トランスジェンダーは女の子の夢を見るか? | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

昨日。フジ系ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」で、「女になって47年目の帰郷」が放送されました。
29歳で性別適合手術を受けた方の話でした。当然「47年目の」と言うほどの年齢の方です。
話は多くの人が想像する、まんまです。特に驚きは有りませんが、題から想像するちょっとほろりに終ります。
でも、私、視聴中、異常でした。
始まって、台詞もナレーションも流れていない時から、いえ、タイトル前のCMの時から涙が溢れてしまい、1時間、止まりませんでした。
私の心の中の欠けている部分に溜まった涙が、傾いて零れてしまったようです。

同日BSスカパーにて「プリメン」なる若きトランスによるバラエティも放映されていました。
こちらは俗的な話も含む、良く言うなら明るく元気なトランスジェンダーによるバラエティ。
こちらは一転、瞳がからからに乾きました。良い話も有ったのにね。
この番組によって、社会の、私達トランスを見るイメージは変わるかもしれません。でも、何故かしら、どうもここは私の居場所では無いように感じてしまいます。
私のトランスジェンダーに見るイメージは、わいわい華やいだもでは無く、ひっそりと風や花を愛でながら人生を想う、ささやかなもの。最近のにぎやいだ性同一性障害や男の娘、トランスの在り様とは少し違うのかなあ、と思う時が有ります。

こう言ったタイプは「埋没系」と言うらしいです。でも正直言うと私は埋没系では有りません。何せ自分探しにコスプレしようとしているくらいですもん。
私は子供の頃、映画か何かで見たトランス(だったと思う)の方の姿が忘れられません。
背が高く、細いけれど骨ばった体格。
長い髪をきゅっと手馴れた手付きで束ね、楽なシャツに膝下辺りのズボンでテーブルに向かい筆を執る。ふと、開け放たれた窓から風が流れ、外を見遣ると、青空が広がっている。
ゆったりとした時間を気兼ねすること無く過ごせる時間。有りの侭、ただ静かに。

きっと私は、猫を愛し、ある日、引き取り手を探したら、そのまま眠るように静かな終わり方をしそうな気がします。
それまでに、せめてこの胸にある、どうとも言い表せない足りないものだけは「補えるもの」と寄り添って埋めていけたらいいな。短い時間でも、たった一度でもいいから。

どんな状況であれ、愛された経験のある人は幸せよ。人生を変えることばかりを突き詰めるのは間違っていないけれど、あなたの傍に在る愛はあまりに素敵で羨ましい。
私は誰かに「大丈夫だよ」って言われたら、少し生きるのが楽に成るのでは無いかと思っています。それまではずっと何かに不安に成りながら生きているような気がしています。
まあ、呑気に後先考えず生きちゃって居ますけど。惰眠と言う究極奥義が有りますからな。:p
私、すっごく馬鹿で、すっごく臆病で、だっさいんだ。それはきっと最期まで、そうよ。



最近、ワコールから「スハダ」なるブラが発売されたようですが、あれってどうなんでしょう。
私、ブラのサイズが相変わらず全く合わないんですよね。私のサイズはトップ94~95アンダー80なので、サイズ的にはC80。
試しでC80を服の上から宛がってみたら、合いそうかな~とは感じるのですが、試しにB80を合わせてみても悪くない。
でも昔買ったタグが行方不明ですが、確かA80くらい?だったと思われるブラはぶかぶかなんです。どうしましょ。
もっぱらスポーツブラさえ使用せず、自由にさせていますが、さすがに春には薄着に成りますから、今の私ではちょっと他人の迷惑です。
前回経験「超美人」の胸元が透け透けでは、世の男性が卒倒してしまいます。:p
先日、年配の男性にやはり女性と間違われ、彼は私の「神秘」に気付くと「綺麗だから分からんかった」と言われました。
まあ「綺麗」はお世辞でしょうけれど、少し話し込んでしまったら、あっけらかんとしている私に「あんたらみたいなのに対するイメージが変わったよ」とか「化粧も素振りも自然でいいね」と褒められてしまいました。
ああ、本望。
トランスジェンダーのイメージ向上大作戦は今のところ順調です。:p
私、自分で言うのもなんですが、気さくに其処彼処で話したりしてしまうので、ほっとして貰えます。中には遺伝子性に気付かない人も居るようで、それもまた気持ちいいです。
本当は、ある程度分かるくらいがいいな。私は「女」に成りたい…成りたいけれど、それより、詭弁くさいけれど、「私らしく」在りたいのです。
その方が楽よ。相手の意図せぬ視線が気に成っちゃうもんね。
「ばれたかしら、ドキドキ」より「おら、オカマぢゃ、カッコいいでしょ♪」で。:p

女っぽくなって来ると、気が楽です。保育園や公園で子供たちの声がするからと微笑ましく覗き見ても、何も言われません。綺麗な女性を見かけて、綺麗だな~って眺めていても、その彼氏から睨まれる事は有りません。意外に睨むのよ、男性って。奪わないわよ。
日本って殺伐してますよね。人を見る事も出来ず、なら当然、声を掛ける事なんて絶対に無理。ただ、自由に生きさせて欲しいだけなんだぞ。
私は綺麗な人には綺麗って言いたいし、知らない人と道端で話すのが好きなんだもん。友達100人作りたいのよヽ: ( ;゙゚`ω゚‘) :ノ  んがあ♪

もとい。
女1歳6ヶ月、ブラひとつ選ぶにも、外国人みたいなものです。あ、火星から来たアンドロイドかな。
女性ホルモンと言う電池を補充しないと停止します。

地球は住み辛い。紫外線もいたい。
サンスクリーンはきちんと付けないと。しみ、くすみは最重要問題ですからね。アンドロイドはひ弱です。
今年はたっぷり付けるようにしよう。「ひとつで充分ですよ」と言われても「2つ」欲しいのです。:p
ファンデーションにも気を遣おう。
暖かくなってくると、ファンデーションが流れてしまうので、ウォータープルーフを用意しないといけません。先日、急に暖かくなった日、汗が滲んで恐怖に慄きましたよ。一年前は、ファンデーションが流れて唇の上に牛乳みたいにべったり付いていましたもん。
あれは恥ずかしい。二度と嫌です。私も女の見栄が出てきました。:p
そうなると安い化粧品が使えなくなります。無駄な出費を抑えつつ、良いものを探さなくては成りませぬ。
むむむ。足掻け私、足掻けよ、とらんすじぇんだ。:p

はあ❤今日も幸せな女人生。素敵な悩みを抱え囲まれ、最高の気分です。ユニコーンの夢でも見ちゃいそうです。
(一部、映画「ブレードランナー」より?)


そんな先日、ようやく母の口から「診断書を貰いに行った方が良いかも知れないね」と言って貰えました。
長い説得の日々。私の人生は当然私のもの。勝手に人生進めちゃえば良いのですが、でも、私は周囲の人達と一緒に生きたいのです。家族は勿論、友達だってひとりも失いたく無いし、たくさんの人と理解し合って生きていたいのです。
えへへ。涙こそ溢れませんでしたが、私の心はしっとりと涙に濡れていましたのよ。
母に感謝。
さて。
当然、「男らしさ」と言うものが私にとって全く噛み合わないものなので、「診断書」は欲しい。どんなに女らしく生きられていても、女性にしか見えないくらいで在っても、やっぱり中途半端なまま宙ぶらりんに存在し続けるのは、ひどく酷なのです。
自分が無いみたいなんです。
可能なら「私は女よ」と言いたい、そして、ひと夜限りの女装家と変わらない「トランスジェンダー」より、一歩、女に近付きたいのは、私の悲願であり、欲です。
私の「大丈夫」の裏に在る「満たされない」苦悩に気付いてくれた母に、少し、いえ、更に前に進む勇気を貰ったような気がします。
よおし、コスプレするぞぉ。:p
ここで言わなきゃいけないのは、性別適合手術するぞ…かな。
でも、母が私に気を遣ってくれたように、私ももう少し気を遣おうと思います。頻繁に「性転換ジョーク」なるものを振り撒きながら、ゆっくり、ほとぼりのようなものを模索したいと思います。
この「性転換ジョーク」はなかなか品格を落としますが、母との距離を縮めるには役に立ちました。(^∀^;)

子供の頃はたくさんの「可能」を見付けていました。でも、親は子に「不可能」を教える。そうして出来る筈の事を諦めるようになる。
私は元々、親は子に「可能性を与える」のでは無く、「可能」の幅を広げてあげる事が大事だと信じています。もし私の家がTV等で性同一性障害のような話題を見聞きした際に「自分の性別に違和感が有ったとしても気にする事なんか無いぞ。そう言う生き方も有るのだから」なんて言われて育っていたら、生きるのが楽だった事でしょう。うちは「あれ、オカマだろ」と失笑されていたかな...
そんな環境では「あんな仕事は男らしくない」なんて思い込んだりしてしまったら、将来への道をひとつ失ってしまうと言う事なのですからね。
父は意図していた訳では無いと思いたいですが、今でも私のトランスぽさに、曖昧に不満げですからね。
「気に成る事は語れ」です。なんでも話し、それを語り尽くせる相手こそ、家族なのですからね。もし、その思いや疑問すら伝えられなっているのなら、それはやはり空しい家族に成ってしまっていると言う事です。
ああ、ウチだ。捻れちゃったから、まあ、戻すのは大変です。

もとい。
しかし、診断書を貰える精神科って何処に在るの?千葉にも名を聞く病院が在りますが、ちょっと私の家からは遠いので、何度も通うとなると相当な苦労を要します。
それに、我が人生の為とは言え、「診断書を貰えなかった」と言うトランスジェンダーの方を知っているので、気が滅入ります。
「統合失調症では無い事」を測るのか、数学のテストみたいなものも有るそうなので、電卓慣れし、公式をひとつも覚えていない私はオロオロしそうです。
とは言え、私には武器が有ります。女性経験不可能、長い女性ホルモンキャリア。これらはなかなかの強みと聞いています。
私が女に成る日は近い?

「可能」の挑戦、始めたいと思います。


前述。最近、そんなに深刻に話していなくても涙ぐんでしまう事が多くなり、しばしば涙を堪える事が有ります。
すっごく涙もろくなってしまいました。
最近では、映画の中で「結婚式」のシーンを見ると、涙腺が緩んでしまいます。当然、見ているのは花嫁さんやブライズメイドさん。
今まで私、結婚式のシーンに「私はこんな仰々しいものしなくていい」と興味を持っていなかったのですが、最近になって、どうも弱いんです。
1年前くらいでしょうか。「ブライズメイズ」と言う映画を観た時、正直、こんなに心動かされるとは思わなかったのですが、きっと今、この映画を見たら、心動くどころか、昇天してしまいそうです。
以前、観て、悪くないと思った「幸せになるための27のドレス」の数百倍好きかも。
「ブライズメイズ」は全女の子と全トランスジェンダーの為にBlu-rayで発売して欲しいものです。高画質でドレスのレースひとつひとつも見逃したくありませんもん。
と、調べてみたらBlu-ray出てました。もう購入確実です。
で、何と無く記憶の中で未確認だったので主役の彼女を調べてみると、女優さんの名前はクリスティン・ウィグ。そして確認。
なんと私の大好きな映画「スケルトン・ツインズ」の主役でした。きゃ~!
...前にも書いたかな…忘れている私はふとどき者です。
この映画、すっごく凡作です。正直、つまらないと思う人も多いでしょう。でも、そこに込められたたくさん描かれた「心」のエッセンスがあまりに素晴らしいのです。
ゲイの弟が姉を元気付けようとスターシップのヒット曲「愛は止まらない」をかけるシーンは100回くらい繰り返して観たくらい最高です。思い出すだけで泣けて来てしまった…
心がちょっと濡れている方、退屈覚悟でぜひ観てみて下さい♥
ウィグは「宇宙人ポール」でも良かった。育ちが独特な眼帯女役です。でも「LIFE」や「ローラーガールズ・ダイアリー」ではあまり覚えてません。話題の「オデッセイ」にも出ているそうです。
2014年のアメリカ版ELLEではショートカットで表紙を飾り、また、すっごくカッコイイのです。本業コメディエンヌとは思えません。
今後の彼女の映画出演作は「ズーランダー2」や「ゴーストバスダーズ3」とな。
ふふふ、嬉しい❤私の大好きな女優さんです。
これ、アップしたらいけないかな…駄目なら消されるよね。私の大好きで憧れのクリスティン・ウィグです。

LOVE❤LOVE
う~…カッコいいなあ。女の子って、本当にカッコイイ。
カッコいいトランスジェンダー目指して楽しく揚々生きようと胸に抱きながら、惰眠で悲しみ癒しますd(>∇<;)