★屋久島のパワースポット★
一応おさらいですけど・・・
わたし
登山が好き
というわけではないのです。
神様が好き
自然が好き
なんです。
屋久島一番の神様の山
宮之浦岳
事前にライターのお友達に
情報を教えてもらい
『ともちゃんにぜひのぼってほしい!』
っと
素晴らしいと評判のガイドさんを
教えていただいたんだけど
まさかの別件で
予定会わず。
ほんじゃ、縁がなかったってことで~
太鼓岩のぼったし
いいじゃんいいじゃん
っと
気持ちが
遠のこうとしても
何やら
私の電波は
ミヤノウラダケ
ミヤノウラダケ
受信しておりますーーーー。
・・・
・・・
往復12時間の登山
体力大丈夫・・・?
道大丈夫・・・?
ガイドさん
いないし。
・・・そうだ。
とりあえず
観光協会に電話してみよう。
これで
ガイドさんが見つからなかったら
いかないでよし。
見つかっちゃったら・・・
いこう。
『あの、明日、宮之浦岳登ろうか悩んでいまして・・・
ガイドさんって、突然見つからないですよね?』
『お一人だと、今の時期、真夏は登る方が殆どいないので
ガイドのツアー、宮之浦岳はないんですよ。
ガイドさんといくとなると
個人の貸し切り手配となるので
25000円~30000円かかりますけどいいですか?
明日なので、どうかな・・・、探してみますね。』
さっ、さんまんーーーー
一瞬
ひるみそうになったけど
神様に関係することは
そのまま、流れにのろう。
・・・っと
2時間後。
知らない番号からの
電話
もしかして・・・
『屋久島のガイドのものです~。
観光協会から電話があって
明日空いてるので、宮之浦岳いけます。
3万円ということでしたけど、いいですか?』
あ・・・は・・・はいっ!
と、登山決定、だぁぁぁーーーーーー
そうと決まれば
やることは決まってる。
スーパーに行き
翌日の朝食、昼食、飲み物を準備。
(ホテルでお願いすれば、お弁当を作ってもらえるよ。)
準備OK。
ガイドさんとは
朝4時半にホテルロビーで待ち合わせ
22時には
ベットイン。
ね・・・ねれるかなぁ・・・
って
ねれちゃうのが
私の特技である。
・
・
・
『おはようございます~』
『おはようございます~』
まだ4時半は真っ暗。
宮之浦岳登山のスタートは
淀川登山口。
私が宿泊した
屋久島グリーンホテルからは
ガイドさんの車で
およそ1時間。
車で山道を
上がっていくと
薄暗い道路には
サルや鹿がウロウロ。
自然のサファリパークだ~。
おやおや?
今度は
あそこ、人がいっぱい集まってる!
『縄文杉に行く人たちのシャトルバス乗り場です。
今は、規制があって、
自分たちでいけないので
ここで乗り換えるんですね。
もし、携帯トイレをもっていなかったら
ここで買えるので買っていきますか?』
『あっ、もってないので
そうですね~。』
今回12時間だもんね。
いつも登山中トイレ行きたい!
ってことに
ならないけど
念のため・・・
『買ってきまーす。』
それにしても
縄文杉を見るコースって
こんなに人気なんだね。
延々とトロッコ道が続いて
これが、すっごく歩きにくく
最後の数キロは
めちゃ登りになるから大変で
ハイシーズン期は
人が多くて
きゃぁあぁ~
って聞いたけど
それでも
人気があるんだなぁ・・・。
縄文杉にいった人にきくと
登山道としては
楽しい道じゃないって話だったから
私は、いいかなぁ~
・・・って
もぅ、この旅には
関係ない。
だって
だって
宮之浦岳の登山したら
もぅ十分だもーん。
『今回は、宮之浦岳往復ですけど
ほとんどの人が、宮之浦岳→縄文杉へ
小屋に泊まって、縦走するんですよ。』
あ
にゃるほど・・・。
(5:00)
わぁ、地平線・・・
月もきれい。
淀川登山口到着。
トイレによってから
出発です。
宮之浦岳は、
屋久島のちょうど
真ん中部分にある
標高1936m
九州地方最高峰の山です。
屋久島北部の集落宮之浦の岳参りの山で
山頂に一品法壽大権現が祀られています。
宮之浦岳へ向かう途中には、
日本最南端の高層湿原である
小花之江河や、花之江河
投石平の露出花崗岩や
稜線からヤクシマダケの広がる
素晴らしい眺望を楽しむことができます。
★宮之浦岳までは、往復およそ9時間半のコースです。
えっ?
9時間半?
12時間じゃないの?!
まじまじ?!
やっほ~い
俄然やる気でてきた!!
花之江河~宮之浦岳~焼野三叉路は
登山道周辺で遭難が多発
今回私は
ガイドさんがいるから
登山届
だしていないけど
個人的に訪れるときは
忘れずに、ですね。
観光協会でもらえたよ。
(6:00)
ではでは~
いざっ!!
宮之浦岳へっ!!
スタートは
ちょっと
アスレチックな道のり。
屋久杉って
本当にユニーク。
何本の足があるかな??
って!
あっ、まってー。
おいていかれちゃう。(笑)
(6:24)
宮之浦岳 7.4キロ
花之江河 3.6キロ
登り続けるのかとおもったら
まさかの下り。
『これは、ヒメシャラです。
触ってみてください。』
えっ?
テテテッ
ピト
わぁっ!つめたーーーい。
『暑い日は
ヒメシャラみつけるといいです。』
本当、ひんや~り
天然アイスノン。(笑)
アスレチック~
アスレチック〜
朝日に照らされ
森が輝く。
(6:40)
宮之浦岳 7.0キロ
花之江河 3.2キロ
空は明るくなってきたけど
緑に覆われているから
帽子の出番は
まだあとかな。
わたしね
帽子をしないでいたほうが
頭(クラウンチャクラ)が覆われないから
森と同期しやすいんだっ。
そして
涼しい~。
(6:43)
あにゃ?
異星人。(笑)
(6:56)
ここから先が
世界自然遺産地域
そっか
今までは違ったんだね。
知らなかった~。(笑)
意外や意外
下る下る。
こんな道が続くなら
うれしい~
ちょっとしたアップダウンはあるけど
基本下りが多いよ。
舗装されているところも多くて
穏やかな散策路っていう感じ。
(6:58)
登山口から1.5キロ
淀川小屋に到着。
ここに泊まって
登山する人もいるんだね。
トイレもありますが・・・
結構
というか
かなり汚い・・・。
でも、この先はトイレないそうなので
やっぱり
携帯トイレを準備したほうが
よさそうだね。
ちなみに
左手が
携帯トイレ専用です。
あっ!
水飲場がある〜。
ひゃぁあ・・・
水鏡
ピチャ
ゴク
冷たくて
まろやかで素朴・・・
川の水を手ですくって
そのまま飲める
その行為がうれしい。
自然と仲良しじゃん。
恵みをいただくって
ペットボトルの水じゃ
感じられないから・・・
訪れて
体感して
自然のありがたみを感じながら
水は私の体に浸透
自然と体が同期する。
なんって
しあわせなこと・・・。
(7:07)
宮之浦岳 6.5キロ
花之江河 2.7キロ
さぁ、再び出発です。
(7:07)
淀川歩道橋
『いわくつきの橋なんですよ~
ヘリコプターで
橋の基礎部分を運搬していたら
ヘリコプターが落ちて、人が亡くなったんです。
こんな天候でやるのか…と思った天気だったんですけどね。』
なんと・・・
そっかぁ・・・
でも、私はその方々のお力があって
この橋を渡れるんだなぁ
ペコリ。
ま・・・まぶしい・・・
きれい・・・
伊勢の五十鈴川を
思い出しちゃう。
『さっきの水飲場の川と
この川、つながってます・・・?』
『合流してますよ、左手。』
あっ、
ほんと!!
小川が、合流してる~。
(7:25)
淀川歩道橋をこえたら
ひたすら登り
そうか・・・
やっぱり登山だった・・・
(7:34)
宮之浦岳 6.0キロ
花之江河 2.2キロ
ジブリの世界
ぐねぐね
ドクドク
こういう
大きな段差は
意外と、きつい・・・。
上ったと思ったら
下りが待ってます。
ふわふわ
ぐるぐる
みてっ
木にはえる
小さな赤ちゃん。
木とは違う子なんだよ。
一本の木の世界も
たくさんの支えがあって
生きている。
地球そのもの だね。
日の光が入ると
森の景色は
イキイキ。
ほんわ~か
おっとりなめらか
女性的な優しい森。
朝の森は
空気がより澄んでて
いいなぁ・・・
(07:58)
宮之浦岳 5.5キロ
花之江河 1.7キロ
ところどころ
舗装されていて
道ってわかりやすいから
迷うことはなさそうだね。
あっ、サルの腰掛~
こんな白いんだ。
(8:20)
にゃ?
なんであんなところに~
『高盤岳(1711m)の頂上、トーフ岩です。
周りにも砂利があったと思うんですが
風化して砂利が落ちてあの岩だけが目立つようになったんじゃないですかね。』
ほぉ。
近くにいくと
トーフ岩の割れ目
くっついていないのもあるそうだけど
豆腐というより
ここから見ると
ロールパンかな。(笑)
およそ1400万年前
マグマが海底プレートを押し上げて
できたという
屋久島は
あらゆるところに
花崗岩がみえます~。
このトーフ岩も
その一つ。
(08:20)
宮之浦岳 5.0キロ
花之江河 1.2キロ
数字が減るのが
遅い・・・
遠いにゃぁ。
ど・・・どーなっています・・・??
これ
右手も左手も
一本の木なの。
手前(左手)が根っこ
土の上に、真っすぐのびたあと
突然、直立、天にむかってます。
屋久杉は
江戸時代に伐採され
その切られた所から
再び様々な形で
成長してる。
すごいよ・・・。
自然が『生きる』
そのシンプルな力強さ。
与えられた場所で
『生きる』
その木から
また、他の小さな植物
共存する木々も生まれていく。
みんな
生きることに真っ直ぐだ。
わたしたちは
自然を歩きながら
その気を分け与えてもらって
生きる純粋な力を
じわじわ
授かってるんだなぁ・・・
『今を生きる』
人間は
なかなかシンプルに
生きられない。
生きることに
エネルギーを注ぐ
その純粋さを
時々失ってしまう。
だから
きっと
生きる力が
あふれる森に
自然と惹かれてしまうんだろう。
まきつき~
まきつき~
杉は幹の皮がなくなると
死んでいるけど
油が多いから腐らないんだって。
こちらは
そのお亡くなりになった杉に
シャクナゲが抱き着いて
生きている、の図。
(08:29)
(08:30)
苔の道。
苔、滑りそうだなぁ・・・
おそるおそる
スリスリ
スリスリ
あ、大丈夫。
登山靴はおりこうさんですな。
(08:33)
高盤岳展望台
お?
さっきの
トーフ岩だ~~。
手前は
トトロの木
・・・っということで。(笑)
(8:36)
宮之浦岳 4.8キロ
花之江河 1.0キロ
もぅ、2時間半歩いてるんだなぁ・・・
でも、まだ4.8キロ・・・ある・・・
(08:39)
ななめの道
気を付けて
気を付けて
振り返ると
細っっ。
トーフ岩さまぁ~~!
切った食パンに
見えてきた。
しばらく
ご一緒。
(08:48)
宮之浦岳 4.5キロ
花之江河 0.3キロ
(08:50)
展望所
ところどころ
景色がみれるのは
うっれしぃ~~
ひゃっ!
白谷雲水狭を登った所にあった
太鼓岩みたい。
なめらかな
岩盤の上にたつと・・・
ひゃっほ~~
左から二番目が
黒味岳
といってたかな・・・?
もぅ、
メモとる余裕も時間もなく
あいまいな記憶・・・。
ヤクシマシャクナゲ
この葉っぱね
麓のほうだと
こんなまぁるくないの。
標高が高くなるほど
まるまって
裏側がふさふさになって
肉厚な葉っぱに変わっていくそう。
同じ植物でも
変化して生きているんだね。
(08:55)
再び、出発!
ひかりの道
(09:01)
ずいぶん下るなぁ・・・
長い下り。
ってことは
帰りはのぼる・・・の・・・?
ひええぇ
(09:05)
小花之江河 到着~
宮之浦岳 4.2キロ
花之江河 0.4キロ
小花之江河は
屋久島のほぼ中央部で
標高約1600m
日本最南の高層湿原で
およそ2600年~2800年前にできたもの。
月山を思い出す
木道を歩きま~す。
(09:12)
歩きやすい道から
また階段・・・です・・・
バイバイ。
小花之江河
湿原よ・・・。
(9:15)
宮之浦岳 4.0キロ
花之江河 0.2キロ
登ったと思ったら
小花之江河までより
少しましな気がするけど
また下り~下り~。
宮之浦岳登山は
アップダウン
めっちゃあります・・・・。
(09:20)
はぁ
へぇ
今度は
もう一つの湿原
花之江河 到着です。
花之江河は、日本の最南にある泥炭湿原。
泥炭は、ミズゴケやスゲ類の遺体が
完全に分解することなく蓄積した
黒色の泥土で乾燥させると燃えます。
小花之江河より
大きい湿原~。
『祠があるので登山の安全を祈願しましょう』
待ってました!
ここにあるのは
祠が2つ
正面に見えるのが
黒味岳。
『宮之浦岳が体力的に心配なら
黒味岳もいいよ~
2時間ぐらい
登山の時間が減るから』
・・・っと
ライターさんに
教えてもらった黒味岳。
しかも
ライターさんに
おすすめいただいたガイドさんも
黒味岳いいです!
と太鼓判。
もし屋久島に再びこれることがあったら
黒味岳かな。
なーんて
いえる余裕は
どこにある。(笑)
はぁあぁぁ〜
くるくる~
ぐるぐる~
下から上へ
力強く
大地から天につながる力。
ここは
山頂とリンクする。
でも
これって
祠の向きが2つ
違うのは
遥拝する山が違うのかなぁ???
『そんなに考えられて作られていませんよ~』
と、ガイドさん。
そ~なんだ~。
神社を巡っていると
2つある意味を探してしまう。
『お参りは?どうされるんですか?』
『神社と同じで~。
宮之浦岳に祀られる
一品法珠大権現です。』
ガイドさんの専門は
植物、木々、虫かな・・・??
めっちゃ
写真に夢中。(笑)
っというわけで
後日
屋久島観光協会に電話して
神様についてお尋ねしたら
歴史民俗資料館 を
(0997-42-1900)
おすすめされて
きいてみました~。
一品宝珠大権現(いっぽんほうじゅだいごんげん)
とは・・・
山の神様で
どの山にもこの神様が祀られているそうなの。
一品 = 天皇の位、神様の上位を表す。一番の神様という意味
宝珠 = もともと使っていたのは宝の珠という字で、
江戸時代に入ってから屋久島は日蓮宗、法華経の影響をうけて、
宝の珠が法寿という字に変わったのでは?と言われているそう。
春と秋に
家内安全、五穀豊穣などの
願いをかけてお礼参りをする岳参りという行事があって
集落の人達が山を登る際
道しるべになる所にも
一品宝珠大権現の石碑があり
屋久島内には
2000以上の祠や石碑があるんですって。
屋久島の人々にとって
里宮とは違って
1000メートルを超える奥岳(奥山)は
神様がおられる所
神聖、聖域化されており
畏敬する存在
妖怪のたぐいもいるから
そうそう立ち入らない
岳参り以外は入らない。
というのが
昔の考え。
この宮之浦岳も
山岳信仰、修験道に近く
女人禁制の山だった所。
もともとは神道だった所に
仏教が融合して
山岳信仰と相まって祀られた
ということです。
さっ!!
宮之浦岳の登山
安全祈願できたので
まだまだ続いていきますぞ~。
ヘイヘイオー。 ←ちょっと小さめの気のぬけた勢い