人生いろいろ有るのよね。女にだって成っちゃうし | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

私の姪っ子が、すくすくと可愛く育っています。
血の縁は無いけれど、すっごく愛すべき女の子。全トランスジェンダーの姪っ子。
"人生"と言う名を貰った素敵な子♪
"Zoé"
子供をお腹で育めない私に、親友がくれた贈りもの。無条件に愛を捧げられる存在。
はぁ...やっぱり子供って可愛い。

今日もお店でベビーカーの上の男の子が私をじ~っと見ていたので、そっと微笑んだら、手を伸ばしてきました。私、どうしよう...とオタオタしていたらお母さんは気にせずベビーカーを押して行きます。
するとその子、すっごい可愛く、まるで「いや~ん」と言わんばかりのむずかり声を上げました。

たまらん。


オカマ呆けて、何、想う?


夏ですね~...
暑いけれど、風情のある季節です。
短時間ですが、近所のお祭りに行きました。
本当に小さいお祭りで、盆踊りやら花火やらは有りません。懐かしい祭り風情の食べ物や遊戯が集う、祭りもどきです。
心が性同一性障害に喘いでいた頃は、こう言う祭りごとに心揺れる事がなくなってしまい、ちょっと荒んでいたんじゃないかな...って今は思います。
だって、今、楽しいんだもん。
浴衣着ちゃえばよかったかなあ...なんて欲をかいちゃったりしましたが、今回はお気軽な服で行きました。いつかは着るぞぉ。
...誰と行ったかって?えへへ...ひとりです。
祭りは思った以上に人が来ていて、人ごみに入れば、ごった返し。子供は走るは大人は大柄に歩くは...小さくなって歩いていても足を踏まれ、肘で数回殴り飛ばされました。こういう言い方はナンセンスですが、多くの今時の若い方は、相手を思い遣る心に欠けます。
私ひとりで「ごめんなさい、ごめんなさい」と言いながら人の隙間を歩きました。誰ひとり、気を遣い合ってくれませんでした。

トランスジェンダーとして生きるようになって、一番感じるのは、私ってこんなに小さかったけ?171~2cm程度の私。骨太がっしりのくせに、男性方の画体の波に飲まれ埋もれて溺れます。

必死で隙間を見つけてはぴょこぴょこ跳ねて、精一杯、お祭り三昧して参りました。
はあ~疲れた。
やっぱり女の子は綿飴だよね~なんて軽い思い込みを晒し、当然、しっかり綿飴を味わい、口の周りをベタベタにしながらも気にせず、あれこれ試してお腹いっぱい。げっぷ。
極短時間ではありましたが、夏らしい時間を過ごしました。

帰り道。ふと、祭りの灯に名残惜しさを背に携えながら信号待ちをしていると、若くて背の高い男性が、道の反対側から、じっとこちらを見ているのに気付きました。
距離は10mくらい?
私はちょっと上目遣いに見返します。すると目が合い、男性はにこっと笑いました。
うわっ、あんな笑顔を向けられたのは久しぶり。
私は...条件反射は恐ろしい、つい後ろを見てしまいました。別な人に挨拶したんだね...と思ったものだから。
そうなのだ。思っただけなのです。驚くべき事に私の後ろには誰ひとり人が居ませんでした。
彼はそっと手を振ります。私はちょっと阿呆な顔をしてしまったに違い有りません。
でもぎこちなく、にかっと笑って応え、手をそっと振りました。
何とも言えない、特別な時間が過ぎていきます...
しかし、彼はお友達と来ていて、微笑みながら「参ったよ」と言わんばかりの表情を見せ、彼らに促されるままに祭りの中に行ってしまいました。

私、ひとり、ぽつん。まあ、いいか。
今時の若い子は... :p

夜はね、みんな瞳孔が開いているから、視覚情報を受け取り易いんだよね。
過信ではないけれど、夜はその対象の本当の姿を見られると言います。昼間は光によって歪められているのです。
私の夜は私の昼より美しい…あなたの夜もあなたの昼より美しいのです。
過信じゃないのよ。:p


( ̄∇ ̄*)ゞ


手首の痛みは無くなりました。
心配おかけしました。
体の方も疲れ易い以外は良好です。

しかし暑さはきついです。股間の話です。
性別適合手術をしてもう直ぐ10ヶ月。1年も目前です。もう言いたくは無かったけれど、あえて「私にはオチがある」のです。
手術の傷が治りません。股間だからね...難しいのは分かりますが、困ったものです。
本当にゆっくり治っているように見えるのですが、時々、赤らんだりすると、ぞっとします。
傷は治そうと油分を分泌します。お陰でいつも股間は油っぽい。べたべたするし、やんなっちゃう。
私、男性器が思ったより太さが有ったのか、造形した女性器がとてもふっくらしています。もちもちしていてふっくら。あまりに繊細で気軽に触れるのも躊躇うほど。
良いように聞こえるかもね。私も嫌いじゃない。
でも、そんなだからこそ傷を女性器の奥に隠してしまう。だから傷が治らない。
日常生活ではさほど傷の有無は問題と成りませんが、のほほんとしていても結構、不安ですし、辛いです。

前回、公開停止に成ってしまった為、再書きの時にはカットしましたが、実は今、3週間ほどダイレーション(膣穴拡張リハビリ)をしていません。
ダイレーター(拡張器具)を膣穴に入れる為、皮膚が伸びるので傷に障ると思ったからです。
ですが、未ださほど変化は感じられません。再開しようと思いながら、ちょっと得意のずぼら体質が私を怠けさせます。
そこで、自慰に使う”あの”道具を利用してダイレーションをしようと模索しています。
ただ種類が多くてよく分かりません。
何と無く良い感じのものに目を付けていますが、傷がもう少しひと落ち着きしてからにしようと...股間待ちです。:p
ダイレーションをしていませんが、膣穴はさほど縮んではいないように感じています。
所詮、ピアス穴と同じ原理なので、確実に縮まってはいるのだと思いますが、何せ9ヶ月はしっかりやって来たものですから、大丈夫みたい。
ちょっと不安になって、綿棒を挿入してみましたが、少し入れ辛さを感じたものの、10cm。相変わらずの駄目膣ですが、ひとまずほっとしました。

「オチ」など払い除けて、新たなる人生を掴むのだ!と粋がりたいのですが、まだまだ始められないよ~。

挫けるものか!私はこんなもんじゃない。


洗濯物取り込み中♪暑いね~髪がぼさぼさ...疲れ顔...


映画は時々、"面白いか"を越えて胸の奥に滑り込んで来る時があります。決して傑作ではない。薦める言葉に難儀するほど。
こう言う時、こう言い訳する。
「なんかいい」
それが最も当てはまる映画がある。
それは「LIFE!」です。

主演はベン・スティラー。誰もが一度は耳にしたお下品コメディ映画「メリーに首ったけ」の、彼です。
私はベンが好きです。彼は何より映画が好きで、その可能性を信じ、挑み、私達に見せ付けようと...いえ、見せてあげたいと願っている人に思えるから。
「LIFE!」でもそう。
映画は、休刊になる"LIFE"紙の表紙写真を巡る話。こう聞くと「え~...面倒くさそう」と思うかもしれませんが、映画は予想外の方向へと転びます。
主人公は冴えない奥手の男性。仕事は雑誌LIFEの写真の管理。
彼は職場のある女性に恋をしていますが、日がな劇的な愛の瞬間を妄想するだけ。
彼の人生は真っ白な旅行手帳が物語る。
そんなある日、LIFE紙が休刊。表紙写真は行方不明。どうしよう!もしかしたら写真はまだ写真家の元に有る!?
彼は心に囁く声を聞いて...

先入観をもたず、可能ならパッケージ裏面も見ないで観てほしい映画です。
この映画の売りはベン・スティラーが拘った、広角のレンズとフィルムで撮影された"もの"に有ります。デジタル全盛の時代にあえて撮られたフィルムの映像、そして無駄なほどのデジタル合成。そうした意識と意欲の塊が115分のランタイムにこれでもかと押し込められています。
映画としては、断片的で深みに欠ける展開を見せますが、その"もの"を上回る、更なる"もの"をあなたの胸の内に感じる事が出来るでしょう。
断片の先は、私達自身で観るのです。

私の最高の「なんかいい」映画です。

ヒロインはクリスティン・ウィグ。

以前にも書いた、私の焦がれの人。
おほほ、アデルちゃんとダコちゃんは可愛いから好きな焦がれ人。比べてウィグは"こんな女性に成りたい"焦がれ人なの。
サタデーナイトライブ出演のコメディエンヌな彼女は、売れようが美人扱いされようが、笑いを誘うウィットを振り撒き続ける。本当に楽しい人。
そんな彼女をぜひ観てほしい。
「スケルトン・ツインズ」では人生を見失った女性の元に、同じく人生を見失った弟が帰郷し...
ちょっと暗めな話ですけれど、中盤の姉弟が心を通わす歌のシーンはとても素敵でした。

私はウィグのように美しくは無いし、笑いも振り撒けないけれど、心の在り方は共感出来ているつもり。
人を幸せにしたい。彼女のように。