赤いきつねの緑のたぬきといえば、長年続くマルちゃんのトップブランドです。ただ、以前はどん兵衛のライバル、同じカテゴリでしのぎを削っていたはずですが、現在はそのブランド力に差がついてしまっているように思います。どん兵衛は100均用にあっさりシリーズを出していますが、比較するならそっちのように思います。スーパーでどん兵衛が特売になる事は滅多にありませんが赤いきつね緑のたぬきは定番の特売要員ですし。
赤いきつね緑のたぬきは確かにトップブランドですが、それはきつねそばとたぬきうどんに限った事だからじゃないかとワタクシは考えます。だからどん兵衛のように矢継ぎ早に新商品を出せません。新商品が出ないとコンビニの棚が確保できません。じゃあどうするか。
赤いきつね緑のたぬきはスーパーとコンビニで少し違う事に気付いている方はいますでしょうか。コンビニだと小エビ三昧天ぷら、揚げ2枚といった「コンビニ限定」と銘打ってるバージョンが売ってます。これもコンビニで棚を確保するための窮余の策なのでは。同様に、たまにキノコタケノコ戦争みたいな事をおっぱじめるわけです。
ワタクシ、どん兵衛と赤いきつね緑のたぬき・・・「どん兵衛」とヒトコトで済むのに対し「赤いきつねと緑のたぬき」って長いってのもあります(笑)・・・のクオリティに差があるとは考えていません。どん兵衛はうまいが赤いきつね緑のたぬきだって負けてません。マルちゃんとしても相当ジレンマを感じてるのではと想像しています。
というわけで実食です。赤いきつねと緑のたぬきの具を交換した企画です。セブンイレブン限定のようです。そして最初はお揚げが乗ったきつねそばです。そばだから緑のきつねなんですね。
縦型カップだからか粉スープはカップ内に直接封入です。だからお湯を注ぐだけ、楽です。ただ、縦型カップだとお揚げが一回り小さいんですよね、これは残念です。
3分経ってフタを取り、混ぜようと麺を持ち上げてみるとなんと塊で持ち上がってしまいました。麺が全然ほぐれてません(^^;。麺が浮いてしまったようです。また、お揚げもお湯に浸かっていなかったようで固いまま。
マルちゃんも縦型カップに関しては技術力が低いというか、この手のトラブルが非常に多いんですよね。なのにどうしてこのシリーズを縦型カップにしたのかなぁ、縦型カップはどんぶり型に比べて難しいのに。
麺はしばらく混ぜているうちに食べられるようになりましたが、お揚げはしばらく下に沈めとく事にしました。
戻りムラのあった麺ですが、出来時代は悪くないんですよ。角がしっかり立っているサバサバした舌触りの麺です。どん兵衛と比べても遜色は感じられません。
スープは醤油が強い関東風、出汁感もしっかりあります。ただ、結構つゆが濁っています。これはお揚げの他に入ってる揚げ玉のせいかな?味に影響があるわけではないですが、レギュラー商品との差として指摘しておきます。
美味しいんですけどね、マルちゃんも。ブランド戦略の違いだけでなく、隅から隅までの工夫という点で日清の方が先を行っている、そんな感じかも知れません。