ミニマリストまではいかないまでも、極力、物に囲まれないライフスタイルを送っているのですが、本とニューバランスは別でして…
外面的な「動的健康」を突き詰めていったら、靴に興味を持って、さらに突き詰めて行ったらフィット性をとことん追求したニューバランスに行きついた、という経緯です。
内面的な健康法は、呼吸とストレッチでこれはWeb mixs.でビデオや音声で数々の実例と共に話されている通り。（Web mixs.ビデオ 参照）
スタートから何度かリニューアル＆補足されているので、呼吸やストレッチ、健康食などに興味があれば覗いて見ると面白いと思います。
ニューバランスの社名の由来は、履いた人に“新しい（new）、バランス（balance）”感覚をもたらす、という言葉の通り、シューズとしての高い完成度。
完璧主義者と言われた故スティーブ・ジョブズが好んでいたのも何となくわかる気がする…
ちなみにウォーキングシューズだけで言えば今でもMBシューズ（マオリシューズ）が最高のトレーニングギアであることは変わりなし（過去記事参照）。
ただこれは機能的に、姿勢矯正マシーンみたいなもので、走れない、さらに機能性が高すぎてファッション性が乏しい（汗）。
なので、今回は、走れる、歩ける、ファッション性もある、ついつい飾りたくなる、そんな誰の役にも立ちそうにないニューバランスの話を今回は少し。
▼ニューバランス、ハンドメイドの極み
ニューバランスと言ってもいろいろ種類があるので、わかりづらい。
「どれも一緒でしょ？」
というのが大半の意見で、実際シューズ屋さんも知らなかったりする。
簡単に言うと、アメリカ、イギリスで作られるニューバランスは「ハンドメイド」をベースに作られているため、スニーカーの相場を考えると、価格はやけに高い。
ハンドメイドの場合はその性質上、量産ができないため、中国やベトナム産とは細かい部分の素材も異なります（アジアバージョンは量産可能なので、価格は押さえ目）。
ニューバランスのスニーカーはパッと見ると全部同じような形で、ただの色違いに見えますが、履いてみると、実際は全然違う、という話です。
例えば、私がニューバランスで現在持っているものは、
576（2足）、996（2足）、1400（2足）の3パターン、全6足。
ざっくり言えば、
・こだわるなら、発祥国の「アメリカモデル」
・スッキリとしたスタイルを好むなら「イギリスモデル」
・コスパで選ぶなら「アジアモデル」
・最高の履き心地を求めるなら！「M1000番台モデル」
※ニューバランスのMとかCM、UKなどの説明は後述。
となります。
ちなみにハンドメイド風景はこちら（アメリカ、ニューバランス工場の様子）。
※横幅が合わない場合は、動画をダブルクリックして、拡大して見ると見られるよ。
うーん、このためだけにニューヨークに行ってみたい…
▼NB576の特徴は？
メイドインUSA、UKのみでハンドメイド、アジア産はなし。
私が使用しているのは、英国生産品の限定モデルで元々はオフロードランニングシューズとして開発されたもの。
ニューバランスの名作中の名作とも言われる、M576。
レッドのレザーは見た目もいいのと履けば履くほど馴染んできます。
メジャーメーカーのスニーカーの殆どがアジア生産にシフトしている現在、ニューバランスのイギリス製ニューバランスは入手がより難しくなっているのが現状。
※このタイプを購入される場合は、0.5cmアップされたサイズがいいです。甲の広い方は1.0ｃｍアップしないとフィット感が半減します。
▼NB996の特徴は？
細身の作りでアメリカ産、アジア産の両方があります。
さらに996の中でもMRL996とM996という2種類の996があって、MRL996は中国やベトナム産で価格もリーゾナブル。
M996はアメリカ、イギリスで作られていることが前提で価格は2万円以上するものがほとんど。
996の特徴は細身でスタイリッシュ。
一番履かれているのは、おそらくこの996と574。
「574」は山道などの、いわゆるオフロード仕様のモデル。そのため丈夫なつくりのため、若干ゴツイです。
「996」は道路など、平らな道でのロードランニング仕様のモデルなのでファッション性に優れている、という点が違いますね。
私が履いているのは、ユナイテッドアローズの別注モデルと定番モデルそれぞれ。
▼NB1400の特徴は？
1400は1300の後継機（1300の機能をそのまま残しつつバージョンアップしたもの）。
ちなみに1300というのは、販売当時の価格で3万9千円（現在の価格で6万円弱程度）というプレミアムスニーカー。
中でもM1300Jpというモデルはニューバランスジャパンが5年ごとに数量限定で発売していて、値段は34560円と高め。
次の発売年は2020年の予定（欲しい！）
・・・・
ということで、ニューバランス、左右非対称カラー、40周年ビームスコラボ別注モデルが来た！の話（笑）。
当時の技術では量産できずに断念され、再開発後の1994年にようやくリリースとなった経緯を持つ1400番。
今回、BEAMS創業40周年を記念して、NEW BALANCEの中でも生産過程において実現困難とされていた「1400」の左右非対象のスペシャルモデル、
NEW BALANCE×BEAMS、40th別注 CM1400
のネイビー、そしてベージュの2パターンがそれぞれ到着。
量産ができないため、一人一足まで、価格は19,440円（税込）。
なぜ両方持っているのかは、知恵の巧妙でさらに1万円ディスカントされた金額で入手！
CM1400はアジア製ですが、革の素材は柔らかい素材を使用しています。
個人的には
「USA製やUK製の方が圧倒的に優れている！」
とも思わないので、アジア製のモデルも好きです。
アジア生産のCM1400は、1000番台のニューバランスにしてはお手ごろ価格です。
別注モデルの特徴は、左右のアッパー部分に、ビームス創業40周年にちなんで、シュータンに入っているモデル名「1400」の"40"をコーポレートカラーであるオレンジの刺繍。
スウェードパネルに色の濃淡を付けて、ベージュに関しては、さりげないベージュのクレイジーパターン（カラーや柄を組み合わせてつくったアイテムのこと）に。
40周年でなければできなかったであろうモデル。
マニアが同じものを2つ買ってひとつは飾り用にする気持ちがわかる（笑）。
柔らかくフィットする履き心地は、アジア産であってもそこは1000番台。
非常に高いレベルに仕上がっています。
当時よりランナーのみならず、立ち仕事の多いワーカー達からも多大な支持を集めたのも納得。
スニーカー界のロールスロイス、雲の上を歩いているようだ…とはよく言ったものです。
正しい歩き方で、上手にローテーションで使い分けて、大事に履けば10年履けるシューズです。
※正しい歩き方などは、呼吸と合わせて、冒頭で紹介した腹式呼吸法を試してみるといい（武道をベースに開発された腹式呼吸法）。
▼ニューバランスの注意点
注意点としては、ニューバランスは、偽物も多いです。
わからない店（会社概要などの記載のないお店等）では絶対に買わないこと。メイドインUSA、UKで15,000円以下はないので、疑った方が良いです。
そして何と言っても、あなたの足に合わなければ、足を痛めてしまう原因になります。
私にとって、最高シューズがニューバランスであってもあなたは違うかもしれない。
せっかくのスニーカーですからできるだけ快適に履きこなせるように、しっかりとサイズを図ってから購入した方がいいです。
576のように同じメーカーでもモデルによって多少のサイズ感は変わってきます。
縦のサイズはもちろんそうですが、横幅や足の甲の高さなどもきちんと見ておくべし。
▼ニューバランス余談（アルファベットの意味）
ニューバランスの型番は色々とあります。数字の前のアルファベットの意味の一覧です。
M…正規ライン。製造国がUKかUSA
CM…M廉価版。製造国が中国・ベトナムといった東南アジアの国々
UK…イングランドでの企画製造
J…日本企画
MR…男性ランニング用
WR…女性ランニング用
MT…男性トレイル用(クロスカントリー)
WT…女性トレイル用
MO…男性アウトドア用
WO…女性アウトドア用
MW…男性ウォーキング用
WW…女性ウォーキング用
MX…男性クロストレーニング用
WX…女性クロストレーニング用
KJ…子供ランニング用
KV…子供ランニング用(マジックテープ仕立て)
KT…子供テニス用
RC…競技用