独断と偏見で選ぶ スポーツ選書1-10位 | ともぞうのブログ 昨日の自分を超えてゆけ!

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読書日記 スポーツの育成システム、アフォーダンス、クオリア、ディープ・プラクティスについて勉強中です。

独断と偏見で選ぶ スポーツ選書100

2022/08/13更新

 

これまで読んできた3000冊近くの本の中から、お勧めの100冊を紹介していきたいと思います。

少しずつ紹介していきますので、順位はその都度、入れ替えます。

また、読んでいない本はランキング外ということで。

 

第1位 佐々木正人「新版 アフォーダンス」(岩波書店)

 

 

 スポーツの世界に、生態心理学という分野から見る視点を与えてくれた本です。

 分厚くなくて、今見返すと、大量に付箋を貼るというレベルではないのですが。

 アフォーダンスという言葉に触れるキッカケなので。

 この本と出会っていなかったら、ここまでいろんなスポーツのこと、身体のことについて勉強することにならなかったと思うので。

 

第2位 マージョリー・H・ウーラコット,アン・シャムウェイ=編,矢部京之助=監訳「姿勢と歩行の発達」(大修館書店)

 

 卒業論文を書くために、調べた本です。

 バランストレーニングに関する論文が、多数出ています。

 その科学的根拠を基に、書かれている本です。

 子どもの発達、姿勢制御、バランストレーニング、視覚情報からのフィードバック、アフォーダンスに関心がある人向けです。

 

第3位 アンダース・エリクソン,ロバート・プール=著,土方奈美=訳『超一流になるのは才能か努力か?』(文藝春秋)

 

 トレーニングに関する本としては、この10年で一番に良かったと思っている本です。

 結論から言えば、努力が大切ということです。才能がすべてではない。

 「限界的練習」というものを提唱しています。

 1万時間の法則で有名になった、バイオリニストの研究についての詳細についても触れています。

 ゴルフの練習、暗記の練習、子どもへの指導などについても知ることができます。

 

 指導者を目指している人、および現指導者、子どもを成長させたいと思う保護者は必読だと思います。

 スポーツだけではなく、勉強に関しても応用できる話の詰まった本です。

 時々読み返しますが。

 1冊の本の中で、30か所以上も付箋を貼るような本に出会えたことを素敵に思います。

 現役選手時代に出会えていたら、もう少し努力していただろうと感じています。

 

第4位 ラスムス・アンカーセン=著,清水由貴子/磯川典子=訳『トップアスリート量産地に学ぶ 最高の人材を見いだす技術』(阪急コミュニケーションズ)

 

 2012年の発刊です。2015年に読んだ中で、一番の本に出会えた感があります。
 ページ数も多くて、読み終えるのに1週間かかりました。
 付箋紙を久しぶりに大量に使いました。

 スポーツに携わる人、育成システムに関心のある人、世界を目指すコーチ、選手の可能性を引き出したいと思っている人には、とてもお勧めの本だと思います。
 残念ながら、遺伝で競技力が決まるのではなく、環境がとても重要なんだ、という読後感を感じています。
 日本語での題名とは、少し違う感覚ですが。

 指導について、かなり考えさせられる内容でした。
 今日から、私はコーチとして目覚めたのかもしれないような気になりました。

 

第5位 ブラッド・スタルバーグ,スティーブ・マグネス=著,福井久美子=訳『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』(ダイヤモンド社)

 

 すごいですね。2017年に日本で刊行されたみたいですが。もっと早く読めばよかった、という衝撃を受けています。

 

 おそらく、私が読んだ本の中で、手元に残したい10冊に入るレベルの、とても中身の濃い本だと言えます。

 

 ①負荷+休息=成長

 ②自分にあったルーティンを作り、1日を自分で設計すること

 ③目的

 

 この中でも、休息の大事さを再確認できました。

 オフ、という表現を使いますが。

成長のために休息する、という考え方をすることが大事だと思いました。

 

 マインドセットを変えること。

 そして、マインドフルネス瞑想法を早速、実践しています。

 

 変化しすぎたのか。

 職場で、「大丈夫ですか?何かありましたか」と言われるくらい、心配されました。

 頑張って、成長したいですね。

 

第6位 ダニエル・コイル=著,清水由貴子=訳『天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる』(Pan Rolling)

 

 2019年、最高のスポーツ指導者向け本だと思います。

 1ページの中で、2か所も付箋をつけたいと思ったような本は、最近ではお目にかかったことがないです。

 最終的に50か所以上の付箋が張られることになりました。

 科学的な根拠が多い本だと言えます。

 最近勉強している、努力が大事、シリーズ系の本ですね。

 アフォーダンス、ディープ・プラクティス、どう結び付けて、説明できるか考えていきます。

 

 指導者、コーチ、誰かを成長させたいと思う人は、ぜひ読むことをお勧めします。

 

第7位 ニコライ・A.ベルンシュタイン=著,工藤和俊=訳,佐々木正人=監訳『デクステリティ 巧みさとその発達』(金子書房)

 

 何度目かの読書です。

 いつも、金づちのフォームに関する記述を読んだ記憶だけあって。

 ずっとアフォーダンス関連の本を探していたのですが。

 このデクステリティの巻末に、ちらっと記載していたのですね。

 

 先日、次男とプリンターを置く台を作成していて。

 『金づちを、釘がまっすぐ入るように打ち付けて」という指示を出した所で。

 いろいろとひらめきまして。

 あー、なるほどという感じでした。

 ちなみに、この本は、運動生理学とコーディネーショントレーニングに関して理解があり、

 かつ、アフォーダンスについて勉強して、さらに運動学を学んでいると、より理解が深まります。

 逆に言うと、各種の勉強を積んでから挑むべき作品と言えるでしょう。

 この本を理解できたら、次のステップへ進んで大丈夫だと思います。

 

 この本をお勧めするのは、この本の書評をブログで公開していた時期に、

 訳を担当した工藤和俊さんから、直々にメールが届いて嬉しかった、というのもあります。

 確かに難解です。でもわかる人には、たまならい本です。

 私が学生時代に、この本の存在自体は知っていましたが、まだ日本語訳されていませんでした。

 なので、翻訳された年に、すぐに購入して読んだほど、待望の本でした。

 

第8位 スティーヴン・コトラー=著,熊谷玲美=訳「超人の秘密」(早川書房)

 

 

 この本は、スポーツの指導者、教育に関わる人は絶対に読まなければならない本だと思います。

 数ページを見ただけで、ヤバいと思いました。

 他の本を読んでいる次期だったのですが。

 慌てて、この本にスイッチして読み始めました。

 使った付箋が軽く100枚を超えました。

 たぶん、私のこれまで読んだ中でベスト10に入る内容で、刺激を受けました。

 

 解説としては、エクストリームスポーツのフロー体験が、いかになされてきたかに焦点を当てています。

 そのフロー体験こそが、さらなる学習を促すこととなり。

 成長を導いてくれるのです。

 いや~この考え方を応用して指導すると、どんな選手が育つのだろう。

 ワクワクしかありません。

 

 死ぬ気でやれ。

 その意味が分かる気がしました。

 

 

第9位 ジョッシュ・ウェイツキン=著,吉田俊太郎=訳「習得への情熱―チェスから武術へ―上達するための、僕の意識的学習法」(みすず書房)

 

 2015年刊行の本です。

 まず、読むのに1週間かかりました。

 分厚い本ですが、中身がすごいです。

 正直、スポーツに関する本の中で、人生で出会ったベスト5に入るレベルの本だと思います。

 それは、本を開けた瞬間から分かる感覚でした。

 

 この本は、スポーツの上達を目指す選手、および上達を支援するコーチにとって、

 とても有益だと思います。

 この本を、指導者としている限り、何度も読み返したいと思います。

 

第10位 ジョフ・コルヴァン=著,米田隆=訳『究極の鍛錬』(サンマーク出版)

 

 2010年刊行の本です。
 アメリカで売れた本というのが納得でした。
 才能ではなく、努力が大事という話を、科学的に教えてくれます。
 もっとこの本の内容を勉強して、育成について本を書きたいですね。