偏り無き愛こそ何事をも煌めきに変える唯一のもの | まりのブログ

まりのブログ

性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

愛する人が体調を崩したりすると、心休まらないものです。私の母は体が強くないのか、時折、それも寒い時期に体を壊します。ストレスや疲労が溜まると、思い出すのも恐ろしいほどの倒れ方をするのです。
絶望感に苛まれるくらい憔悴しますが、それでも一番辛いのは母自身なのですから泣き言は言っていられません。しかし、あの母の蒼白顔は心が折れます。
そんな一週間となってしまいました。
ただ、そんな母は私に似て(本当は私が似ているのですが)呑気満々で、体調が回復した日に旅行計画を友達としてしまうのでした。
全く、もう、こっちの気持ちも知らないで。ねえ。
私も母に悩ませた親不孝者です。あげく運良くも悪くもまだまだ長い間、独り身でしょうから、可能な限り、お世話させて頂きます。
花嫁修業を兼ねて、ね♥

そんな中、私にとって悲しい話が耳に入りました。女優の川島なお美さんが今生から御休みを貰ってしまいました。((T_T;  ))
私のような遺伝子性が男性で性同一性障害を抱える者やトランスジェンダーの人は多くの人が自分の女としての在り方に対して強い理想像を抱いているかと思います。まあ、少なくとも私はそうです。
それは、逞しく自立していて、自分らしさに妥協せず、人を選ばず愛を配り、そして常に"女"を感じさせる、そんな人ではないでしょうか?
私にはそれこそ、川島なお美であったように思っています。
確かに、先日の激痩せ報道まで思い出していませんでしたけれど、それでも彼女の記憶と面影は私の心の片隅に常にありました。
自分が理想とした女らしさや生き方、信念に不安を感じたり、揺らぐような事があっても、ふと彼女を思い出せば「大丈夫、信じなさい」と言われたような気がして、心強かった...と思うんだけどね。:p
語ることも忘れていた私がなんておこがましい。でも、そうなんです。
私が生まれて初めて憧れた人はフランスの女優であるソフィー・マルソーでした。私は性同一性障害を抱えるからこそ、その感じ方は感覚的で、衝撃的、ただただ彼女の美しさや麗しさに焦がれ、後には神格化していたように思います。
そしてまた同じ感覚に包まれた時が有りました。それは川島なお美を知った日です。

そんな彼女、最期の時まで御主人の誕生日の準備をしていたとか。なんて...いじらしき"女"じゃ有りませんか。ああ...涙が出てきちゃいました。
54年。54年の人生、充実していたのでしょうか?私が案じなくても、彼女は常に"今日"を全力で生きていたことでしょう。
だから私は悲しくない。まだまだこれからも私は彼女に力をもらい続けます。

"女らしさ"が曖昧に成ってきた昨今、だからこそ、女足らぬトランスひとり、精一杯、"女"して生き続けようと思います。そして100まで生きて、その頃までには「あんな人になりたい」と言われるような素敵な人間に成ってやりますわ。

川島さんへ、愛を込めて。
煌めきの欠片が永遠のものになりました。


そんな私、ストレスか食べ過ぎか、ストレスによる食べ過ぎか、そうして盛った1kgは、なんにも意識していませんでしたが、いつの間にやら消えてしまいました。(*´∀`)ノ
でも数字の上だけね。( T∀T)なんとまあ、下腹部に付いたお肉はぷよりぷよんりと居座りました。あれ~?なら1kg何処から消えたのよ?
少なくとも乳では無いようですが、はて?

最近、女性ホルモンの副作用である睡眠障害が体の睡眠周期を滅茶苦茶にしているようで、夜は3時間睡眠で夕方や思わぬ時に10分から30分、私を眠りに落とします。それも恥ずかしいことに、母いわく、すごい寝息をたてるとか...
これはいかん!女の子たるや、うたた寝は天使のように眠らないとね。:p
しかし、異常はそれだけでは無く、私、目を覚ます度、ものすごく疲れているのです。まるで運動した後みたいに。
幸せの代償にしては、結構、辛いです。疲れて気力を失い、踏ん張りを効かせても眠気がのし掛かってくる...したい事がいっぱいなのに出来やしません。

それ以外は、ゆったり穏やかな毎日を過ごしています。昨晩は美しい十五夜の月も見て、秋の風情を楽しみながら、ひと月後のハロウィンに思い馳せるのでした。:p


追記;
BL漫画「かわいくてごめんね」を購入。接待部と呼ばれる、いわゆる女装部に属する男子達の友情や愛を爽やかに描いた作品でした。まあ、爽やかと言えどBL、基本は愛を描き、その表現には性的な行為も含まれます。
つくづく私は同性への愛や、更なる行為まで抵抗が無いなあと思います。ただし、私はパンセクシャル、性的な行為の為に人を愛する事もBLに触れる事も有りません。
もとい本作、絵柄が少女漫画のように繊細で、求め、すがりつくような愛が描かれている訳ではないので、軽い読み物として誰もが気楽に読めると思います。軽いので読み応えは無いんですけどね。
紹介しておきながら、お薦めまでは出来ない凡作でした。:p

割合、BLは社会が許容したかなあなんて感じていますが、現実の性同一性障害や同性愛の事情は厳しいものです。
ネットでは匿名性も手伝って「暴力的な制裁」を促す善からぬ書き込みも見掛けます。
中でも遺伝子性が男の性同一性障害には更に厳しい現実が突きつけられています。
偏見ってなんでしょう?愛が有るだけで赤の他人の口の中にだって抵抗が無くなり、映画俳優と言うだけで人種や肌の色への抵抗すら甘くなるでしょうに。
親友や家族が性同一性障害や同性愛を告白したら、彼等は同じような嫌悪を向けるのでしょうか?少なくとも映画に描かれるような、安易な拒絶は有り得ませんよね?
何事にも"考える"ことで、容易く偏見を元々無かったことに出来ます。だって、誰にも、愛と労りと受け入れる優しさが有るのだから。そして偏見を振りかざす人よりも愛に満ちた人が素敵だと知っているから。

せめて、誰かに傷つけられない、誰もが傷つけない世界になってほしい。


ぬわ!今日はあたいの誕生日だった。
先の一年は大いなる女装...でなくて、助走でした。次の一年には、結婚するぞ♥:p