岸谷香プレミアム弾き語り2マンライブ@日本橋三井ホール、
この日のお相手miwaとはコラボ曲だけでも何と6曲!
その上、香さんは自分のセットの中でmiwa曲をカバー!!
いやー、見応えありました。
次は一人旅ツアー、そしてバンドツアー・・・
ノンストップの香さんはやはり「ブルドーザー(by スガシカオ)」?
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名古屋の小池レコード店に行ったのはもう30年ほど前。
誰かから「すごく変わった店」だということは聞いていたのでその覚悟はあったのですが、私の想像は全くもって甘っちょろかった!
店に入ってまず驚いたのは、見える場所にレコードが一枚もない。
と、奥からご主人が出てきて「そこのソファーに座ってこれでも見ていてください」と写真や新聞の切り抜きを貼ったアルバムを二冊渡される。
写真の多くはご主人が誰かと並んで写っているものですが、その相手は時の日本の総理、色々な国の元首、有名な財界人、カラヤン、バーシュタインなどの指揮者や私でも知っているクラシック系奏者たち・・・
新聞の切り抜きはご主人が主催したり監修したイベントの記事やその活動を表彰されたという記事・・・
全くもって謎は深まるばかり。
それより、すでに30分ほども放って置かれてるんだけど、このままこっそり帰るわけにもいかないし、でも仕事中に抜けてきたので戻らなきゃならないし・・・
と、そこにご主人が戻ってきて、いきなり棚の中に仕舞ってあったレコードを数枚取り出してプレーヤーにのせる。
記憶が正しければプレーヤーはDUALの普及機、アンプはセパレートでダイナコのプリに同じくダイナコの真空管モノラルパワーアンプが二台、スピーカは覚えてないけど比較的大きな箱の50年代後半〜60年代前半の中級機だったと思います。
最初のレコードはフレンチ・ポップスオーケストラもの、それをボリュームつまみをのべつ幕なしに回して音量を上げたり下げたりするもんだから何だか酔っ払いそう。
でも待てよ、何だかダイナミックレンジが広いように感じる。
大きな音はボリュームを上げ、小さな音はボリュームを下げて広げてるのかというと、そんな器用なことはしていなくて、ボリュームの大小に関わらず抜けのいい気持ちのいい音(のような気がする)。
だんだん慣れてきて、さらに真剣に集中して聞くと、まるで昔の38cm/s・2trのオープンリールを聞いてるような、実に余裕のあるスケールの大きな音です!
とそこで一旦止めて、今度は全く同じジャケットの同じレコードをもう一枚取り出して先ほどと同じ曲をかけると、今度は聞き馴染みのあるごく普通の音!
やっぱり先ほどのレコードは特別だったんだ!
私の驚く顔を横目に、同じことを数枚の別のレコードで再現し、やっと説明に入る。
曰く、これらのいい音のレコードは見本盤とか特殊なプレスのレコードではなく、あくまで市販品だけど、だいたい4000枚〜5000枚に一枚しかない特別な物で、でもここのレコード屋にあるのは全てこのすごい音の特別なレコードなのだそう。
(と言っても見える場所にレコードは一枚もないけど・・・)
後に私も多少の知識ができ、どうもこのレコードはオス型からプレスした1枚目ではないかと想像しているのだけど、確かめる術はもうない。
さて、これだけでも随分不思議だとお思いでしょうが、こんなのはまだ序の口で、この後は音で人を発狂させることもできるし、音で戦争を起こすこともできるし、音で殺人だってできるという話、その原理を正確に知る人は世界に数えるほどしかおらず、このご主人はその中の一人だという話、そのため常に命の危険に晒されているのでこんな店で目立たないようにひっそりと暮らしているという話・・・
気がつくと店に入ってからすでに1時間以上が経過していて、幸か不幸かタイムリミットをすでに過ぎている。
ご主人は微笑みを浮かべながら「また時間があったらいらっしゃい」とすんなり送り出してくれたけど、一時はもうシャバに戻れないかと思った!
ちなみにどんなレコードがあるのか、価格はいくらなのか、そのあたりは全く不明のままでした。
もしかしたらもう10年以上閉まっているシャッターの奥に、まだあの特別なレコードがたくさん眠っているのかも。
まあ、私は命を狙われるのが好きではないのであまり関わりたくありませんが・・・
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