勘違いして欲しくないのは、性同一性障害とは私たちにとって悪いことでは無いんだと言うことです。d(>∇<;)
さて。
しばらく大した問題も進展も無く、平凡な日々を過ごしていました。
連休は、メディアイベント"Character1"でやり尽くしたかのように、その後はゆったりぐったり。
コスプレの反省をしながら、次回への挑戦意欲に燃えております。(*`Д´*)あうッ!
しかし、女性ホルモンの影響によるメンタルの過敏化と言うものは、改めて調べてみると相当なもののようで、鬱なんてものじゃないとも聞きます。
新たに知った、とある方は、何かにつけて自傷的な想いに駆られたり、不安定な状態に陥ったそうで、2年半ほど、幾度と無く修羅場を経験したそうです。
私にも少なからず思い当たる事は無いわけでは無いのですが、先日のこと。
ある"大切なもの"を特別な人(恋人では無いぞ♪)に送らなければならなくなり、封筒に入れて郵便局へ。封書を出す際、大切なものなので気になってしまい、その場で開封し、中に吸収材を足して封をし直して送りました。
しかし、ちょっと封書がいびつになり内容物が張り裂けそうに成っていたのに、早く送ることを意識し過ぎて、そのまま送ってしまいました。
帰宅後、再封はきちんと出来ていたろうか?大きな封書に入れ直すべきではなかったか...と思ってしまったら、不安が止まらなくなり、ぼっと"ほてり"が出て、ぱたりと倒れてしまいました。:p
おおお!おそろしや...今までなら楽観で乗り切っていた事でしょうに。゚(゚´Д`゚)゚。
女性ホルモンはトランスジェンダーにとって無くてはならないものですが、同時に恐ろしい...恐ろしくない?
...にひひ。
私の脳回路に及ぼしたものはこれくらい。
やっぱり脳内、軽いのかな。
何度も親の不理解に泣いちゃったし、コスプレの失敗にはたくさん嘆きました。
でも、何度も言いましたが、男として生きなければと必死だったあの頃より、今はどれだけ幸せか。それが有るので、鬱なんて、実感湧かないんだ♪(^∀^;)
先日も薔薇園に赴いた際、記念に写真が貰えるイベントで撮って貰ったのですが、そこに写った私が、肩幅ずっしり体はドラム缶、更に可愛いげの無い顔立ちが強調された、まあ、ビッグフットみたいなおっさんが写っていました。あげくサービスの写真は酷い解像度な上、プリクラ並みの4×3cm。L版なら1100円と言われ、これまた低解像度。本気で要らなかったので、断り易かったですけどね。:p
まあ、嘆いた嘆いた。
"私は全身コンプレックス。
あぁ...トランスジェンダーの明日は、なんと棘の道でありましょうか。"
3分だけね。
帰りにお寿司食べて、ほくほくでした。:p
私は"鬱"に縁は無いようです。
だって楽しいよ♪今の人生。笑われても拒絶されても、出来ないことがたくさん有っても、楽しいんだよ♪初めて"身を晒して生きている"事がこんなにもほっと出来るって知らなかった。私は覆いを剥ぎ取り、今、真の丸裸な私で生きているのだ!
で。そんな矢先、家で寛いで居ると、呼び鈴が成りました。私は宅急便かなぁ...と気楽に出ると、そこには従兄が居ました。
その時、私は時間が制止するのを体感しました。
従兄は私と10歳くらい離れていて、私は一人っ子だったせいか、会うととても世話をしてくれた、私が信頼する特別な従兄でした。
その従兄が来訪したのです。私は、慌てました。だって、私の今を知らないんですもん。
私だってさ、柔道を教えてくれたり遊んでくれた従兄に、少しでも応えて、「立派な男になったよ」って見せたかったんだと思うんだ。
ただ、それもかつての事。ようし、チャンスが到来したんだ!とばかりに勇んで...いえ、小さくなって、照れまくって顔を合わせました。
そこには母と従兄の奥さんも居て、何と無く話はされていたようでした。
従兄は私を見ると「よう、久しぶり、元気だったか?」とお決まりの挨拶。
「元気さだけは取り柄だから」と応えると従兄は「そっか。...それにしても、なんだそりゃ、その跳ねているのは」と目を反らしながら言いました。
"それ"とは私のポニーテールでした。
「これは、2年の私。2年、伸ばしたんだよ。実はね、女の子に成っちゃったんだ」
従兄は私の言葉にちょっと言葉を詰まらせました。
すると、従兄の奥さんである"お姉さん"が、私ににこっと笑って「わあ、本当なんだね。今はさ、いろんな生き方が出来る世の中なんだものいいじゃない。顔立ちもいいんだから、すごく良いよ♪」と言いました。
従兄は「そう?俺はさ...昭和の人間だからさ、まあ...」と言葉を濁しました。
それから私は私の2年をそれとなく話しました。その間、お姉さんはずっと私を肯定してくれて、従兄はただオロオロしていたみたい。何度も煙草に火を着けて、足元がふらふら落ち着きません。ただ、ずっと笑顔で居てくれました。
私はと言うと、緊張転じて、すごく楽しんでいました。
従兄が「なんでそうなった?」と言った時、お姉さんが「男の子としていられなくなっちゃったんだよね。健康でいる為にも生きたい生き方をしないと病んじゃうんだよ。何より、しっかり生きられているんだから、それはみんなにとっても幸せな事よ」とからっとした笑顔で言ってくれたのは、とても嬉しかったなあ。
「分かって良かったね」とも。
私は、ほくっとした暖かい気持ちに成りました。何より、お姉さんが「辛いんだよね」とか「告げられた両親も...」みたいな言い方をしなかった事が、何気に胸にずきゅん♥と来ちゃいました。
結局のところ、従兄は肯定的な言葉は口にしてくれませんでしたが、それでも表情を曇らせる事無く、傍で微笑み続けてくれた事に、心からほっとしたし、従兄を愛らしく思いました。
実は、従兄夫婦は、その母がアルツハイマーを患ってしまい、その看病で大変な日々を送っています。
数年前に従兄の父が亡くなった時には、お姉さんがとてもぐったりしていて心から案じたものでしたが、あの日、取り越し苦労だったかな?と思うくらい、印象が違って見えました。
私と顔を合わせて、すごく笑ってくれて、すごく楽しそうだった。
ちょっとだけ過信してしまおう。
"私の存在"が、従兄夫婦の心の重荷を取り除く助けになったのなら、私はひじょ~に、嬉しく思います。だって、それこそ、私の私たる「意義」なのですもん。
今までの肩を落とした私では出来なかったことです。
本当に嬉しい。
この日は、ただの再会でも告白を為した日では無く、私が私として居て、私自身が誇らしく思えた、忘れられない一日でした。
満足げな私。:p

そして。
誰よ!顎に指を這わせると顔が小さく見えるって言ったのは!

...指が違う?
はい。おブスな私でした。:p