記載が有りません。何故?
彼女の絶望の演技は、アサイラム映画でそこまでする?と動揺させられるほど情熱的で、その嘆きと苦悩には、強く心動かさせられました。
しかしこの映画、人が亡くなったりまでする割にさらりと話が流れてしまい、引き摺らず、もう少し弔いや哀感を描いていたら涙が溢れたかもしれません。
何より、私の心を惹き付け、衝撃だったものは、サラの豊満過ぎるバスト。体は細いのにあまりに大きくて見惚れます。あげく無駄なほど露出するものだから照れて照れて...もう...ね。性的シーンも短いながら多く、つい「暇なんだろうなあ...」なんて思いながら、しっかり楽しませて頂きました。:p
新味は無いけれど、サラの豊満な胸に圧倒させられました。
今、サラ・マラクル・レインは私のマイブーム。タイ出身もあり愛着たっぷり、そばかす隠さぬ自然体がまた大好きです。
14歳の時にタイでモデルデビュー。ペントハウスでモデルもしていらしいです。
ガモン・ホスピタルの裏にスタジオが有るんですよ。モデルさんも見掛けたし、中も覗いちゃった。(*>∇<)ノキャ
もしかしたら、史上最低の映画に出会ってしまったかもしれない。
「アストロ」
地球外生命体を隔離する財閥。彼はその遺伝子がある軍人と同じだと知る。彼は命を狙われるが、その裏には地球外生命体の正体に纏わるあるプロジェクトがあった。
と粗筋を書きましたが、正直、そのプロットを気持ち良く踏んでいない映画です。
始まってまあまあ見応えある映像の中、状況はさっぱり分からず地球外生命体の振りだけでタイトル。宇宙人のメイクはなかなかで、え~これ、どうなるの?と一応、期待はしてみますが、開ければゲイリー・ダニエルズ扮する主人公の家族話が始まります。
まあ、映画ですもの。彼等が巻き込まれていくことになるのね...と楽しみにしていると、マイケル・パレ君登場。
無駄に長い懐かし話やらあれこれ話してくれますが、さっぱり耳に入らず記憶にも残らず、ただパレ君太ったな、パレ君老けたな...とそればかりが気になります。
また非常に画質と音質が悪い。空撮などを駆使し、作り手にそれなりの意識は有るようなのですが、さっぱり物語に活きていません。
その後も旧友との再会、パーティーなどに時間を潰し、ふと思う。
「宇宙人、どうしたの?」
帰宅後、怒涛の襲撃に始まる急展開。でもアクション俳優ゲイリー・ダニエルズを配しながら、どうも緩いアクション。また終始、画質の悪さが際立って気が削がれてなりません。
話は緩く、しかし着実に宇宙人へと繋がって行きますが、多次元やらパラレルやらと映画規模を超える話へ傾き、教訓めいた話を地味に終わらせて、残るは溜め息だけでした。
...全く秀でない物語。画質悪い。音質悪い。更に台詞は長い割に面白くない。アクション中途半端。サスペンス性も中途半端。あまりに退屈な前半。
普通ならここでノックダウンすること間違い無しです。
中盤からは多少のアクションが有りますが、まあ、どうしようもない撮り具合で、記憶から瞬く間に消去してしまうでしょう。
前のふたつより豪華キャスト。ジャン・クロード・ヴァンダムの全盛時代に次代を担うアクションスターとして挙げられていたゲイリー・ダニエルズに「ストリート・オブ・ファイヤー」のマイケル・パレ。他にも知っている人が居たようでしたが、忘れました。
と言うより忘れたい。
もっと退屈な映画はたくさんあるけれど、作り手が知識と頭の中をひけらかそうとして大失敗した虚しい映画でした。
よく見るとニューメキシコ州のファンドかなにかで作られたみたい。最近流行りのクラウドファインディングも利用しているかもしれませんね。最近はそんな手作り駄映画が増えています。
「アストロ」、間違えても観てはいけない。でもあえて観て呆れるのも良ろし。それも映画の醍醐味です。
☆フランスは外出禁止令でアンナもゾーイもおうちでコスプレしてたりして。あれこれ不便も有るけれど、みんなそれなりに幸せな時を過ごしています。
過ごしましょ♪( ´∀`)人(´∀` )♪