春だから、良いも悪いも有りまして | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

先週から、近所の親しいおじさんが倒れて救急車で運ばれたり、祖母が痴呆症で徘徊して行方不明になったり、その祖母が風邪で倒れたり、まあ、どたばたしていました。
季節の変わり目には環境変化に体もついていけません。皆さん、念入りにケアを忘れずに。大丈夫な時こそ、"いざ"に備えておかないとね。

私も相変わらず”のぼせ”と格闘中です。今月半ばから、女性ホルモンを日にエストロゲン1.25mg、シプロテロン2mg、エシニロエストラディオール0.035mg、メドロキシプロゲステロン10mgを確実に摂取するようにしました。すると僅かながら”のぼせ”が弱くなってきました。
ホルモンって体に大事なのね。女性的に成るか成らないか、より、ホルモンが無いと体がちゃんと機能しなくなるのかもね。
以前、恋人を傷付けたトランスジェンダーの子が「拘置所でホルモン治療を受けられなくて、倒れるほどの酷い鬱になった」なんて話を聞いた時、正直、疑問に思ったものでしたが...調子は悪くなるとは思う。
改めて。トランスジェンダーを軽く考えて成ろうとする人、そして”甘い人間だ”と見る人。血に骨に負荷をかけ、そして時には心にも。そしてホルモンにまつわる様々な障害を背負うんです。大変ぞ。でも、それでもこの道を進む人たちへ。
頑張ろう。人生を楽しもう。悔やまず恨まず、幸せに成ろう。

で。近々、コスプレしま~す。(*´▽`)v
2016年から月2回はしたい、なんぞ無茶過ぎる想いを携えていましたが、性別適合手術もあったし、家族との心の後始末もあったので、なかなか思うようには行きませんでした。
今はちょっと遊び過ぎて、資金面でどうしたものか。
でも、何しろ"やらない人生"は嫌です。
地味に配当金をくれていた投資信託を解約し、故郷を捨てた放浪民のように、私はもう少しこの道を歩いてみたいと思います。
むふふ。

私、最近、写真が今まで以上に不細工に写る。
先日も母が私を盗み撮りした写真を見せてもらったら、なんだか猿人みたいだった。う~ん...
模造刀を買っちゃった。戦う女の子を形作ってみます。刀の種類とかよく分からなくて、適当に買ってしまった。
これでも剣道少女だったのよ。刀は使わなかったけれどね。:p


月曜日のこと。
私はそろそろ仕事を探し、再び、現実に帰って来ようと決意しました。
性同一性障害に向き合い、思案し、人生を変えてから長い時間が過ぎました。
さあて。患部が治っていない事が気がかりでは有りますが、そろそろ元の生活に戻りましょう…女は自立しないと、何にも出来ません。:p
しかし、動き出そうとして、ふと、私は手が止まってしまいました。
仕事ってどうやって探せば良いんだっけ?
求人広告。ネットサービス。足を使っての職探し...たくさん有る。
でも、私は電池が切れたロボットのように、生まれたばかりの赤子のように身動きできません。意味すら分からないかのように、ぼんやりしてしまいました。
そんな無力さを母に告げると、母はただ「そろそろ、ちゃんとしなさい」と。
「私はちゃんとしてなかった?」そう口にすると、母は口篭りました。
私は落胆の吐息を吐きました。でもその落胆の矛先は私なんだよね。ちゃんとしてなかった私を、まざまざと再確認させられる。
私は考えました。ただ頭と心に覆う靄を手で掻き分けながら、ただ思い悩みました。
そうして2日間をただ、ぼんやりと過ごしましたが、答えは未だによく分かりません。正直、何に悩み、何を求め、そして今、どうしようとしているのか全く分かりません。
でも悩んでみて、去り行く雨風と共に、私の心は少しだけ晴れやかになりました。
ま、いいか。いつものこと。

私は時々、自分の人生が無意味だった様に感じてしまう時があります。
その時はひどく落ち込むし、焦ります。
でもいいのだ。今日そのものも、今日の出会いも、ここまでの中途半端な人生が有ったから"こそ"在るのだから。
そんな今、以前、観て、好きだけど…くらいだった映画「クレイジー・ハート」をもう一度観ました。そんな機会を得られて、ちょっと得した気分です。
この映画はカントリー歌手として成功した男が、いつの間にやら落ちぶれて、更にアルコール中毒で人生を駄目にしてしまい...そんな男の話です。
ある日、彼は子連れの女性と知り合います。彼の人生は次第にとても充実した日々に変わって行きます。それは同時に女性の人生をも彩り豊かにしていきます。…が。

この映画は、清々しいハッピーエンドにはなりません。
しかし、私が日々思う「人生とはどう有ったかでは無く、どう在るかが大事」を描いているように思います。
人生は進むばかりなんだよ。
時に孤独のまま引き篭もり生活をし続けてしまっていたり、離婚したり、人を傷付けるようなことをしてしまったり、犯罪を犯してしまったり...でもそれをそのままにするのでは無く、意味のある”今日”や”明日”を築いて行く事こそなのですよ。

映画「クレイジー・ハート」では、主人公が彼女とその子の為に自分を変えようとします。アルコールを止め、誠実に向き合います。そして、何もかもがとても”愛らしいもの”に変わって行きます。

故に、些細な”失敗行為”が失望を生んでしまう事も。
何事にも、躊躇いや悔やみを抱えるなら、それをしない”在るべき人生”を送るべきです。どんなに悔しかろうと、やましい心が囁こうとも、為し続ける。
それは素晴らしいに決まっている。
映画のラスト。
達成感に弱いため、気に入らない人も多いようですが、とても愛らしさに満ちた"ラブリーエンド"でした。

私はちょっと完璧過ぎていない映画のラストが好きです。「恋のゆくえ、ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」の明日を感じさせる再会シーンが好きです。
「恋のためらい、フランキー&ジョニー」の「先は分からないけれど、始めよう」との旨のラストも好き。
人生は完璧じゃない。でもたくさんの可能性を大切に味わってこそ人生。どう生きてしまっても大丈夫。今、そして明日のあなたが素敵なら、それは愛すべき人、そして愛すべき人生。愛されるべき、あなた。
失敗はする、繰り返す、でも明日は変えられる。
思う通りではないかもね。でも、昨日とは違うんだ。あなたが願い、変えようとするなら。
そんな希望の込められた映画が好き。


13日。
桜花見自転車旅に行って参りました。
千葉をぐるっと、さほど有名でも無い桜街道を巡り、おおよそ40km程度を一日かけて巡ります。
しっかりお化粧して、いざ行かん。張り切り過ぎて厚化粧な私。薄着で出掛けてみたらば、ちょっと日陰は肌寒く、不安げ。
でも、家からさほど遠くない街道では、ほくほくいっぱいのぼんぼり桜。
ふっくらして集まって垂れ下がるように咲く桜の花包みは、いかにもぼんぼりのよう。
幸先よろしく始まった小旅行は順調快調。両手離しで桜を仰ぎます。

おばちゃん一匹、厚化粧。:p

桜はもう散り始めでした。
道は舞い散る花びらでいっぱい。
幾つかの木は、花びらの無い軸と新緑の葉だけになって、いかにも寂しげです。
それでもまだまだ街はどこも桜色。
川を迂回し、丘を越え、海を横目に風に煽られ...それでも道々を彩る春の優しい色みは、常に私を癒し続けます。
本当に素晴らしい一日でした。
帰りにはブティックでちょっとした買い物をして、帰宅。清々しいほどの疲れに、ぐっすり眠りました。
こう言う時は、ぐ~す~寝息たっぷり。愛する人の前で眠るのが怖いくらい。:p

16日。
別方面にまた桜旅。
この日は向かい風が酷くて、疲れました。千葉は道もぐねぐね山あり谷あり、沼や川や湖で回り道を求められる。行き止まりもたくさん。高速道路までもが行く道遮る。
やっぱりこの日も40kmは軽く走らさせられる。もっとかも。
でも、この時期は鶯、白鷺、カワセミまでもが人間観察を楽しんでる。
そんな姿をこちらこそ、じっくりたっぷり楽しませてもくれる。
最高の春の日和でした。

桜の屋根。


色みが独特のチューリップ。


筍も食べました♪(*>∇<)ノ


今。ちかれた。