先日、
はじめましての方にお会いしたときのこと。
自己紹介の中で
HSPであるとチラッと伝えると、
「知ってる!繊細なんでしょ⁈
ますともちゃんそうなんだ〜へぇ〜。」と。
わたし、
固まって言葉に詰まってしまい、
苦笑いするしかできませんでした。
その方の勢いに圧倒されたのではなく、
ある言葉に引っかかって複雑な思いに。
わたしは、HSPを「繊細」と表現することに違和感を感じています。
あくまでもHSPというのは、
刺激に対する反応が「非常に敏感」であること、
そう理解しているからです。
HSPを知ったばかりのころ、
ネットであちこち調べていると、
「繊細な人」という表現をよく目にしました。
まだHSPをよく理解できていなくて、
(今も十分ではないけれど)
でも、繊細なのかなーと疑問は膨らむ。
だけど繊細と表現されている方は多いし、
わたしだけが引っかかってるのかもしれない、
あんまり言わないほうがいいのかも…
もやもやしながらも、なかなか発信できず。
でも、はじめましての方に
「繊細なんでしょ⁈」と言われてハッキリしました
HSPは「繊細」というより、「敏感」
そして「繊細」という言葉が
偏見を生んでいるようにも感じました。
人によって、もつイメージが異なりませんか?
辞書にある言葉そのものの意味、
良いイメージ、マイナスのイメージ。
そして、今回のはじめましての方からは、
「弱くて扱いづらい面倒な人」
というニュアンスを感じ、
あ、レッテル貼られた、と、わかりました。
まぁ、
タフであることが評価されやすい世の中では、
マイナスなイメージをもつ人も多いように感じるし
だったら、
当然の反応だったりするのかな。
今はあの人はそう捉えるのね、と
相手の感情に引っ張られることは少なくなったけど
以前のわたしだったら、
嫌われたと落ち込んで、オドオドして、
その人に合わせるようムリしていたかもな。
とはいえ、
なんだかもやっとした嫌な気持ちにはなったけど。
※もちろんその方に悪気はありません。
もしかしたら、
「繊細」と表現するってことは、
こうした偏見が生まれやすくなるんじゃないかな、って。
表現の違和感だけではなく、
偏見や誤解のこわさを感じました。
アーロン博士は、
どうして「Sensitive」という言葉を選んだんだろう?と考えてみました。
英語はさっぱりわからないけど、
辞書で調べてみたら、
敏感な、感じやすいとあって、繊細な、ともあるけど「(表現が)繊細な」となっていました。
アーロン博士が、この気質の呼び名について、
ー内向性や内気さ堅さと混同するような間違った名前をつけてきた
そういう過ちを繰り返したくなかったー
ー「敏感さ」は刺激に対する感度の高さを示す中立的な表現ー
と、ありました。
敏感だからこそ
繊細なところに目がいく、気づく、
周りからも繊細だと捉えられる。
でも、イコール「繊細」としてしまうと、
アーロン博士の思いとは異なってしまうように感じたんですね。
繊細さは、敏感だからこその、
あくまでもひとつの感覚なんじゃないかって。
あくまでもわたしの感じることです。
これが絶対で正解ではありません。
ただこちらでも書かせていただいたのですが、
偏見や誤解で苦しい思いをするのは避けたい、
その気持ちが強くあります。
スピリチュアルな能力者のような表現も、
コミュニケーションが苦手などの、
気質というより後天的に身についたものも、
HSPだからとしてしまうことに違和感を覚えます。
響きのいい表現や、
受け入れやすいからという理由ではなくて、
HSPの本来の意味を理解して、
発信していくことが大事なんだなって、
今回の出来事で改めて思いました。