今日は寒いです~。寒いからチョイスしたのはコレだ!なぜ寒いとコレになるのかは後述しますね、とにかくコレが食いたくなったのです。ファミリーマート限定だそうです。
本土の人間にとって、沖縄そばと八重山そばの違いがわかりません。一応調べてみましたが、沖縄そばは沖縄県で食される、豚骨やかつお節の効いたラーメン(と言っていいのかな)の総称で、そのうち石垣島や与那国島を中心とした八重山諸島あたりで食べられているのが八重山そばという事です。スープのベースは似ているのですが、八重山そばは甘味があるのが特徴との事ですね。また麺もいわゆる沖縄そばは平打ち麺である事が多いのですが、八重山そばは丸麺が多い、との事です。
かつて地元にラーメンみやこというラーメン屋さんがありまして、よく通る道沿いだったので時々寄っていました。こちら、最初はママの名前がみやこさんなのかな、と思っていたら、どうやらご主人が宮古島方面のご出身らしく、それでこういう店名になったと人に聞きました。このお店、いわゆる家系のお店だったんですが、月替わりで沖縄方面のラーメンが登場していたのはそういうわけだったんですね。当時も八重山そば、宮古そばなど、月替わりになるほど沖縄そばって色々あるんだなぁと思ってはいましたが、家系メインの店だったし、まだ若くて脂っこいのが好きだったので、そっち系はあまり頼まなかったんですよね。その時、もっと興味を持って食べていれば良かったなぁ。
夏になると各社から沖縄そば風カップ麺が色々登場しがちです。今年の夏はマルちゃんの浜屋監修沖縄そばを頂きました。しかしこの時期って珍しいです。どんな感じでしょうか。
フタを開けると小袋は3つ、かやく、液体スープ、ふりかけです。かやくを入れお湯を注いで5分待り、液体スープを入れて混ぜ、最後にふりかけを入れて完成です。液体スープを入れた段階では柔らかい動物系ダシの香り、そこにふりかけという名の魚粉を入れると、結構パンチのある鰹節の香りが加わります。気のせいか、ほんのり紅ショウガ系の香りも入ってるように感じますね。
麺は八重山っぽくノンフライで中太の丸麺をチョイスしています。どんぶり型なので戻りムラはそれほど心配する必要がありません。そしてスープが特徴的です。一般的な沖縄そばに比べて白濁しています、といっても白湯ほどではありませんけど。そしてやはり八重山っぽく甘味を感じるスープになっています。甘味といっても甘味料のソレではなく、ダシ自体の甘味じゃないでしょうか。鶏と豚で結構なダシ感で、それをよく活かした味付けになっていると思います。和食の味の組み立てに似てるかも。いわゆるお吸い物って塩や薄口醤油で味付けはしますが、しょっぱくする意図はないじゃないですか、あくまでもダシを活かす味付けです。この八重山そばも同じような考え方なんじゃないかなぁなどと思うわけです。
そしてワタクシが沖縄そばをいただくといえば必ず出てくるのが自家製コーレグースです。友人にいただいた小笠原諸島のとある島に自生している唐辛子を自分で泡盛に漬け込んだ調味料です。粒の小さい唐辛子で、沖縄の島唐辛子と同じ種類なんじゃないかなぁなどと思っています。一滴舐めるだけで身体がポッポしてくる代物です(笑)。そう、寒くて寒くて、このポッポしてくる感じが欲しくてこの八重山そばをチョイスしたのです(笑)。
コーレグースをひと回しした八重山そばのスープは、そりゃメチャメチャ辛くなりましたが、それ以上にスープの甘味をより強く感じられるようになりました、これは発見でしたね。スープを飲むと最初にビリっと辛く、すぐに「こんにちわ~」って感じでのれんから甘味が顔を出してくる、そんな感じになりました(笑)。八重山そばといえばピパーチと呼ばれる島胡椒を掛けるのが一般的なようですが、コーレグースもバッチリです。
具は豚肉とネギだけですが、豚肉の量がそこそこあるので全く寂しさはなく、むしろこれでいい、と思えます。この何年かで食べた沖縄系そばの中でトップクラスの出来だったと思います^^。