自分にとってスペシャルな曲を1日1曲ずつ5日で5曲紹介するという、YouTubeチャレンジのバトンが回ってきました。

 

 

今日で4曲目、アバ(ABBA)のダンシング・クイーンを取り上げました。

 

 

この曲を選んだ理由はFacebookの方に書きましたので、ぜひお読みください。

 

 

こちらではそのサイドストーリやこぼれ話をちょっとだけ。

 

 

episode 4

 

ロードマネージャーの仕事は、ホテルや移動交通のブッキングに始まり、ステージング、ケータリング、その他全ての手配を事前に済ませ、いよいよ来日です。

 

私がその仕事を始めた1977年はまだ出迎えは羽田空港、78年2月のボブ・ディランを最後に、それが成田空港へ移行します。

 

成田はテロ事件の影響もあって警備がとても厳しく、出迎えも免許証などのIDをチェックされ、車の中やトランクも調べられ、それなりに時間もかかります。

 

アバの出迎えの当日、私は髪の色が濃い方の夫婦の担当として車で成田に向かいました。

 

遅れ気味だったこともあり、少しスピードを上げて成田の検問所に到着し、カバンからIDを出そうとして初めて気がついた。

 

カバンを忘れてる!

 

飛行機の到着まで時間がないし、もし遅れるようなことになれば一大事です。

 

「この車、事前にナンバーを登録しているはずなんですが」

 

いい加減なこと言ってみたけど、しきりに紙をめくって調べているので、確かにそのようなリストはあるらしい。

 

「見つからないんですが、会社はどちらですか?」

 

私は車から降り、紙を覗き込むようにしながら会社名を告げ、アバというアーティストの出迎えであることなどを伝え、

 

「会社から、事前に登録してあると聞いていたのですが、手違いがあったのか、こちらまでまだ情報が届いていないのか、ともかくもう時間がなくて・・・」

 

と困って見せると、

 

「わかりました、それではどうぞ」

 

車がアーティストの指定で「ロールス・ロイス」だったのも影響したのかな。

 

まあ、自分が悪いんですがなんとか間に合ってめでたし、めでたし。

 

 

以上、アバとは関係ないけどアバがらみの小話でした。

 

 

 

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