独断と偏見で選ぶ スポーツ選書100
2022/08/13更新
これまで読んできた3000冊近くの本の中から、お勧めの100冊を紹介していきたいと思います。
少しずつ紹介していきますので、順位はその都度、入れ替えます。
また、読んでいない本はランキング外ということで。
第71位 ホルスト・ルッツ=著,繁田香織=訳「Life Kinetik 脳が活性化する最先端の方法」(ダイヤモンド社)
ずっと読みたいと思っていた本でした。
読んで良かったですね。
ベスト100位以内に入る本です。
脳を活性化させるために、このトレーニングを導入したいと思いました。
早速、お手玉練習用のボールも購入してきました。
いろいろなトレーニング例があるということなので。
勉強していきたいなと思いました。
第72位 生田久美子,北村勝朗『わざ言語 感覚の共有を通しての「学び」へ』(慶応義塾大学出版会)
2011年刊行の本です。
指導言語として「わざ言語」について知ることは大切だと思いました。指導者と選手とで、言葉を通しての会話や感覚を表現することの大切さを、改めて感じました。コーチは、選手の感覚を磨いていけるように仕向けることが大切だと思いました。何度も読み返すことが大切な本だと思います。
第73位 アルバロ・フェルナンデス,エルコノン・ゴールドバーグ,バスカル・マイケロン=著,山田雅久=訳「脳を最適化する ブレインフィットネス完全ガイド」(CCCメディアハウス)
2015年刊行の本です。
付箋を使いまくりました。
「いくつになっても脳は鍛えられる」という帯のメッセージが強く訴えてきます。
科学的知見に基づき、多くの研究が示されています。
作成したばかりのリストに加えたいと思います。
第74位 友添秀則-編集『現代スポーツ評論 スポーツ立国論のゆくえ』(創文企画)
朝岡先生の話が懐かしく感じられました。大学時代に聴いた講義の中でも、面白かったですからね。新しいというよりも、こんな視点があるのかという、新鮮さがあります。運動を勉強するなら、大切な内容だと思います。
第75位 笹川スポーツ財団『日本が目指すスポーツ政策 諸外国から学ぶスポーツ基本法』(笹川スポーツ財団)
とても海外のスポーツ政策について勉強になります。スポーツの海外における育成システムの勉強を、もっと頑張っていきたいです。
第76位 川西正志,野川春夫=監訳「ヨーロッパ諸国のスポーツクラブ」(市村出版)
2010年刊行の本です。
翻訳ということで、日本人が書いたのとは違う、独特の書き方だと感じます。報告書的な内容という感じです。スポーツ組織について、諸外国の制度を勉強する人向けということですね。
第77位 B.B.MOOK748『ヨーロッパ・サッカー育成最前線―ヨーロッパ・サッカーの育成コンセプト最新15条』(ベースボールマガジン社)
2010年刊行の本です。
ヨーロッパサッカー界の、育成事情について勉強になります。私が調べていた2000年頃のフランスの成功と比べると、事情が変わってきたことを実感しました。
第78位 小林寛道「ランニングパフォーマンスを高めるスポーツ動作の創造」(杏林書院)
ウォーキングの歩き方を読んでいてビックリしましたね。自分が何年もかかって習得してきた早歩きのポイントが本文中に出てくるんですから。自分の模索してきた道は間違ってなかったと小躍りしましたね。ただ、刊行が2001年なので、もっと早く読んでおけばなぁと思ったのも事実です。この本と、小田伸午氏の本を併せて読めば、早歩きのポイントが分かって、動作が変わると思います。そして、私が持っている本は、小林先生が講演に来た際に、サインしてもらったものなので、すごく貴重です。
第79位 内田樹『武道的思考』(筑摩選書)
2010年刊行の本です。
身体はいろいろなことができる。意識化して操作する運動と数桁違うくらいの種類の運動をこなすことができる。それができないのは脳が「人間の身体というのはこういうふうに動くものである」という思いこみによるリミッターをかけているからである。
それを解除する。p050
いや~付箋を20ヶ所以上に張りました。これは読んで正解だと思いますね。指導者、運動を教える人、コーチ、いろいろな人に読んでほしいと思います。
第80位 甲野善紀,光岡英稔『武学探究 その真を求めて』(冬弓舎)
2巻に分かれた構成です。
例え話が豊富で、いつも刺激を受けます。
「砲丸投げは身体を意図的に止めることで生じるエネルギーで砲丸が飛んでいく」という話 p55
山岡鉄舟の書の師匠であった岩佐一亭という人の話。
「最初の三年間は明けても暮れてもただただ「一」という字だけを書き続けたそうです。p72
そうですね。三年間そうして一種の練功を行ったことは、一亭の書道家人生に非常に大きく影響したのでしょう。筆との一体感、紙に筆がついたときの微妙な感じなど、おそらく筆の毛先の一本一本がどう動いているか、墨をつけたときの重さ、自分の中心と筆との感覚などが、その三年間で養われたのでしょうね。「千日をもって初心とし、万日をもって極みとする」の言葉のように、千日間(約三年)の間、人があることをくり返し行うことで、何か気づきがあり、何らかの変化が自分の中で起こるのではないでしょうか。p73
もう、これなんか本当にアフォーダンスを勉強している人なら、共感できるのではないでしょうか。そして、最近は天才をつくるディープ・プラクティスにも共通することではないかと思って勉強しています。