このブログを始める前はFacebookに友達限定で日々食べるカップ麺のレビューを書いておりました。Facebookといえば過去の同じ日付の書き込みが「過去の思い出」として出てくるんですが、今朝、赤いたぬきと緑のきつねの記事が出てきました(笑)。去年も食べていたようです。それで、麺を持ち上げると塊で上がってきたとか、書いてある事がまったく同じ(笑)。一年経って何も改善されてないんですね、マルちゃん(笑)。味はいいのに、どん兵衛に差を付けられてる理由はそういうトコ!とも書いてました(笑)。来年はもう少し改善を期待します。
さて、先日日清オンラインショップで利きどん兵衛を買った時、ついでに見覚えのないこいつもポチっとしてました(笑)。姫路駅の有名なえきそばの再現です。もしかしたら関東には出荷されていないかも知れませんね。
ワタクシ、新幹線では神戸までしか行った事がなく、姫路なんて縁もゆかりもないのですが、このえきそばはテレビで見たことがあります。見た目普通のそばなんですが、麺が中華麺なんですよ。そばのつゆに中華麺といえば山形にも鳥中華がありますが、こちらは戦後間もない頃から続いている由緒正しいものです。なんでも、戦後の小麦不足の頃はこんにゃく粉を使っていたとか。そして国策というかアメリカの思惑で小麦粉が大量入荷した頃にうどん屋に衣替えしたが、どうもうどんは日持ちがせず伸びやすいという事で、試行錯誤の結果中華麺を使う事になったとか。こういうストーリーにワタクシは弱いです(笑)。それが今でも大人気メニューになっているとの事です。
さて、どんぶりの形、大きさから、もしかしたらどん兵衛と同じかも知れません、どん兵衛チームによる作なのかな。フタを開けると粉スープ、唐辛子、そして天ぷらが入っています。天ぷらはどん兵衛と異なり先入れです。そして麺は、色が白く断面が丸いフライ麺です。日清の他のシリーズではあまり見ない麺ですが、もしかして専用設計?
お湯を入れて4分待ち、唐辛子を入れて頂きます。
スープはちょうど関西版のどん兵衛のような、色の薄い関西風のつゆです。ちょっとしょっぱいけど好みでした。そして麺はあまり縮れのない中細麺。日清では他でお目にかかっていないタイプの麺だなぁ。
特筆すべきは天ぷらですね。先入れなので食べ始める頃には十分につゆを吸っているんですが、まだサクサク歯ごたえが残ってるんですよ。食べ進めるうちに歯ごたえは無くなるのですが、それでも箸で切って掴めるというしっかりしたものでした。マルちゃんの先入れ天ぷらは押された程度で割れ揚げ玉状態になりましたが、「日清ならこうだぜ」的な扶持を感じます(笑)。トータル、非常に美味しくいただきました。
行った事のない場所のご当地麺がカップ麺になるって、この場所にこういう食い物があるっていう知識の蓄積になってとても良いですね。ワタクシ、以前は再現ものに否定的だったんです。かつてあった北海道のメーカー、十勝新津製麺が名店コラボのはしりだったと思いますが、麺は共通だし高いし、そしてお店のラーメンより数段落ちるものを食べさせられて「これがあの店の味かぁ」なんてわかったような気分になるのはいかがなものかと思っておりました。
ですが今は違います。数段落ちたとしても傾向は解るし、何より、そこにはこういう名物がある、という事を知ることができるからです。後にその地に行く機会があったら、きっと答え合わせのため現地のホンモノを食べに行く事でしょう。
※きつねも出てるのかー食べてみたいなー