「裏定番」って、あまり知られてない定番って事だけど、知られてなかったら定番って言わないんじゃ?(笑)と思って調べてみたら、どうやら札幌にある深夜しか営業していないあるお店がモチーフみたいです。監修の話がまとまらなかったのかな(^^;。
さてワタクシ、以前から縦型カップ麺業界においてエースコックが最低評価でした。前の記事でも書いたけど、お湯を入れると麺が浮いて戻りムラが出る、中に入れた小袋に粉スープがまとわりついて手がベトベトになる、蓋上の小袋を留めている接着剤が熱でドロドロになる、いくら混ぜても底にスープの溶け残りへばりついてる、など、味というよりもカップ麺としての性能、工夫の問題です。最近は蓋上の接着剤が固いものに変わってドロドロにはならなくなった(ベトベトはする)とかスープの溶け残りなど改善は見られるものの、相変わらず中の小袋が粉スープまみれになる、2つの小袋をお湯を入れた蓋上で温めろと書いてある割に、ベトベトの接着剤が邪魔でそんなスペースどこにあるんだ?など、まったく改善されていない点もあります。エースコックの開発者は商品化されたものの試食なんてしないから気づかないんだろうな、などと思った事もあります。なので今回、久々にエースコックの縦型カップをいただくにあたりある種の覚悟を決めてました(笑)。
結論から言うとなかなか美味しく頂きました。「たまり醤油とニンニク」とコピーが書かれていますが、自分の印象ではそれよりもマー油と黒胡椒ですね。マー油は熊本ラーメンで使われているものよりも焦がした油の香ばしさが中心で、黒胡椒が効いた風味は富山ブラックに近いかも知れません。食べ進めていくとマー油の風味が収まって、そこでニンニクの効いた豚骨醤油ラーメンが顔を出します。この風味は家系に近いですね。麺は太目のワシワシ系です。これもまた家系っぽいです。
つまり家系 + 黒胡椒 + マー油っていう色んなラーメンの複合形がこの札幌黒醤油ラーメンだと思います。美味しかったもそうですが、こうやって色々考える事が出来たのが楽しかった(変態かっ)。
ところでこれ、発売が5月だからもう売ってないかも知れません。食べたいものから食べるので、あまり食指が動かないものは何か月もストックの中に埋もれちゃう事がありまして、これもそのうちの一つでした(^^;。最近カップ麺の期間限定品ってバックオーダーしないっぽいので、売ってる期間がホント短いですからね。これもコンビニの陳列棚の奪い合いの結果なのでしょうね。