ケアンズ旅行の2日目、というか実質的な鳥見としては初日。
空港には予定より早く、現地時間で6時よりだいぶ前に到着。入国審査などを経て無事オーストラリアに入国。持ち込み品の規制は相変わらず厳しいけど、ろくにチェックもしないねぇ。食品いろいろ持ち込む人もいるんじゃあ? まあ麻薬犬がくんくんしてるから、そっちの持ち込みはガードできるんだろうけど。実際問題、日本人がこれだけ大量に流れ込んでたんじゃ、いちいち荷物チェックしてられないよね。

さてレンタカーを借りて出発・・・と思ったんだけど、借り受ける時間をなぜか8時に指定していた。このとき6時半ぐらいだったかな、まだ担当者は来ていない。ひとまずカウンターに置いてある電話で連絡取ってみると、「国内線の方の窓口に来てくれ」とのこと。なぜこの時間で国際線に人がいなくて、国内線にはいるのか??よくわからないけど・・・ひとまずそっち方向へ。だいぶ距離があった。空港内にもいろいろ鳥がいる。たいていは普通種だけど、初ケアンズのNくんにとっては充分珍しい。双眼鏡とカメラを構えて、歩みはなかなか進まない。(^^;

じゃあ私も・・・ということでモリツバメを1枚。ちょうど背後に飛行機の尾翼が。
TOMOの鳥にっき-モリツバメ


その後、無事レンタカーをげっとして移動開始!まずはやっぱ目慣らししましょ、ということで空港近くのセンテナリー・レイク公園へ。ツチスドリやツカツクリ2種(オーストラリアツカツクリ、ヤブツカツクリ)などを見る。写真はオーストラリアツカツクリ。

TOMOの鳥にっき-オーストラリアツカツクリ


と、自転車に乗った地元のバードウォッチャーが声をかけてきてくれた。「フロッグマウスはもう見たかい?」と。・・・え、ちょっと待った。ということはガマグチヨタカ?ここでも見れるの?と聞くと、連れてってあげようとのこと。一緒に少し先まで歩き、問題の木を教えてもらう。目を凝らすと・・・いたいた。やや首を伸ばしてじっとしてる。

TOMOの鳥にっき-ガマグチヨタカ1


よくよく探すと、すぐ近くにもう1羽。ずっと見てても離れてもこの姿勢だったので、明るいうちはこの半擬態状態で寝ているのかも。ちなみにこれはパプアガマグチヨタカの方。このあと薄目を開いたけど、ちゃんと目が赤かった。充分堪能した頃にあのおじさんが別のバードウォッチャーのご夫妻を連れてきた。スコープを覗かせてあげる。「見るのが難しい鳥だから諦めていた」と大喜び。話を聞くと、(白人なんだけど)日本から来たとのこと。筑波に夫婦で住んでいるが、周囲にあまり日本人がいないから日本語はほとんど話せないのだとか。まぁ奇遇ですねぇ。

おじさんにお礼を言い、ご夫妻とも別れてまた歩き出す。あれ、イシチドリがいる。いつもパイオニア・セメタリーでばっかり見て、ここで見たことなかったんだけど。写真を撮ってるうちに離れたところにいた別個体の方へ。ちょうど日が当たっていい感じ?

TOMOの鳥にっき-イシチドリ1
TOMOの鳥にっき-イシチドリ2


ふと足下を見ると、アリジゴクの穴がいっぱーい。そういえば乾期だよね。今。
TOMOの鳥にっき-アリジゴク


その後もワライカワセミ(近っ!)やハチクイ(多っ!)など見て、淡水湖の方へ。

TOMOの鳥にっき-ワライカワセミ
TOMOの鳥にっき-ハチクイ


あ、書き忘れてたけどここは淡水湖と塩水湖の2つと、塩水の川があるんだよね。で、淡水湖の方ではマミジロカルガモが。ヒヨコもいる。なぜかヒヨコちゃん達と成鳥(親鳥?)は別々に行動していた。こんなちっちゃなヒナをほったらかしにして大丈夫??
TOMOの鳥にっき-マミジロカルガモ雛


あとはカササギガン。前回はもっといたけど、今回は3羽のみ。写真には2羽しか入らなかった。

TOMOの鳥にっき-カササギガン


あと今回見たかった鳥の一つ、ヒメミツユビカワセミもここでゲット。日本のカワセミより小さくてかわいい。(*^^*) 

乾期のみケアンズ周辺でごく一般種。特にセンテナリー・レイク公園は見やすい場所らしい。

さて、お腹が減ったので隣のフレッカー植物園へ移動。園内にカフェがあるのだ。植物園のゲートを入ったつもりが・・・違ったみたい。アートギャラリーだった。ついでだから地元アーティストの作品を鑑賞。私が気に入ったのはこの2点。

TOMOの鳥にっき-絵画2
TOMOの鳥にっき-絵画1


ボリュームたっぷりの朝食を終えて移動再開。ちょっと干潟の鳥を見にエスプラネードへ行ってみることにした。エスプラネードってのは通りの名前で、この道のすぐ西側には広大な干潟が広がっている。公園も整備されてるし、ちゃんと観察用のプラットホームもある。

車で走り出すと、芝生の広場に何か鳥がいる。車を停めてみると・・・ムギワラトキだった。

TOMOの鳥にっき-ムギワラトキ1


後ろ姿も一枚。後頭部の模様はこうなってるんだねー。(^^)

TOMOの鳥にっき-ムギワラトキ2


こんなのがふつーに街中にいるんだよねぇ。そしてエスプラネード着。うわー、干潮だ。鳥が超遠い。スコープで見てかろうじてチュウシャクシギクラスの鳥は識別できるけど、陽炎も強いし無理。ケアンズのこの時期は初冬にあたるんだけど、とはいえ朝夕は長袖じゃないと肌寒い程度。そして昼間は結構暑い。最高気温は25℃程度だけど日差しが強烈。日向にいると肌が痛い。そして日陰に入るといきなり爽やか。それでもエスプラネード沿いの公園にいた小鳥なんかも観察。こちらはメガネコウライウグイス。派手だねー。

TOMOの鳥にっき-メガネコウライウグイス


それからこちらは移入種のアミハラ(シマキンパラ)。日差しの強烈さが分かる写真でしょ。 (^^;

TOMOの鳥にっき-アミハラ


この時期、シギチはほとんど繁殖地へと去っているので数が少ない。まぁ思ったほどではなく、そこそこシギチもハシブトアジサシもコシグロペリカンもいるんだけど、とにかく遠い。こりゃ満潮近くの時間帯に仕切り直しだね、というわけで早々に切り上げて今日の宿、キングフィッシャーパークへ移動。

途中、モスマンの街に寄ってお買い物。キングフィッシャーパークは食事ないんだよね。キッチンはあるけど。近くにレストランが1軒あるから夕食はそこで食べるとして、その日の昼食や翌日の朝食の買い出し。それと忘れずに水も買わなきゃ。ショップでばら売りしてるペットボトルより、スーパーマーケットでダース単位で売っているボトルの方が断然お得。そのぐらい3人で1週間あれば飲むだろう、ということで2ダース入り1ケースも購入。さらに移動途中、丘の上でパラグライダーを見た。何基か飛んでいて、真っ青な空になかなかきれい。上級者は旋回したり芸飛行も披露してくれた。実際には目の前まで飛んできたりしてたんだけど、あまり近いとうまく写真が撮れない・・・。(^^;
TOMOの鳥にっき-パラグライダー


さてキングフィッシャーパークに到着。今回は母屋と別棟のBunk house に部屋を取っていた。こっちは母屋と違って部屋にバスルームがなかった。キャンプサイトと共同のトイレ&シャワーを使うことに。キッチンも同じくキャンプサイトと共同。前回と比べてダウングレードしちゃったね。まぁいいか、これも経験でしょ。今回は1泊するだけだし。それはさておき、夕方からのナイトウォークを予約しておき、少し時間があるので軽くシャワーを浴びることになった。慣れない場所で、真っ暗になってから(最低限の照明はあるけど)外を歩いてシャワーしに行くのがちょっと面倒そうだったのだ。この時間になるとかなり涼しくなっているから、これから汗をかくこともなさそうだし。そして薄暗くなる頃にナイトウォーク開始。ここのフィッシャーご夫妻は敷地内に生息している鳥や動物がどのあたりにいるか知り尽くしていて、メンフクロウの巣穴やオーストラリアズクヨタカの巣穴を見せてくれる。メンフクロウは2個体見れたけど、残念ながらズクヨタカはご不在。明日の早朝にもう一度見てみようっと。他にはハナナガバンディクート、シモフリバンディクート、あと和名の分からない小型のものと有袋類3種もゲット。カモノハシは残念ながら現れなかった。あとカエルの仲間を2種、コノハヤモリというは虫類も見ることができた。大収穫。(^^)


そしてこの日は最高に星がきれいだった。空気が澄んでるのと、新月だったせいだろう。南十字星もくっきり。αケンタウリ、βケンタウリまでは星に詳しいIさんに教えてもらったけど、あとの星座とかは星が多すぎてわけわからない。天の川もすごくきれいだった。この後、近所のレストラン「ハイランダー」へ。


そして宿に戻り、鳥合わせをして就寝。夕べ飛行機の中であんまり寝てないし、ベッドに入ってばたんきゅー。おやすみなさーい・・・。