独断と偏見で選ぶ スポーツ選書91-100位 | ともぞうのブログ 昨日の自分を超えてゆけ!

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読書日記 スポーツの育成システム、アフォーダンス、クオリア、ディープ・プラクティスについて勉強中です。

独断と偏見で選ぶ スポーツ選書100

2022/08/13更新

 

これまで読んできた3000冊近くの本の中から、お勧めの100冊を紹介していきたいと思います。

少しずつ紹介していきますので、順位はその都度、入れ替えます。

また、読んでいない本はランキング外ということで。

 

第91位 ジョン・J・レイティwithエリック・ヘイガーマン=著,野中香方子=訳「脳を鍛えるには運動しかない!」(NHK出版)

 やはり、運動に関する仕事をしている人にとっては、一読の価値ありですね。

 心拍数に応じた運動をして、最大心拍数の60~70%程度で行う有酸素運動を推奨しています。

 また、読み直したいですね。

 

第92位 金子明友「わざの伝承」(明和出版)

難しい内容ですよね~。
 「~その分析者に運動感覚能力としての観察能力がなければ、どんなに精密に提示された運動経過でも、そこから何も読み取ることはできないし、間身体的に共振できる運動感覚論的分析を展開することもできない。それは、王義之の書を見ても、ピカソの名画を眺めても、それらに対する美意識のない者には、そこに何ひとつ読み取ることができないのに似ている。p204
 分かる人には分かるけど、分からない人には分からない。見える人には見えるけど、見えない人には見えないということです。運動技能のレベルに応じて、指導するときも教え方や指導の言葉を変えないと、指導する選手には伝わらないということです。なので、指導には対話を重視することも時には大切だと思いますね。

 

第93位 佐伯年詩雄「現代企業スポーツ論」(不味堂出版)

 ヨーロッパの企業スポーツやクラブスポーツについて、詳細が書かれていて勉強になりました。やっぱり勉強しないといかんですなぁ。そう感じる今日この頃です。

 

第94位 村田純一=編『身体を取り囲む人工環境』(東京大学出版会)

 何度読んでも、発見があります。
 まだこれから何度も読むことになるかと思います。
 私にとっての、新たな気づきを与えてくれる本です。

 

第95位 尹雄大『体の知性を取り戻す』(講談社現代新書)

 いや~、久々のヒットですね。2018年に読みました。
 たぶん、この人はアフォーダンスについては知らないと思うのですが。
 詳細に、ただ記録する、ということを貫いているために。
 言葉が、かなり詳しくなっていて、アフォーダンスを扱っている本と
同じような中身となっている感じがします。
 いや~面白い。
 何度も読んでみたいです。
 スポーツの指導者、動きを指導していている人、動きを変えたい人は、ぜひ一読を!

 

第96位 柳澤田実=編著,萱野稔人,染谷昌義,本間淳,大橋完太郎,平倉圭,東辻賢治郎,天内大樹『ディスポジション 配置としての世界』(現代企画室)

 つまり、モノや周囲の配置は行為の配置の落としどころを予め画定している。p021

 

 よくわからないけど、椅子もそうなんだなぁと思いました。スポーツにおける地面と身体との接触方法を変えたり、踏切板があることで、走幅跳をしたくなったりとか。ハードルを置くことで、跳ぶ行為が増えるとか。環境を整えるって大事だと思います。

 

 冒頭で出てくる、サッカーのプレイにおける「うねり」みたいな表現も出てきます。流れとか、気というか。表現にはしづらいのですが、高揚した状態の空気って、エーテルが満ちているという表現にもなるような、そんな感覚的な表現のある世界が大好きです。表現力を磨くことで、もしかすると上手く表現できそうなのですが。感覚としてはこれが正しいとか、こんな感じ方をほかの人もするんだとか、読んでいて共感できるものがあると嬉しいですね。アフォーダンスを勉強するなかで出会った本です。

 

第98位 佐々木正人=編『知の生態学的転回 第1巻 身体 環境とのエンカウンター』(東京大学出版)

 アフォーダンス研究家としては、すぐに買って勉強しなくてはならない本でしょう。久しぶりに、アフォーダンス関係の専門書を読んだ気がします。付箋は6箇所につけたのですが。スポーツの指導者として10年が経過しようとする中で。アフォーダンスの理論に出会ってから、指導で工夫してきたことで、どうして自分がそのように指導してきたかと説明する言葉が見つからず、たぶんこうだろうと経験的に感じていたことを実験で証明していた人がいることを知って。ハイハイの実験なんですが。こうした学術的バックボーンを知ると、自分の考え方に自信を持てますね。何度も読み直し、そして続編も読んでいきたいです。

 

第99位 内田樹『修業論』(光文社新書)

 

 久しぶりに読み応えのある本でした。

 中島敦『名人伝』の話は、読んでいただけに考えるものがありました。

 読んでいる人は読んでいるんだなぁと。

 身体操作に関心がある人なら、一度は読んでおく必読書だと思います。

 

 2人の画家の勝負の話は面白かったですね。

 額縁。

 世界を切り取る基準を、常に選択できるように柔軟な姿勢を持ちたいものです。

 

 五感の感度を上げることも、大切なのですね。

 だから、掃除をする。

 静かな場所を作る。雑音のない環境で、考える。

 

第100位 吉井妙子『天才を作る親たちのルール』(文藝春秋)

いや~勉強になります。

 こんな子育ては、簡単にできるものではありません。

 でも、少しでも子どものために、一緒に寄り添っていきたいなと思いました。